愛されなかった私が転生して公爵家のお父様に愛されました

上野佐栁

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トラウマ

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 ついに父親と対面ね。どんな人かは知りたい。でも......ダーヌク.ハンル.モールドって、前世で聞いたような名前よね?どこでだっけ?思い出せない。
 「旦那様がお帰りです!」
 ガチャ
 ついにこの時が来た。
 「お父様!」
 「......この子が俺の娘か?」
 「はい。そうでございます」
 「とても似ている。アニーに似て、ラティスは可愛らしいなぁ?」
 なんだろ?言葉ではそう言っているのに目が冷たい。此処一体の部屋が凍り付く様な冷たさ。
 「......あ」
 わかった気がする。前のお父様と同じ目をしているんだ。それだけで、息が出来ないほどに冷たくて痛いそんな記憶が蘇って来る。
 ポン
 「......え?」
 「お前の父、ダーヌク.ハンル.モールドだ。しばらくの間、一緒に居られなくてごめんね?それとかなり遅れてしまったがお前に誕生日プレゼントだ」
 「たぁんじぉびぃ?」
 「そうだ」
 さっきまでもの冷たい目ではなく、アリアスを見るように愛しそうに見て来る。私は誰からもそんなふうに見えはくれなかった。
 「この年頃は何が欲しいのかわからんから......クマのぬいぐるみでいいか?」
 ニコッ
 「いいりぉ!」
 「ありがとうな」
 「旦那様!急で悪いのですが客人です」
 「誰だ?」
 「そ、それが......皇帝陛下です」
 「な、なに!?」
 ドクン
 「......」
 な、なんで?なんでこんな所にお父様が?嫌だ。会いたくない。あんな苦しみはもう味わいたくない。
 「来たか」
 「皇帝陛下に煌めく星々の祈りを捧げます」
 「挨拶は良い。少し遅れたが其方の娘を見ておこうと思ったのだ」
 「俺の娘をですか?」
 「ああ。其方の娘に興味がある」
 「......わかりました」
 ラティスの部屋
 「いやぁ!」
 「頼む。一緒に来てくれ!」
 「いやぁ!」
 あんな人なんかに会いたくない!それに......もし私が、元皇女だってばれたら殺される。
 「ラティスすまない」
 「ひぁい!?」
 応接室
 「......」
 無理矢理連行された。子供の体って抵抗出来ないのね?
 「その子が其方の娘か?」
 「......はい。ラティス.ハンル.モールドと申します」
 「其方の母に似てよく整った顔立ちだな」
 「お褒めの言葉感謝いたします」
 「それに比べて、元娘ニーアス.サン.アイ.サーンドルは実に不出来な娘であった」
 ドクンドクンって音が止まない。こんなにも胸が痛いのは初めてだ。もう慣れたはずなのに......まだ私は求めているの?貴方のお父様の愛に?
 「あんな汚らしい子は余の娘で居たことですら腹立たしい」
 本人めちゃ、目の前に居るんだけど?
 「陛下その辺で......」
 「そうだな。今日はこの辺でお暇されてもらうか」
 こうして、元お父様は帰って行った。でも私の心の傷はトラウマは深く刻み込まれた。
 「ラティス!?どうしたんだ?顔が真っ青じゃないか!?」
 「おとちよまさ?」
 ドサッ
 「ラティス!?凄い熱だ!早く医者を呼べ!」
 なにも変わらない。まだ私は、ニーアスなの?抜け出せないの?
 「はぁーはぁー」
 頭が割れそう。痛い!
 「君は神に愛されているのになぜ拒絶をするんだい?君の力でその熱を吹き飛ばせるというのに......」  
 「ういす?」
 また来たの?今はそれどころじゃない。
 「大丈夫さ。明日には元気になれるさ。今日はおやすみ」
 その言葉を聞いた週間に眠りに落ちた。
 「君は抜け出せる。君を縛るこの鎖をね。今は何も出来ないけど、いつかは知る事が出来る。本当の真実を見つけられるさ。ラティス」
 
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