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No.10 入学式と天召石
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はぁっ……
ふらふらと、俺は廊下を歩いている。それもこれも昨日のあれがあったせいだ。
ライカのあの表情を思い出し、クスリと笑う。
「なんだったんだあの怒りと妬みの中間のような顔は……」
ピキピキと額に血管が浮かび上がり、フーッ!と猫みたいにヒバナを横目で睨みつけてたあの顔を思い出す。
夜中の二時くらいまで隣にいてくれたせいで、寝たくても寝れなかったのだ。
先に寝ちゃったライカを起こすのは相当大変で、一発チョップ入れるまではすやすやと寝ていた。その後ふらふらと寮に戻っていったが、肝心の俺は全く寝付けず朝を迎えてしまったって訳だ。
そして、俺は正門で待ち続ける。ライカとアベルは一足先にクラス1専用寮に入り、一晩を過ごしたはずだ。俺は保健室で寝てたから、ここで合流することになっていた。
生徒が少しずつ登校を始める。寮自体学校のすぐ近くに建てられているから、歩いて三分もかからないと思うが。
空を見上げる。今日は曇り空。俺は何にも考えず、雲の流れを観察する。
「……」
どうしてもよぎってしまう、魔王の存在が。どうすればいいのかと昨日少し考えてた。魔王は特定の拠点を構えてる訳じゃない、つまり神出鬼没なのだ。
だから今この場で現れても何らおかしくな───
「おはよー」
「うわぁぁあ!」
突然肩を叩かれ、飛び上がるほどに驚いた。一瞬まじで魔王が出てきたかと思ってしまった。
「ほらいくよ、なにボーッとしてたの?」
「考え事ですか」
学校が楽しみなのか、俺を置いてまっ先に進んでいく二人。
言葉だけか……その優しさは……
「まっ、待てぃ!忘れ物だー!」
俺は二人の後ろを追いかけて、走りだす。
─────────────
中央の大柱は、実は階段になっている。大きな螺旋階段だ。各階層ごとに学年が決まっているらしい。一階は共同で使う部屋がほとんどで、二階が俺たち一年の教室になっていた。
「おぉーっ、落ちたら死にますね!この高さ」
ライカが手すりから真下を覗く。二階へと上がるだけで随分と段を登らされる。
階段は俺達三人が併走しても余裕で横を通れる程広く、大柱がどれだけ大きいかを実感させてくれる。
「ここか」
人の力じゃ到底開けることが許されないような、圧倒的荘厳さを放つ大扉。赤地で金のライオンの装飾が目を引く。
「なんか住んでる世界が違いすぎるのか、私にはちょっと目に悪すぎるよ」
アベルが目をこすりながら前に進む。周りの景色をあまり目に入れないようにして。
扉をぬけた一番手前の部屋がクラス1の部屋だった。長い距離を歩かずにすむのはありがたい。
一番前に見えるクラス1のプレート、今度は小さな扉だった。流石にクラスへ入る扉も大きくすることは叶わなかったのだろう。しかし金色かつクモの糸のように張り巡らされた黒い鉄の装飾は、男のロマンをくすぐる何かを感じた。
ガタンと扉を開ける。天井は高いが、それ以外に目をみはる物は特に見つからない。テーブルがあり椅子がある。例えるならば定食屋のような感じだろうか。
「おっ、きたきたぁ!今日の旗持ちぃ!」
「……ヒバナ先生……??」
教壇には、ヒバナがいた。まさかとは思うが、クラス1の担任って……
「あー、伝え忘れてたな、私がクラス1の担任だ、よろしく」
まじか
隣で何か奇妙なオーラを放つライカがいた、明らかな敵意をヒバナに向け、キシャァーッ!とかフゥーッ!とか猫みたいな事を言ってるライカをみると、どう対処すればいいのかわからなくなってくる。
「お前らの席はここだぞー。取りあえず座れー」
前の三席が指差される。どうやらランク順で席が決まるらしい。席に目を向けると、教室全員の目がこちらに向いていることに気づいた。
うっ……この空気本当に苦手だ……何も言われませんように。神に願いを捧げながら自分の席につく。特になにも起こらず安心したのもつかの間、さっそくヒバナが口を開く。
