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夕食
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「失礼なやつだな。これは、とても珍しいアイテムだぞ‼︎」
「だから⁇」
「は?」
「私は、イブに憑依したくなかったのよ」
「それはすまん」
「私は神なんて信じないから‼︎」
「そうかそうか。なら、助けてあげないんだからな‼︎」
「えっ。ツンデレ⁇」
「違うわ‼︎」
「あっ消えた。よかった。これで自由に......」
コンコン
「夕食の時間です」
「......なれなかった」
「よぉっ!待ってたぞ‼︎」
「はぁー。あんたと食事なの?最悪よ」
「くっくっく」
「え⁇何?きもい」
「とにかく座れ」
「はぁー」
「お前、本当に皇后になりたくないのか?」
「なりたくない」
「即答だな。でも、お前に拒否権ないから」
「あるだろ普通⁇」
「イブ。俺の嫁になれ‼︎」
「絶対に嫌‼︎あんたと結婚するぐらいなら、死を選ぶわ」
「ぷっ。ぷあははは‼︎やっぱり、面白い女だ‼︎あははは‼︎」
「笑い過ぎ」
「この飯美味いか?」
「まぁ美味い」
「そうか、良かったな。それ、俺の手作りだ」
「ぶっ‼︎ゲホッゲホッゲホッ‼︎」
「失礼だな。毒なんて入ってないからな」
「そういう問題じゃ......ゲホッ、ない」
「もしかして、びっくりしたのか?」
「そうだよ‼︎なんか文句でもある⁇」
「無いな」
コンコン
「お食事中すみません」
「どうした⁇」
「イブ様のご家族が来ています。お通ししますか⁇」
「此処に呼べ。一緒に食事をする」
「かしこまりました」
「は?はああ!?(なんでこうなるのよ‼︎)」
「お食事にお招きいただき誠に感謝しますぞ。プロキオン殿下」
「早く食べろ」
「は、はい」
「......」
気まずい。これは胃もたれする。絶対に胃もたれする‼︎
「うちの娘を保護していただきありがとうございます」
ボソッ
「心にもないこと言って恥ずかしいないの?」
「イブ、なんか言ったか?」
「なにも言ってない」
「所で、ミイティア公爵、俺は、イブ.ティ.ミイティアと結婚を考えている。公爵はどう思う⁇」
「えっ?ええええええええ!?」
「そ、それは本当ですか⁇」
「嘘を言っているとでも⁇」
「そ、そういうわけではありせん‼︎た、ただ、うちの娘、イブは出来が悪いのです。地元では、不吉な子って言われています。そんな娘を殿下の元に嫁がせたら、殿下の名に傷が付きます」
「......それは、うちの息子も不吉な子だと言いたいのか?」
「こ、皇帝陛下!?」
「えっ?(まだ、プロキオンは皇帝ではない?確かに、原作よりも随分と小さいって思ったけど、私が知っている前の世界?それとも、外伝とかあったのかな⁇読みたかった。)」
「うちの息子も一時間毎に目の色が変わる。貴様の娘、イブって言ったな?」
「は、はい!」
「その子も、光の反射で目の色が変わるだけで、愚弄するのか?」
「そ、そんなわけではありません‼︎」
「それに、目の色が変わるっていうことは、未来予知ができる証拠だ‼︎誇らしく思え‼︎」
ポロッ
「えっ!?い、イブどうした⁇なぜ泣く⁇」
「い、いえ、ただ、嬉しくて。誰かにそんなふうに言われたのが初めてで、戸惑っちゃって、涙が止まらなくて、とても嬉しいです。皇帝陛下‼︎(これはきっと、イブの感情。私自身の気持ち。止まらない。押さえきれない。イブはずっと耐えてきたんだ。誰かに愛して欲しいって気持ちが、私に伝わってくる。)」
「こんな娘を見ても、なにも思わないのか?公爵⁇」
「そ、それは......」
バンッ
「だから言ったのに‼︎イブを無視するのは良くないって言ったのに‼︎」
「お、落ち着け‼︎ユーア、陛下の前だぞ‼︎」
「だから何よ‼︎私は、妹が大切なのよ‼︎私が妹と話すとすぐに引き剥がすんだから‼︎もう嫌だよ‼︎イブだけを邪険にするのは嫌よ‼︎イブに暴力振るお父様はもっと嫌い‼︎」
「えっ?(どういうこと⁇ユーアは、イブが嫌いなはずなのに⁇)」
「大好きなイブは私が守るもん‼︎」
「その話本当か⁇」
「本当です‼︎イブの背中を見れば一発です‼︎」
「そうか。今すぐに確認しろ‼︎」
