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最強のアンドロイドその2

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 クルルが拐われて、三日が過ぎた。
 「くそっ‼︎なんで?何で何も掴めねぇんだよ‼︎」
 「......ツムグ」
 「ツムグ君。僕にか、考えがある」
 「なんだ‼︎」
 ガシ
 「ち、近いよ......」
 「ツムグ落ち着いて」
 「心配。師匠は無事なのでしょうか」
 「無事に決まってるわ‼︎わっち達の中で一番強いんだから‼︎」
 「でも、あいつは不正なのは間違えないけど、最新型のアンドロイドって言ったっしょ‼︎」
 「本当に心配ですね笑」
 「で、なんで、ミルクが居るんだ?」
 「あらあら?あたしが居てはいけない理由でもあるんですか?」
 「人間は嫌いとか言っていませんでした?」
 「そうですよ‼︎嫌いです‼︎あたしの人生で唯一の汚点は人間ですよ‼︎」
 「馬鹿じゃない‼︎」
 「むぅーです‼︎」
 「くだらない話をしてないで、二人もちゃんと考えて」
 「あたしは仲間にはなっていませんよ」
 「マジでムカつくな」
 「ねぇ?そんな話をしている場合じゃないと思うよ?」
 「レット君。終わった?」
 「うん!居場所はわかったよ。レット君凄いでしょ⁇」
 「賞賛。素晴らしいです」
 「僕の力はハッキング。それと機械いじりが得意」
 ポン
 「へ?」
 「前よりもしっかりと話せるようになったな」
 「うん」
 「私は連れて行ってはくださらないのですの?ツムグさん」
 「わっ!?」
 「アナステラ‼︎」
 「ツツリ抑えて‼︎」
 「わかってる」
 「私も行きますわよ。大事な妹ですもの。それに......戦争が起きそうな時に何もしないなんてクソくらいですわ」
 「アラムをなんとか抑えられるといいけど......」
 「それならわっち達に任せろ。わっち達なら宇宙、地球の力を持った姉妹ならいけるわ」
 「同意。姉妹ではないと思いますが、ルーアーとなら何処までも戦えます。すなわち無敵です」
 「あんたらの主張はわからないけど、引き受けてくれるなら好都合ね」
 「警告。何か強い力がこちらに向かっています‼︎」
 「なっ!?」
 「まさか、アラムって奴?」
 「応答。まだわかりません。可能性はあります」
 「戦闘モードですわね!いひひひ‼︎」
 バーン
 「は?」
 「クルル⁇何であんたが......」
 「撤退。此処は住宅地です。此処は一旦引くべきです」
 「此処ら一帯を吹き飛ばすのはやばいっしょ‼︎」
 「ザインル」
 「クルル‼︎あんた、誰に向かって力を使っているのかわかってるの?」
 「肯定。その通りです!師匠、ツムグはユナ達皆んなのマスターです‼︎」
 「ち、ちょっと待って。クルルちゃんのマスター登録が消えている」
 「嘘......」
 「警告。攻撃が来ます‼︎」
 「リンクバルト」
 「グラビテーション‼︎」
 「ティーナ‼︎」
 「うっ‼︎攻撃が重すぎる」
 「攻撃。アース」
 「レット君。あれある?」
 「あるよ!」
 「あ、あの、少しだけ時間を稼いでくる?その間に僕のとっておきのロボット君を出す‼︎」
 「時間を稼ぐぞ‼︎」
 「おおー!」
 「チッ!あたしも協力をしますよ。しないと後味が悪そうですから」
 「ミルク。ありがとうな」
 「なに、仲間になってやった感を出しているんですか?あたしが仕方なく一時的に協力するだけですよ‼︎わかりましたね?」
 「あ、ああ」
 皆んなで、クルルを止める‼︎絶対に元に戻してやるからな!そして、マスター登録もぜってえーにさせる‼︎そう心に誓った。ツムグだった。
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