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第9章 王都の冬
第236話 なにやら穏やかではないけど…
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ミルトさんにプッペ一味の話を聞いて学園の寮に帰る魔導車の中、今日はミルトさんの車に同乗させてもらっている。
わたし達の魔導車はミーナちゃん達を乗せて先に寮へ帰ってしまったから。
「それでね、今すぐどうこうする訳ではないでしょうけど、帝国で不穏な動きがあるようなの。
シャッテンがチラッと言っていたでしょう、ザイヒト王子が『黒の使徒』の次代の旗頭なんだと。
プッペもシャッテンもだんまりだからはっきりした事は言えないんだけど、捕縛した他の連中はみんなケントニス皇太子よりもザイヒト王子の方を支持しているのよ。
なんか、次の皇帝はザイヒト王子だと言わんばかりなの。」
いきなりそういうアブナイ話はやめて欲しい、確かにこの中なら他に漏れることはないけど…。
そう言えば、ザイヒト王子の話題になった時にシャッテンが凄い剣幕で『ザイヒト殿下に手を出したら絶対に許さない』と言っていたね。
どうも『黒の使徒』の連中は、ヴィクトーリアさん似で栗毛色の髪に茶色の瞳、やや色黒の黄色い肌という標準的な帝国人の容貌のケントニス皇太子がお気に召さないようだ。
奴らは黒髪、黒い瞳に濃い褐色の肌を持つザイヒト王子を、『黒の使徒』の信仰のシンボル的存在として、次期皇帝に担ぎ出そうとしてるのではないかとミルトさんは懸念しているようだ。
皇帝もヴィクトーリアさん似のケントニスさんよりも自分に似たザイヒト王子を皇太子にしたっかたって、帝国に行ったときに耳にした覚えがある。
ただ、ケントニスさんが皇后であるヴィクトーリアさんの子であり、大貴族がこぞって聡明なケントニスさんを推すものだから、皇帝は渋々ケントニスさんを皇太子に据えたらしいものね。
もっとも、ヴィクトーリアさんに似て聡明で『黒の使徒』の活動に批判的な、ケントニス皇太子が皇帝になったら『黒の使徒』のプレゼンスが低下するのが目に見えている。
そうした実利的な面からもザイヒト王子を担ぎ出したいのだろうとミルトさんは言う。
ザイヒト王子は、『黒の使徒』に洗脳教育まがいのことをされているようだからね。
「まあ、これは私の憶測に過ぎないですからね。
それに私の憶測が仮に正鵠を射ているとしても、それが今すぐではないとは明言できるの。
現皇帝は『黒の使徒』の思想に傾倒しているでしょう、それにまだ四十代前半と若い。
『黒の使徒』の連中としても、現皇帝になるべく長く在位して欲しいと思っているはず。
今無理をしてケントニス皇太子を排除して、ザイヒト王子を皇太子に据える意味がないの。」
現皇帝は『黒の使徒』の思想の熱烈な支持者なのでなるべく長く在位してもらい、その間にケントニス王子を支持する派閥の力を少しずつ削いでいくのではないかとミルトさんは予想する。
現状では、ケントニス皇太子を支持する大領主達の勢力が強すぎて、無理にケントニス皇太子を排除するのは『黒の使徒』にとっても得策ではないそうだ。
『黒の使徒』は長い期間かけてじわじわと攻めるのが得意だね、本当に気の長い連中だ…。
ただ、若い皇帝といえども怪我や病気に無縁なわけではない、今は健康でもいつ何時健康を害するかわからないのが人の世の常だとミルトさんは言う。
そうなると事態が急変するとミルトさんは懸念する。具体的にはケントニスさんの命が危ない。
この辺の話はヴィクトーリアさんも交えて検討しているみたい。
ヴィクトーリアさんは王都に駐在している帝国の大使に『黒の使徒』の言動を説明し、皇太子の身の回りの安全に気を配るように申し付けたそうだ。
幸いにして今の大使はヴィクトーリアさんを皇后に送り込んだ派閥の人で、大至急帝国の派閥の者に指示すると約束してくれたらしい。
「こちらとしても、穏健派のケントニス皇太子に次期皇帝になってもらわないと困るわ。
犯罪組織まがいの『黒の使徒』が支持している者が皇帝になったら、この国にもどんな害を及ぼすかわからないですからね。
