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私の恐怖はこれから メロディーの呪い編
皆んなの所へその2
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「......此処は病院⁇」
なんで病院に居るのだろう⁇頭が混乱してしばらくの間はわからなかった。でも段々と気を失う前の記憶が蘇ってくる。
「はっ!?篤美達は!?」
慌てて周りを見渡すけど、誰も居ない。慌て過ぎてベッドから転げ落ちる。
ドサッ
「なんの音だ?」
「く、愚蒙さん?」
「苗木君。目を覚ましんだね」
「はい。あの、篤美達は⁇篤美達はどこに......いっ!?」
「あー。肋骨にヒビが入っていたみたいだ」
「うう......」
「そんな事よりもベッドに戻りなさい」
「......いやです」
「今の君に何が出来る⁇」
「何も出来なくても......皆んなの所に行かなきゃ駄目なんです‼︎」
「鈴木君達が何処にいるのかは僕も知らない。着いた時には君しか居なかった」
「尚更......私が行くべきです‼︎」
「どうして⁇どうしてそこまでするのか聞いていいか?」
「......ただの罪悪感ですよ」
「罪悪感⁇」
「はい。私は誰も救えない。誰も守れない。霊力が強くてもどんなに体力があっても変わらなかった。結局は誰かの助けを借りなきゃ誰一人も守れない」
「......」
「......言われたんです。貴方なんて生まれてこなきゃよかった。貴方が死ねばよかったって言われて......あー。何もかももうどうでもいいやって思っていました。そんな自分を変えてくれたのは霊感総合部の皆んなです。捻くれてた自分を変えてくれた。そんな人達を助けたい。役に立ちたい......ううん。そんなのは建前だ。本当は妹を......小雪を助けられなかった自分を紛らわしたかっただけ......最低ですよね?誰も救えないくせにヒーロー気取りで、仲間を大切だって思っていても何処かで疑って......何が霊力者だ‼︎そんな力私要らない‼︎もう誰も死なせたくない‼︎」
「苗木君。君の気持ちはわかった。だが、誰も救えないというのは間違えだ。少なくても彼女は救えた」
「......彼女⁇」
「......お姉さん」
「も、もも!?」
「ごめんね。結局成仏出来なかったよ。未練たらたらだね。あはは」
「......」
「お姉さん。私ね、お姉さんに出会えてよかった‼︎」
「......もも?」
「お姉さんがあの日私に言った言葉は忘れない。すごく嬉しかった。だから今度は私がお姉さんを励ます番だよ」
「私にはそんな言葉は意味ないと思うよ。だって......」
バーン
「深雪‼︎」
「お、お母さん⁇」
「ごめんなさい」
「へ?」
「本当にごめんなさい‼︎あの時あんなこと言ってごめんなさい‼︎」
「......」
「私は、深雪が生まれてきてくれたことが一番嬉しかった‼︎だから......」
言葉が詰まったようにそっと俯く。
「......やっとわかった」
「深雪⁇」
なんでこんな気持ちになるのかやっとわかった気がする。
「......私、怒っていたんだ。ずっと、あの時から怒ってたんだ」
「......」
「苦しかった......悲しかった......嫌だった‼︎あんな事言われて平気なわけないじゃん‼︎お母さんが私が死ねが良かったって言った時もう何もかもどうでも良くなったんだよ‼︎私の人生が百八十度変わったんだよ‼︎」
「ご、ごめんなさい」
「謝ってほしいじゃない‼︎もっと言うべきことがあるでしょ⁇」
「......」
「結局は何も言えないだね⁇私もう行くから」
「ど、何処へ行くの?」
「......皆んなの所に行くの」
「お、お願い......行かなで‼︎お母さんを置いて行かないで‼︎」
「お母さんがとっくに死んじゃってることもう知ってるんだから‼︎馬鹿っ‼︎」
「......っ!?」
「ももに殺されたのはもう知っているんだから‼︎救急車を呼んだもの私‼︎何もかも知ってるんだから‼︎」
「......もう失いたくないのよ。だから私の側に居て。ねぇ?」
「ごめん。無理だよ。私が信用しているのは霊感総合部であって、お母さんじゃない」
「......」
「もも行くよ」
「う、うん」
「苗木君‼︎僕も行こう」
「わかりました」
「お母さんは怨霊らしくおとなしくしていて‼︎」
「お姉さん。良かったの?」
「何が?」
「あんなふうに言ってよかったの?それに私こと恨んでないの?」
「ももこと恨んでないよ......」
「私の目を見てもう一度言って!」
「......ごめん嘘。本当は怒ってるんだよ。お母さんが殺された時何も感じなかった。何も思わなかった」
「お姉さん」
「この話はもうお終い‼︎」
時は遡る事、篤美達が中学二年の頃
「篤子さん‼︎やっと見つけた‼︎」
「え?」
「篤子‼︎気をつけて‼︎こいつ人間じゃないわ」
「......うん。そうだね。しかも強力な霊だね」
「待って‼︎私の話を聞いて‼︎」
「話を聞く価値はないわ」
「私は未来から来たのよ‼︎」
「その話を信じろと?」
「うん。篤美なら信じてくれるよ」
「何が目的?」
「奇跡を私達に貸してくれる?」
「は?」
「私......篤子さんについて調べたの。調べた結果......貴方は二回までなら奇跡を貸せるはず。違う?」
「本当に何者なの?」
「今は名乗るのはやめる。名乗ってしまったら未来が大きく変わってしまうから。そうだな、七柱七番目世界の歯車って言っておこう」