「じゃあ、さっそく入学式、行くか」
俺は机に突っ伏した。心の準備が出来なさすぎると……
────────────
そこからの事はよく覚えていない。
ヒバナが「合図がなったらいくぞ」と言って入場。沢山の人に囲まれながらガクガク震えて歩いたのは覚えてるけど、そこからの記憶は曖昧だ。まぁ、眠かったからしょうがないよねって自分に言い訳する。
いろんな人が挨拶したり、生徒の一部が長ったらしい今後の目標とか話してたり、とにかくつまらない時間だったのは思えているけど。
教室内でカハァーっと盛大に溜め息をつく。ガタンと椅子を引き、おじいちゃんのような腰の引け具合でゆっくり座る。
「じゃあこっからは職鑑定やるぞー!天召石配るから前取りこい!」
ヒバナは天召石と呼ばれる青に白を混ぜたような色合いの石をお手玉のようにぽいぽいと投げながら言う。
そろそろ、展開の早さにも慣れてきた。俺は、休む暇も無いけど、なんとか重い腰を上げる。
「ほれっ」
「あわわっ」
突然ヒバナが天召石を投げてくる
軽くポイッと投げられた天召石を両手で包むようにキャッチする。落として割れたりしたらどうするつもりなんだろうか。
「じゃあそこに血を一滴垂らしてくれ、切ろうが齧ろうがなんでも良いぞ」
切るのは痛いが仕方がない。おそらくかじって血を出すよりはよっぽどましだろう。指先を風法で切る事にした。
「風法 風刃ッ」
風で微量の刃を生み出し、指先を切る、それと同時に体中のマナが一気に消費される。
火属性以外の魔法はまだ上手く魔力変化出来ない。そのせいで、下級の風魔法ごときで体中から莫大なマナを放出してしまう。
「エイトっ」
アベルが身を乗り出して耳打ちする。
「いくらなんでもマナを放出しすぎだ。周り見てみろ」
俺は後ろを向く
「うっ……」
全員が俺に目を光らせている。
怖くなって、目をそらす。多分、自慢か何かと思われたのか、それとも何かしでかすとか考えたのか、俺は怖くなってしまう。俺はこれからこのクラスで上手くやっていけるのだろうか……
心配事は、増えていくばかりであった。
天召石を観察すると、じわじわと鑑定結果が現れてくる。
「???」
声にならない声を上げる。だって、俺の天召石には結果が書いてなかったから。
???
それが、俺の職業のようだ。つまり不明らしい。 あっ、これ一応結果にはなるのかな……
「お前らー。結果でたか?結果まとめるからちょっとみせにこい」
ヒバナが面倒くさそうに皆を呼ぶ。ぞろぞろと前に人が出る中、俺は迷っていた。
「どうした?エイト、結果は出たのか」
アベルが近づいてくる
「いっ、いやぁ……」
俺はなんていえばいいのか分からず迷う
「私はハンターだったぞ、ほれ」
人差し指と親指で掴んだ石を、見せつけてくる。目の前という言葉はこの為にあるのだろうか。目にくっつくぐらい近くに見せてくる。
「みっ、見えないよアベル」
「おっ、すまんな」
そう言って今度は三メートルくらい離れ出す。なんだ、ギャグですかこれは……
「私は普通に魔法使いだったよ~」
先生の元から帰ってきたライカが天召石をほれほれ~と見せつけてくる。
「エイト君は?」
「あっ、待って……」
ライカが石を覗き込んでくる。これは見えてしまったか……
「はてな?」
「はぁっ、そうなんだよ、わからないんだ俺の適正職業」
これは予想でしかないが、自身のマナが人間と同じじゃないから結果がわからないのだろうと思う。
「はてなとは凄いな。そんな職業があるのか」
アベルはほうほうと頭をふっている。おそらく違うと思うのですが。
「ほれ、エイトも」
ヒバナはちょいちょいと俺が来るのをせかす。
仕方なくだらだらと前に出ていくと、オルァ!と無理やり石を引ったくる。なんか俺の時だけ対応ぶっ壊れてませんか。
「なんだぁ…これはぁ」
ヒバナの顔が若干怒っているようにみえる。理由はわからない。
「すいません、俺にもなにがなんだか……」
頭を抱えてうろたえるふりをする。こうでもしないとヒバナがだるだると突っ込んできそうだからだ。
