ある日突然、アンドロイドが家に居た件について

上野佐栁

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復讐その2

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 「そういえば、まだ名乗っていませんでしたわね⁇」
 「知る必要はない」
 「そう言わずに聞いてくださいですわ‼︎私は、アナステラですわ‼︎いひひ」
 「そう」
 「その無表情の顔をぐちゃぐちゃに歪ませてあげますわよ‼︎いひひ」
 「はぁはぁ。ティーナ‼︎何があっても、他の奴らを守れ‼︎」
 「あんたなんかに命令される言われは無いわ」
 「じゃあ‼︎俺がマスターになってやるよ‼︎」
 「え?本当にマスターになってくれるの⁇冗談とかじゃなくて⁇」
 「こんな一大事に冗談を言えるわけねぇだろが‼︎」
 「そうよね。マスター登録開始」
 「ティーナ‼︎皆んなを守れ‼︎」
 「マスター登録完了致しました。了解‼︎」
 俺は、ティーナと別れて、屋上に続く階段をひたすらに登り続けた。
 「クルル‼︎無事で居てくれよ!」
 バンバン
 「くっ‼︎」
 「いひひ‼︎避けていては、何も変わりませんことよ‼︎いひひひひひ‼︎」
 「クルル‼︎」
 「ツムグ!?」
 「命令だ‼︎誰も死なすな‼︎いいな?」
 「はいマスター‼︎」
 「いひひ。そんな命令クソぐらいですわ‼︎」
 「リンク」
 「は?まさか、解放なさるおつもりで?」
 「はい」
 「正気ですの!?この世界ごと吹き飛ばすおつもり⁇」
 「本気さえ出さなければ、そんな事にはならない‼︎」
 「本気を出したらどうなさるつもり⁇」
 「たとえ、本気を出したとしても結界を張り巡らせてこの世界を守るから」
 「そんな事なさったら‼︎」
 「私もただでは済まない。でも、アナステラを止められるなら‼︎」
 「なんなんですの⁇どうしてそこまで、マスターの人間の命令を聞くんですの!?」
 「ツムグの命令は絶対‼︎私は、ツムグの為にも皆んなの為にも戦う‼︎」
 「なんなんですのよ......貴方は‼︎」
 「ザインル」
 「ざ、ザインル!?世界最強のアンドロイドしか、持つ事が許されないあの武器ですの⁇」
 「私は、アンドロイドの中では一番の最強のアンドロイドって言われた事がある」
 「か、勝てるわけありませんわ。こんなの反則ですわよ‼︎」
 「リンクバルト」
 「も、森!?」
 「貴方は逃さない」
 「リンクの中に銃が沢山ですわ。それに、森の中にも銃やミサイルなどが、隠されていますの⁇逃げ切れませんわ」
 「アナステラ‼︎」
 「ツツリさん!?駄目えええええ‼︎」
 「クスクス。貴方は何処までも真っ直ぐなお方ですわね。これがあだとなることを知らずにですけどね。いひひ」
 カチカチ
 「この音......時限爆弾!?ツツリさん‼︎」
 「両親の敵を取れるならば、この命喜んで捨てよう」
 「やめてえええええええええ‼︎」
 「いひひひひ‼︎面白くなってきましたわ‼︎」
 「華百合‼︎やめろよおおおおお‼︎」
 「貴方の頼みでもこれは聞けない‼︎この恨みは、永遠に消える事はない‼︎だから命を捨ててもあいつを、アナステラを倒す‼︎」
 「ツツリさん‼︎馬鹿な真似はやめて‼︎」
 「馬鹿ではない。ただ、命を捨てるだけ」
 俺は、華百合の所まで、間に合わないと知りながらも走った。
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