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家にアンドロイド

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 俺の名前は、雑賀ツムグ、高校生だ。今は一人暮らしをしているのだが、家に帰ったらアンドロイドが居た‼︎
 「い、家にアンドロイドって、何この展開⁇」
 「エラー」
 「は?」
 「エラーエラーエラーエラー‼︎」
 「わあああああ‼︎なんだいきなり!?」
 「機動不能。一旦停止をし、再起動を致します」
 「見た目は人間だけど、アンドロイドだよな⁇アンドロイドってわかりやすく、腕輪をしているだよな⁇えーと何々⁇クルル⁇この子の名前⁇性別女!?」
 俺は慌てて、アンドロイドの姿を確認した。
 「後ろ姿でわかりづらかったけど、胸くそでか‼︎」
 「再起動を開始。」
 「よく見ると超美人‼︎って、俺は何を考えているんだ‼︎」
 「再起動完了。目の前に人間を発見」
 「アンドロイドって初めて見るんだよな⁇正規品なのか⁇」
 「登録完了」
 「は?」
 「今から、貴方様の奴隷となります。クルルと言います。よろしくお願いいたします」
 「ちちちちちち、ちょっと待て‼︎俺はお前を奴隷にしないぞ⁇」
 「では、マスターということになります」
 「なんなんだ‼︎この展開は!?」
 「マスター」
 「俺は、ツムグだ!」
 「そう呼んで欲しいのですが⁇」
 「あぁそうだ‼︎」
 「わかりました。ツムグ様」
 「敬語も要らん‼︎」
 「では、ツムグ」
 「クソ可愛い‼︎」
 「はい⁇」
 「いや何でもない‼︎とにかく研究所に行くぞ‼︎」
 「はい」
 「博士‼︎」
 「おー。ツムグ君‼︎君がここに来るのは珍しいな。明日は槍かな⁇」
 「そいうわけじゃない‼︎」
 「ツムグの心拍数が増加。敵と判断致しまた」
 「は?」
 「排除します」
 「やめろ‼︎」
 ゴンッ
 「ふむ?この子はアンドロイドじゃないか⁇何故君の所にアンドロイドが居るのかな?」
 「家に帰ったら、えっと......」
 「クルルです」
 「クルルが居たんだよ‼︎」
 「君も大変だな」
 「他人事のように言うなよ‼︎こっちはまじで困っているだよ‼︎」
 「その子の顔どこかで見た事がある?」  
 「それ、ほんとか⁇」
 「あ、ああ。多分」
 「信頼ねぇー」
 「ツムグ君がしばらく面倒見てくれないか⁇」
 「はあ?」
 「その子は君の事なら言うこと聞くんだろ⁇」
 「ま、まぁな」
 「だったら、この子が、どこで作られたのかわかるまで、ツムグ君が預かってくれ‼︎よろしく」
 「お、おい‼︎」
 結局は博士も役に立たなくて、家に連れ帰る事になった。
 「あの、ツムグ。私は何をすればいいのでしょう⁇」
 「と、とりあえず、家事をしてくれないか⁇」
 「この街に火を起こせはいいのでしょうか⁇」
 「違う‼︎掃除や料理の方だから‼︎」
 「その事ですか。はいわかりました」
 「た、頼むよ。」
 危うく、この街を火の海にする所だった‼︎アンドロイド怖えー‼︎
 
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