それに、ザイヒト王子って少し頭の足りない子なんでしょう?噂は私の所まで届いているわ。」
ミルトさんは学園に立ち入る部外者のチェックを一層厳格にするよう指示したという。
特に、ザイヒト王子のもとを訪れる帝国人に注意を払い、『黒の使徒』が偽装していると疑わしい商人については立ち入りを拒否するよう指示したという。
また、ヴィクトーリアさんも、ハイジさんとその側仕えの者及びザイヒト王子の護衛騎士のケンフェンドさんに一連の事情を説明したそうだ。
その上で、ザイヒト王子に『黒の使徒』の者が接触しないように注意を払うよう指示したみたい。
ちなみに、ザイヒト王子の関係者でヴィクトーリアさんが話をしたのがケンフェンドさんだけなのは、他の側仕えの人が『黒の使徒』の息がかかっていないとは言い切れないかららしい。
ケンフェンドさんは近衛騎士になった時に特定の思想に傾倒していないことを調査されているらしい、また彼が『色の黒い』人でないこともあってヴィクトーリアさんは信頼しているようだ。
しかし、嫌な話を聞かされてしまった。
だたでさえこの大雪で気が重いのに、ますます気が重くなるよ…。
**********
わたしが憂鬱な気分で部屋に帰りリビングでお茶を飲んでいると、風呂上りのミーナちゃんがジュースを持って隣に座った。
「どうしました?難しい顔をして。」
そんなに難しい顔をしていたかな?そう思いつつ、わたしはミルトさんから聞いた話をした。
「なんだ、そんな事ですか。
そんなことターニャちゃんが気にしてもしょうがないじゃないですか。
そういうことは、大人に任せておけばいいのです。
ターニャちゃんは大人がやらないといけないことに首を突っ込みすぎです。」
ミーナちゃんはそう言ってわたしを嗜めた。
そうだね、確かにわたしが気にしてもしかたがないことだね。
『黒の使徒』が絡んでくるとわたしやミーナちゃんが目の敵にされることが多いから、つい自分から首を突っ込んでしまう。
「それに、『黒の使徒』の連中がケントニスさんを排除して、ザイヒト王子を次期皇帝にしたいなんてことは今更ですよね。
わたしは大人達がとっくに対策を取っているものだと思っていました。」
えっ、なにそれ…。
「だって、皇帝は本当はザイヒト王子を皇太子にしたかったのですよ。
でも、大貴族がこぞってケントニスさんを推すものだから、正妃の子を差し置いて側妃の子であるザイヒトを皇太子にすることは叶わなかった。
さすがに、頭の悪い皇帝でも、大貴族達を敵に回す訳にはいかないということくらいはわかるようですからね。
でもね、ターニャちゃん、『黒の使徒』にはそういった理屈は通じないのですよ。
だって、目障りとなればわたし達みたいな小さい子供にまで殺し屋を送ってくる人たちですから。
それに、ヴィクトーリア様やアーデルハイト様だって、現に命を狙われてるじゃないですか。
ケントニスさんだけ狙われることが無いと思っていることの方が不思議です。
皇帝も『黒の使徒』もザイヒトを次の皇帝にしたい、皇帝は大貴族が邪魔で動けない、でも『黒の使徒』はそういうことは気にしない。
となれば、『黒の使徒』がどうするかなんて明らかじゃないですか。
ミルト様もヴィクトーリア様も『分別ある大人がそんな事をする訳がない』と考えているから、その可能性を考慮しなかったんじゃないかと思うのです。
『黒の使徒』の連中みたいな無法者を分別ある大人と考えてはダメなんですよ。」
普段余り口数の多くないミーナちゃんが珍しく饒舌に自分の考えを述べた。
ミーナちゃんは『黒の使徒』のことを最初から無法者と捉えていたのでケントニスさんを狙うのは有りうることと思っていたようだ。
たしかに、ミルトさんもヴィクトーリアさんも、曲がりなりにも帝国の国教である『黒の使徒』が自国の皇太子を暗殺を企てているとは考えたくなかったのかもしれない。
「プッペたちの後始末や帝国のことは大人たちの仕事だから私達は気にしないことにしましょう。
でも、『黒の使徒』がそんなにこの国に入り込んでいるのなら、私達も身の回りに注意した方がいいですね。
この間のアロガンツ家の馬鹿息子みたいに、乗せられて襲ってくる人が居るかも知れませんしね。