「まさかお前、無職が希望なのか?」
耳元で、そんな事を囁かれる
「は?」
俺は、そう答えるしかなかった。
ふらふらと、俺は廊下を歩いている。それもこれも昨日のあれがあったせいだ。
ライカのあの表情を思い出し、クスリと笑う。
「なんだったんだあの怒りと妬みの中間のような顔は……」
ピキピキと額に血管が浮かび上がり、フーッ!と猫みたいにヒバナを横目で睨みつけてたあの顔を思い出す。
夜中の二時くらいまで隣にいてくれたせいで、寝たくても寝れなかったのだ。
先に寝ちゃったライカを起こすのは相当大変で、一発チョップ入れるまではすやすやと寝ていた。その後ふらふらと寮に戻っていったが、肝心の俺は全く寝付けず朝を迎えてしまったって訳だ。
そして、俺は正門で待ち続ける。ライカとアベルは一足先にクラス1専用寮に入り、一晩を過ごしたはずだ。俺は保健室で寝てたから、ここで合流することになっていた。
生徒が少しずつ登校を始める。寮自体学校のすぐ近くに建てられているから、歩いて三分もかからないと思うが。
空を見上げる。今日は曇り空。俺は何にも考えず、雲の流れを観察する。
「……」
どうしてもよぎってしまう、魔王の存在が。どうすればいいのかと昨日少し考えてた。魔王は特定の拠点を構えてる訳じゃない、つまり神出鬼没なのだ。
だから今この場で現れても何らおかしくな───
「おはよー」
「うわぁぁあ!」
突然肩を叩かれ、飛び上がるほどに驚いた。一瞬まじで魔王が出てきたかと思ってしまった。
「ほらいくよ、なにボーッとしてたの?」
「考え事ですか」
学校が楽しみなのか、俺を置いてまっ先に進んでいく二人。
言葉だけか……その優しさは……
「まっ、待てぃ!忘れ物だー!」
俺は二人の後ろを追いかけて、走りだす。
─────────────
中央の大柱は、実は階段になっている。大きな螺旋階段だ。各階層ごとに学年が決まっているらしい。一階は共同で使う部屋がほとんどで、二階が俺たち一年の教室になっていた。
「おぉーっ、落ちたら死にますね!この高さ」
ライカが手すりから真下を覗く。二階へと上がるだけで随分と段を登らされる。
階段は俺達三人が併走しても余裕で横を通れる程広く、大柱がどれだけ大きいかを実感させてくれる。
「ここか」
人の力じゃ到底開けることが許されないような、圧倒的荘厳さを放つ大扉。赤地で金のライオンの装飾が目を引く。
「なんか住んでる世界が違いすぎるのか、私にはちょっと目に悪すぎるよ」
アベルが目をこすりながら前に進む。周りの景色をあまり目に入れないようにして。
扉をぬけた一番手前の部屋がクラス1の部屋だった。長い距離を歩かずにすむのはありがたい。
一番前に見えるクラス1のプレート、今度は小さな扉だった。流石にクラスへ入る扉も大きくすることは叶わなかったのだろう。しかし金色かつクモの糸のように張り巡らされた黒い鉄の装飾は、男のロマンをくすぐる何かを感じた。
ガタンと扉を開ける。天井は高いが、それ以外に目をみはる物は特に見つからない。テーブルがあり椅子がある。例えるならば定食屋のような感じだろうか。
「おっ、きたきたぁ!今日の旗持ちぃ!」
「……ヒバナ先生……??」
教壇には、ヒバナがいた。まさかとは思うが、クラス1の担任って……
「あー、伝え忘れてたな、私がクラス1の担任だ、よろしく」
まじか
隣で何か奇妙なオーラを放つライカがいた、明らかな敵意をヒバナに向け、キシャァーッ!とかフゥーッ!とか猫みたいな事を言ってるライカをみると、どう対処すればいいのかわからなくなってくる。
「お前らの席はここだぞー。取りあえず座れー」
前の三席が指差される。どうやらランク順で席が決まるらしい。席に目を向けると、教室全員の目がこちらに向いていることに気づいた。
うっ……この空気本当に苦手だ……何も言われませんように。神に願いを捧げながら自分の席につく。特になにも起こらず安心したのもつかの間、さっそくヒバナが口を開く。
「じゃあ、さっそく入学式、行くか」
俺は机に突っ伏した。心の準備が出来なさすぎると……
────────────