「奇跡を何に使うの?」
「皆んなを助けたい」
なんで病院に居るのだろう⁇頭が混乱してしばらくの間はわからなかった。でも段々と気を失う前の記憶が蘇ってくる。
「はっ!?篤美達は!?」
慌てて周りを見渡すけど、誰も居ない。慌て過ぎてベッドから転げ落ちる。
ドサッ
「なんの音だ?」
「く、愚蒙さん?」
「苗木君。目を覚ましんだね」
「はい。あの、篤美達は⁇篤美達はどこに......いっ!?」
「あー。肋骨にヒビが入っていたみたいだ」
「うう......」
「そんな事よりもベッドに戻りなさい」
「......いやです」
「今の君に何が出来る⁇」
「何も出来なくても......皆んなの所に行かなきゃ駄目なんです‼︎」
「鈴木君達が何処にいるのかは僕も知らない。着いた時には君しか居なかった」
「尚更......私が行くべきです‼︎」
「どうして⁇どうしてそこまでするのか聞いていいか?」
「......ただの罪悪感ですよ」
「罪悪感⁇」
「はい。私は誰も救えない。誰も守れない。霊力が強くてもどんなに体力があっても変わらなかった。結局は誰かの助けを借りなきゃ誰一人も守れない」
「......」
「......言われたんです。貴方なんて生まれてこなきゃよかった。貴方が死ねばよかったって言われて......あー。何もかももうどうでもいいやって思っていました。そんな自分を変えてくれたのは霊感総合部の皆んなです。捻くれてた自分を変えてくれた。そんな人達を助けたい。役に立ちたい......ううん。そんなのは建前だ。本当は妹を......小雪を助けられなかった自分を紛らわしたかっただけ......最低ですよね?誰も救えないくせにヒーロー気取りで、仲間を大切だって思っていても何処かで疑って......何が霊力者だ‼︎そんな力私要らない‼︎もう誰も死なせたくない‼︎」
「苗木君。君の気持ちはわかった。だが、誰も救えないというのは間違えだ。少なくても彼女は救えた」
「......彼女⁇」
「......お姉さん」
「も、もも!?」
「ごめんね。結局成仏出来なかったよ。未練たらたらだね。あはは」
「......」
「お姉さん。私ね、お姉さんに出会えてよかった‼︎」
「......もも?」
「お姉さんがあの日私に言った言葉は忘れない。すごく嬉しかった。だから今度は私がお姉さんを励ます番だよ」
「私にはそんな言葉は意味ないと思うよ。だって......」
バーン
「深雪‼︎」
「お、お母さん⁇」
「ごめんなさい」
「へ?」
「本当にごめんなさい‼︎あの時あんなこと言ってごめんなさい‼︎」
「......」
「私は、深雪が生まれてきてくれたことが一番嬉しかった‼︎だから......」
言葉が詰まったようにそっと俯く。
「......やっとわかった」
「深雪⁇」
なんでこんな気持ちになるのかやっとわかった気がする。
「......私、怒っていたんだ。ずっと、あの時から怒ってたんだ」
「......」
「苦しかった......悲しかった......嫌だった‼︎あんな事言われて平気なわけないじゃん‼︎お母さんが私が死ねが良かったって言った時もう何もかもどうでも良くなったんだよ‼︎私の人生が百八十度変わったんだよ‼︎」
「ご、ごめんなさい」
「謝ってほしいじゃない‼︎もっと言うべきことがあるでしょ⁇」
「......」
「結局は何も言えないだね⁇私もう行くから」
「ど、何処へ行くの?」
「......皆んなの所に行くの」
「お、お願い......行かなで‼︎お母さんを置いて行かないで‼︎」
「お母さんがとっくに死んじゃってることもう知ってるんだから‼︎馬鹿っ‼︎」
「......っ!?」
「ももに殺されたのはもう知っているんだから‼︎救急車を呼んだもの私‼︎何もかも知ってるんだから‼︎」
「......もう失いたくないのよ。だから私の側に居て。ねぇ?」
「ごめん。無理だよ。私が信用しているのは霊感総合部であって、お母さんじゃない」
「......」
「もも行くよ」
「う、うん」
「苗木君‼︎僕も行こう」
「わかりました」
「お母さんは怨霊らしくおとなしくしていて‼︎」
「お姉さん。良かったの?」
「何が?」
「あんなふうに言ってよかったの?それに私こと恨んでないの?」
「ももこと恨んでないよ......」
「私の目を見てもう一度言って!」
「......ごめん嘘。本当は怒ってるんだよ。お母さんが殺された時何も感じなかった。何も思わなかった」
「お姉さん」
「この話はもうお終い‼︎」
時は遡る事、篤美達が中学二年の頃
「篤子さん‼︎やっと見つけた‼︎」
「え?」
「篤子‼︎気をつけて‼︎こいつ人間じゃないわ」
「......うん。そうだね。しかも強力な霊だね」
「待って‼︎私の話を聞いて‼︎」
「話を聞く価値はないわ」
「私は未来から来たのよ‼︎」
「その話を信じろと?」
「うん。篤美なら信じてくれるよ」
「何が目的?」
「奇跡を私達に貸してくれる?」
「は?」
「私......篤子さんについて調べたの。調べた結果......貴方は二回までなら奇跡を貸せるはず。違う?」
「本当に何者なの?」
「今は名乗るのはやめる。名乗ってしまったら未来が大きく変わってしまうから。そうだな、七柱七番目世界の歯車って言っておこう」
「奇跡を何に使うの?」
「皆んなを助けたい」
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