「はい‼︎」
「ちょ、ちょっと‼︎」
私は、無理矢理、隣の部屋に連れてかれた。
「だから⁇」
「は?」
「私は、イブに憑依したくなかったのよ」
「それはすまん」
「私は神なんて信じないから‼︎」
「そうかそうか。なら、助けてあげないんだからな‼︎」
「えっ。ツンデレ⁇」
「違うわ‼︎」
「あっ消えた。よかった。これで自由に......」
コンコン
「夕食の時間です」
「......なれなかった」
「よぉっ!待ってたぞ‼︎」
「はぁー。あんたと食事なの?最悪よ」
「くっくっく」
「え⁇何?きもい」
「とにかく座れ」
「はぁー」
「お前、本当に皇后になりたくないのか?」
「なりたくない」
「即答だな。でも、お前に拒否権ないから」
「あるだろ普通⁇」
「イブ。俺の嫁になれ‼︎」
「絶対に嫌‼︎あんたと結婚するぐらいなら、死を選ぶわ」
「ぷっ。ぷあははは‼︎やっぱり、面白い女だ‼︎あははは‼︎」
「笑い過ぎ」
「この飯美味いか?」
「まぁ美味い」
「そうか、良かったな。それ、俺の手作りだ」
「ぶっ‼︎ゲホッゲホッゲホッ‼︎」
「失礼だな。毒なんて入ってないからな」
「そういう問題じゃ......ゲホッ、ない」
「もしかして、びっくりしたのか?」
「そうだよ‼︎なんか文句でもある⁇」
「無いな」
コンコン
「お食事中すみません」
「どうした⁇」
「イブ様のご家族が来ています。お通ししますか⁇」
「此処に呼べ。一緒に食事をする」
「かしこまりました」
「は?はああ!?(なんでこうなるのよ‼︎)」
「お食事にお招きいただき誠に感謝しますぞ。プロキオン殿下」
「早く食べろ」
「は、はい」
「......」
気まずい。これは胃もたれする。絶対に胃もたれする‼︎
「うちの娘を保護していただきありがとうございます」
ボソッ
「心にもないこと言って恥ずかしいないの?」
「イブ、なんか言ったか?」
「なにも言ってない」
「所で、ミイティア公爵、俺は、イブ.ティ.ミイティアと結婚を考えている。公爵はどう思う⁇」
「えっ?ええええええええ!?」
「そ、それは本当ですか⁇」
「嘘を言っているとでも⁇」
「そ、そういうわけではありせん‼︎た、ただ、うちの娘、イブは出来が悪いのです。地元では、不吉な子って言われています。そんな娘を殿下の元に嫁がせたら、殿下の名に傷が付きます」
「......それは、うちの息子も不吉な子だと言いたいのか?」
「こ、皇帝陛下!?」
「えっ?(まだ、プロキオンは皇帝ではない?確かに、原作よりも随分と小さいって思ったけど、私が知っている前の世界?それとも、外伝とかあったのかな⁇読みたかった。)」
「うちの息子も一時間毎に目の色が変わる。貴様の娘、イブって言ったな?」
「は、はい!」
「その子も、光の反射で目の色が変わるだけで、愚弄するのか?」
「そ、そんなわけではありません‼︎」
「それに、目の色が変わるっていうことは、未来予知ができる証拠だ‼︎誇らしく思え‼︎」
ポロッ
「えっ!?い、イブどうした⁇なぜ泣く⁇」
「い、いえ、ただ、嬉しくて。誰かにそんなふうに言われたのが初めてで、戸惑っちゃって、涙が止まらなくて、とても嬉しいです。皇帝陛下‼︎(これはきっと、イブの感情。私自身の気持ち。止まらない。押さえきれない。イブはずっと耐えてきたんだ。誰かに愛して欲しいって気持ちが、私に伝わってくる。)」
「こんな娘を見ても、なにも思わないのか?公爵⁇」
「そ、それは......」
バンッ
「だから言ったのに‼︎イブを無視するのは良くないって言ったのに‼︎」
「お、落ち着け‼︎ユーア、陛下の前だぞ‼︎」
「だから何よ‼︎私は、妹が大切なのよ‼︎私が妹と話すとすぐに引き剥がすんだから‼︎もう嫌だよ‼︎イブだけを邪険にするのは嫌よ‼︎イブに暴力振るお父様はもっと嫌い‼︎」
「えっ?(どういうこと⁇ユーアは、イブが嫌いなはずなのに⁇)」
「大好きなイブは私が守るもん‼︎」
「その話本当か⁇」
「本当です‼︎イブの背中を見れば一発です‼︎」
「そうか。今すぐに確認しろ‼︎」
「はい‼︎」
「ちょ、ちょっと‼︎」
私は、無理矢理、隣の部屋に連れてかれた。
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