とりあえず、おチビちゃん達に『色の黒い』人が近くにいないか警戒してもらうようにお願いしましょうか。」
わたしはミーナちゃんの提案に従い、わたし達の近くに『色の黒い』人が近付いてきたら教えて欲しいと、おチビちゃん達にお願いすることにした。
わたし達の魔導車はミーナちゃん達を乗せて先に寮へ帰ってしまったから。
「それでね、今すぐどうこうする訳ではないでしょうけど、帝国で不穏な動きがあるようなの。
シャッテンがチラッと言っていたでしょう、ザイヒト王子が『黒の使徒』の次代の旗頭なんだと。
プッペもシャッテンもだんまりだからはっきりした事は言えないんだけど、捕縛した他の連中はみんなケントニス皇太子よりもザイヒト王子の方を支持しているのよ。
なんか、次の皇帝はザイヒト王子だと言わんばかりなの。」
いきなりそういうアブナイ話はやめて欲しい、確かにこの中なら他に漏れることはないけど…。
そう言えば、ザイヒト王子の話題になった時にシャッテンが凄い剣幕で『ザイヒト殿下に手を出したら絶対に許さない』と言っていたね。
どうも『黒の使徒』の連中は、ヴィクトーリアさん似で栗毛色の髪に茶色の瞳、やや色黒の黄色い肌という標準的な帝国人の容貌のケントニス皇太子がお気に召さないようだ。
奴らは黒髪、黒い瞳に濃い褐色の肌を持つザイヒト王子を、『黒の使徒』の信仰のシンボル的存在として、次期皇帝に担ぎ出そうとしてるのではないかとミルトさんは懸念しているようだ。
皇帝もヴィクトーリアさん似のケントニスさんよりも自分に似たザイヒト王子を皇太子にしたっかたって、帝国に行ったときに耳にした覚えがある。
ただ、ケントニスさんが皇后であるヴィクトーリアさんの子であり、大貴族がこぞって聡明なケントニスさんを推すものだから、皇帝は渋々ケントニスさんを皇太子に据えたらしいものね。
もっとも、ヴィクトーリアさんに似て聡明で『黒の使徒』の活動に批判的な、ケントニス皇太子が皇帝になったら『黒の使徒』のプレゼンスが低下するのが目に見えている。
そうした実利的な面からもザイヒト王子を担ぎ出したいのだろうとミルトさんは言う。
ザイヒト王子は、『黒の使徒』に洗脳教育まがいのことをされているようだからね。
「まあ、これは私の憶測に過ぎないですからね。
それに私の憶測が仮に正鵠を射ているとしても、それが今すぐではないとは明言できるの。
現皇帝は『黒の使徒』の思想に傾倒しているでしょう、それにまだ四十代前半と若い。
『黒の使徒』の連中としても、現皇帝になるべく長く在位して欲しいと思っているはず。
今無理をしてケントニス皇太子を排除して、ザイヒト王子を皇太子に据える意味がないの。」
現皇帝は『黒の使徒』の思想の熱烈な支持者なのでなるべく長く在位してもらい、その間にケントニス王子を支持する派閥の力を少しずつ削いでいくのではないかとミルトさんは予想する。
現状では、ケントニス皇太子を支持する大領主達の勢力が強すぎて、無理にケントニス皇太子を排除するのは『黒の使徒』にとっても得策ではないそうだ。
『黒の使徒』は長い期間かけてじわじわと攻めるのが得意だね、本当に気の長い連中だ…。
ただ、若い皇帝といえども怪我や病気に無縁なわけではない、今は健康でもいつ何時健康を害するかわからないのが人の世の常だとミルトさんは言う。
そうなると事態が急変するとミルトさんは懸念する。具体的にはケントニスさんの命が危ない。
この辺の話はヴィクトーリアさんも交えて検討しているみたい。
ヴィクトーリアさんは王都に駐在している帝国の大使に『黒の使徒』の言動を説明し、皇太子の身の回りの安全に気を配るように申し付けたそうだ。
幸いにして今の大使はヴィクトーリアさんを皇后に送り込んだ派閥の人で、大至急帝国の派閥の者に指示すると約束してくれたらしい。
「こちらとしても、穏健派のケントニス皇太子に次期皇帝になってもらわないと困るわ。
犯罪組織まがいの『黒の使徒』が支持している者が皇帝になったら、この国にもどんな害を及ぼすかわからないですからね。
それに、ザイヒト王子って少し頭の足りない子なんでしょう?噂は私の所まで届いているわ。」
ミルトさんは学園に立ち入る部外者のチェックを一層厳格にするよう指示したという。
