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第1話
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「貴方の婚約者はいただきました。私のほうが好きになったから結婚してくれるそうよ。だから彼と別れて頂戴。ジェシカ」
突然の告白に、私は相手の発言を飲み込むのに永遠とも思える時間を過ごしました。。。
急な話の展開にビックリさせてしまいましたね。失礼しました。
私の名前はシャルドネーク・ル・ジェシカ。
デジカ帝国のシャルドネーク家第3代伯爵シャルドネーク・ル・ベルモンテの息女ですわ。
伯爵の娘として恥じないように厳しく育てられた私には、立派な家柄の婚約者がいますの。
いえ、正確には「いました」になるのかしら?この女の発言が真実とするのならば。。。
そして、このあまりにも理解不能な言葉を発した相手は、「あの」悪役令嬢として名高いジルベール家のチェルシー・エルグラ・リゼロット。
彼女とは、そう、旧知の仲。いわゆる幼馴染という間柄ですわ。
もっとも、幼少の頃から仲の悪さは帝国中に響き渡っていましたが。
リゼロット。みんなからはリゼって呼ばれています。
リゼは何かと突っかかってくる人です。
学術会の講義では、ジェシカの論文よりも優れていると学長様がおっしゃられましたと自慢してきましたわ。
もっとも、陰ではジルベール家と学長との間で怪しい取引があったと噂されていますが。
ホラ吹きのリゼが「また」私の気を引こうと突っかかってくるたびに流していましたが、
今回の発言はちょっと度が過ぎますわね。見過ごせません。
私には婚約者がいます。彼の名前はエリオット。
レオルージュ家の長男レオルージュ・イエ・エリオット。
背が高く聡明で、学術会では常にトップの成績を収めていたエリオット。
この方も私が幼少の頃から野原を駆け巡って遊んでいた旧知の仲なのよ。
子供の頃から情熱的で、常に彼の方から遊びに誘ってくれたものね。
結婚の約束も彼からしてきてくれたから、このままエリオットと結ばれるものだと思っていたわ。
その平穏な日常をぶち壊してくれたのが、リゼ。
「なぜウソを付くの?リゼ。今までは目を瞑ってあげたけど、今回の発言は冗談では済まされないわよ?」
エリオットは私のことを愛している。そう信じ切っていたからこそ、確信をもってリゼに伝えました。
私の覇気に気圧されたのか、少したじろぐリゼ。
でも、一呼吸おいて我に返ったのか、満面の笑みを浮かべて言ってきたわ。
「ジェシカ。冗談ではないわよ。認めたくないのは分かるけれど、素直に現実を受け止めることね。
エリオットは、私が子供の頃からずっと好きだったそうよ。
ジェシカとの婚約も、家の存続のために仕方なく結んだとおっしゃっていたわ。」
・・・まるで私が政略結婚の道具にでもされたような言い草ね。
頭が痛くなってきたわ。。。
でも、この女の言っていることは本当なのかしら?
エリオットに確かめなくちゃ。
突然の告白に、私は相手の発言を飲み込むのに永遠とも思える時間を過ごしました。。。
急な話の展開にビックリさせてしまいましたね。失礼しました。
私の名前はシャルドネーク・ル・ジェシカ。
デジカ帝国のシャルドネーク家第3代伯爵シャルドネーク・ル・ベルモンテの息女ですわ。
伯爵の娘として恥じないように厳しく育てられた私には、立派な家柄の婚約者がいますの。
いえ、正確には「いました」になるのかしら?この女の発言が真実とするのならば。。。
そして、このあまりにも理解不能な言葉を発した相手は、「あの」悪役令嬢として名高いジルベール家のチェルシー・エルグラ・リゼロット。
彼女とは、そう、旧知の仲。いわゆる幼馴染という間柄ですわ。
もっとも、幼少の頃から仲の悪さは帝国中に響き渡っていましたが。
リゼロット。みんなからはリゼって呼ばれています。
リゼは何かと突っかかってくる人です。
学術会の講義では、ジェシカの論文よりも優れていると学長様がおっしゃられましたと自慢してきましたわ。
もっとも、陰ではジルベール家と学長との間で怪しい取引があったと噂されていますが。
ホラ吹きのリゼが「また」私の気を引こうと突っかかってくるたびに流していましたが、
今回の発言はちょっと度が過ぎますわね。見過ごせません。
私には婚約者がいます。彼の名前はエリオット。
レオルージュ家の長男レオルージュ・イエ・エリオット。
背が高く聡明で、学術会では常にトップの成績を収めていたエリオット。
この方も私が幼少の頃から野原を駆け巡って遊んでいた旧知の仲なのよ。
子供の頃から情熱的で、常に彼の方から遊びに誘ってくれたものね。
結婚の約束も彼からしてきてくれたから、このままエリオットと結ばれるものだと思っていたわ。
その平穏な日常をぶち壊してくれたのが、リゼ。
「なぜウソを付くの?リゼ。今までは目を瞑ってあげたけど、今回の発言は冗談では済まされないわよ?」
エリオットは私のことを愛している。そう信じ切っていたからこそ、確信をもってリゼに伝えました。
私の覇気に気圧されたのか、少したじろぐリゼ。
でも、一呼吸おいて我に返ったのか、満面の笑みを浮かべて言ってきたわ。
「ジェシカ。冗談ではないわよ。認めたくないのは分かるけれど、素直に現実を受け止めることね。
エリオットは、私が子供の頃からずっと好きだったそうよ。
ジェシカとの婚約も、家の存続のために仕方なく結んだとおっしゃっていたわ。」
・・・まるで私が政略結婚の道具にでもされたような言い草ね。
頭が痛くなってきたわ。。。
でも、この女の言っていることは本当なのかしら?
エリオットに確かめなくちゃ。
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