そこからの事はよく覚えていない。
ヒバナが「合図がなったらいくぞ」と言って入場。沢山の人に囲まれながらガクガク震えて歩いたのは覚えてるけど、そこからの記憶は曖昧だ。まぁ、眠かったからしょうがないよねって自分に言い訳する。
いろんな人が挨拶したり、生徒の一部が長ったらしい今後の目標とか話してたり、とにかくつまらない時間だったのは思えているけど。
教室内でカハァーっと盛大に溜め息をつく。ガタンと椅子を引き、おじいちゃんのような腰の引け具合でゆっくり座る。
「じゃあこっからは職鑑定やるぞー!天召石配るから前取りこい!」
ヒバナは天召石と呼ばれる青に白を混ぜたような色合いの石をお手玉のようにぽいぽいと投げながら言う。
そろそろ、展開の早さにも慣れてきた。俺は、休む暇も無いけど、なんとか重い腰を上げる。
「ほれっ」
「あわわっ」
突然ヒバナが天召石を投げてくる
軽くポイッと投げられた天召石を両手で包むようにキャッチする。落として割れたりしたらどうするつもりなんだろうか。
「じゃあそこに血を一滴垂らしてくれ、切ろうが齧ろうがなんでも良いぞ」
切るのは痛いが仕方がない。おそらくかじって血を出すよりはよっぽどましだろう。指先を風法で切る事にした。
「風法 風刃ッ」
風で微量の刃を生み出し、指先を切る、それと同時に体中のマナが一気に消費される。
火属性以外の魔法はまだ上手く魔力変化出来ない。そのせいで、下級の風魔法ごときで体中から莫大なマナを放出してしまう。
「エイトっ」
アベルが身を乗り出して耳打ちする。
「いくらなんでもマナを放出しすぎだ。周り見てみろ」
俺は後ろを向く
「うっ……」
全員が俺に目を光らせている。
怖くなって、目をそらす。多分、自慢か何かと思われたのか、それとも何かしでかすとか考えたのか、俺は怖くなってしまう。俺はこれからこのクラスで上手くやっていけるのだろうか……
心配事は、増えていくばかりであった。
天召石を観察すると、じわじわと鑑定結果が現れてくる。
「???」
声にならない声を上げる。だって、俺の天召石には結果が書いてなかったから。
???
それが、俺の職業のようだ。つまり不明らしい。 あっ、これ一応結果にはなるのかな……
「お前らー。結果でたか?結果まとめるからちょっとみせにこい」
ヒバナが面倒くさそうに皆を呼ぶ。ぞろぞろと前に人が出る中、俺は迷っていた。
「どうした?エイト、結果は出たのか」
アベルが近づいてくる
「いっ、いやぁ……」
俺はなんていえばいいのか分からず迷う
「私はハンターだったぞ、ほれ」
人差し指と親指で掴んだ石を、見せつけてくる。目の前という言葉はこの為にあるのだろうか。目にくっつくぐらい近くに見せてくる。
「みっ、見えないよアベル」
「おっ、すまんな」
そう言って今度は三メートルくらい離れ出す。なんだ、ギャグですかこれは……
「私は普通に魔法使いだったよ~」
先生の元から帰ってきたライカが天召石をほれほれ~と見せつけてくる。
「エイト君は?」
「あっ、待って……」
ライカが石を覗き込んでくる。これは見えてしまったか……
「はてな?」
「はぁっ、そうなんだよ、わからないんだ俺の適正職業」
これは予想でしかないが、自身のマナが人間と同じじゃないから結果がわからないのだろうと思う。
「はてなとは凄いな。そんな職業があるのか」
アベルはほうほうと頭をふっている。おそらく違うと思うのですが。
「ほれ、エイトも」
ヒバナはちょいちょいと俺が来るのをせかす。
仕方なくだらだらと前に出ていくと、オルァ!と無理やり石を引ったくる。なんか俺の時だけ対応ぶっ壊れてませんか。
「なんだぁ…これはぁ」
ヒバナの顔が若干怒っているようにみえる。理由はわからない。
「すいません、俺にもなにがなんだか……」
頭を抱えてうろたえるふりをする。こうでもしないとヒバナがだるだると突っ込んできそうだからだ。
「まさかお前、無職が希望なのか?」
耳元で、そんな事を囁かれる
「は?」
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