特に、ザイヒト王子のもとを訪れる帝国人に注意を払い、『黒の使徒』が偽装していると疑わしい商人については立ち入りを拒否するよう指示したという。
また、ヴィクトーリアさんも、ハイジさんとその側仕えの者及びザイヒト王子の護衛騎士のケンフェンドさんに一連の事情を説明したそうだ。
その上で、ザイヒト王子に『黒の使徒』の者が接触しないように注意を払うよう指示したみたい。
ちなみに、ザイヒト王子の関係者でヴィクトーリアさんが話をしたのがケンフェンドさんだけなのは、他の側仕えの人が『黒の使徒』の息がかかっていないとは言い切れないかららしい。
ケンフェンドさんは近衛騎士になった時に特定の思想に傾倒していないことを調査されているらしい、また彼が『色の黒い』人でないこともあってヴィクトーリアさんは信頼しているようだ。
しかし、嫌な話を聞かされてしまった。
だたでさえこの大雪で気が重いのに、ますます気が重くなるよ…。
**********
わたしが憂鬱な気分で部屋に帰りリビングでお茶を飲んでいると、風呂上りのミーナちゃんがジュースを持って隣に座った。
「どうしました?難しい顔をして。」
そんなに難しい顔をしていたかな?そう思いつつ、わたしはミルトさんから聞いた話をした。
「なんだ、そんな事ですか。
そんなことターニャちゃんが気にしてもしょうがないじゃないですか。
そういうことは、大人に任せておけばいいのです。
ターニャちゃんは大人がやらないといけないことに首を突っ込みすぎです。」
ミーナちゃんはそう言ってわたしを嗜めた。
そうだね、確かにわたしが気にしてもしかたがないことだね。
『黒の使徒』が絡んでくるとわたしやミーナちゃんが目の敵にされることが多いから、つい自分から首を突っ込んでしまう。
「それに、『黒の使徒』の連中がケントニスさんを排除して、ザイヒト王子を次期皇帝にしたいなんてことは今更ですよね。
わたしは大人達がとっくに対策を取っているものだと思っていました。」
えっ、なにそれ…。
「だって、皇帝は本当はザイヒト王子を皇太子にしたかったのですよ。
でも、大貴族がこぞってケントニスさんを推すものだから、正妃の子を差し置いて側妃の子であるザイヒトを皇太子にすることは叶わなかった。
さすがに、頭の悪い皇帝でも、大貴族達を敵に回す訳にはいかないということくらいはわかるようですからね。
でもね、ターニャちゃん、『黒の使徒』にはそういった理屈は通じないのですよ。
だって、目障りとなればわたし達みたいな小さい子供にまで殺し屋を送ってくる人たちですから。
それに、ヴィクトーリア様やアーデルハイト様だって、現に命を狙われてるじゃないですか。
ケントニスさんだけ狙われることが無いと思っていることの方が不思議です。
皇帝も『黒の使徒』もザイヒトを次の皇帝にしたい、皇帝は大貴族が邪魔で動けない、でも『黒の使徒』はそういうことは気にしない。
となれば、『黒の使徒』がどうするかなんて明らかじゃないですか。
ミルト様もヴィクトーリア様も『分別ある大人がそんな事をする訳がない』と考えているから、その可能性を考慮しなかったんじゃないかと思うのです。
『黒の使徒』の連中みたいな無法者を分別ある大人と考えてはダメなんですよ。」
普段余り口数の多くないミーナちゃんが珍しく饒舌に自分の考えを述べた。
ミーナちゃんは『黒の使徒』のことを最初から無法者と捉えていたのでケントニスさんを狙うのは有りうることと思っていたようだ。
たしかに、ミルトさんもヴィクトーリアさんも、曲がりなりにも帝国の国教である『黒の使徒』が自国の皇太子を暗殺を企てているとは考えたくなかったのかもしれない。
「プッペたちの後始末や帝国のことは大人たちの仕事だから私達は気にしないことにしましょう。
でも、『黒の使徒』がそんなにこの国に入り込んでいるのなら、私達も身の回りに注意した方がいいですね。
この間のアロガンツ家の馬鹿息子みたいに、乗せられて襲ってくる人が居るかも知れませんしね。
とりあえず、おチビちゃん達に『色の黒い』人が近くにいないか警戒してもらうようにお願いしましょうか。」
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