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4話
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前回のあらすじ。ウィルと喧嘩をしたがすぐにとはいかずとも仲直りしたよ。その数週間後にウィルの父と名乗る人がやって来たよ。そして私もウィルと一緒に侯爵家へと行くことになったよ。
説明以上
「あの侯爵様は……」
私はひとつ疑問に思って質問しようと思ったけど途中でやめた。
「どうした?言いたいことがあるなら言ってみろ?」
何かを察したのか続きを言うように促してくれた。
「はい。私には神力があるとおっしゃいましたが、もしなければ私はウィルと離れ離れになってしまうのでしょうか?」
今侯爵家から追い出されたらお終いだ。生きていくためにはお金が必要であの小屋だって特別に貸してもらってものだからだ。
「それはアールウィルが反対するだろうなぁ?」
侯爵様は諦めたような顔でそう言った。
「あいつは昔から頑固なんだよ。全く八歳の子供のくせに……」
「えっ⁉︎」
私は驚いて声を上げてしまった。
「ん?どうした?」
「い、今八歳って言いました?」
「言ったが?」
「嘘でしょ⁇」
てっきり同い年ぐらいだと思ってた。
ウィルはとても小柄で私よりもほんの少し背が高いぐらいなのだ。
「ああ。あの子はどうやら成長が遅いらしいから普通の子に比べるとまだまだ小さいな」
そう少しおかしそうに笑う。
「んんーうん?なんの話してるの?」
「あっ!ウィル起きた?」
馬車に乗ってからすぐに眠りこけてなかなか起きなかったウィルがもぞもぞ体を起こし私の肘に手を置いた。
「ルディがいる?夢じゃないよね?」
寝ぼけているのか私の顔をペタペタと触ってくる。
「ち、ちょっ⁉︎ウィルくすぐったい!」
私がケラケラと笑っていると侯爵は意図しそうな顔でこっちをみていた。
「ルディ。君がいて本当によかった」
そうポツリと言った。
多分私がいなければウィルはまだどこにいるのかもわからなかっただろうしもしかしたらもう死んでしまっていたのかもしれない。
だからいろいろと意味での感謝の気持ちが顔から滲み出ている。
それからしばらくは馬車の中で過ごし森を抜ける最中に沼にハマってしまった。
「すんません。しばらくはまともに動かせないと思います。だからその間にこの村に行くのはどうでしょうか?」
運転手がびくびくとそう言った。
「そうだなぁ?」
実は都市に行く時と帰るときのルートは違うのだ。同じルートを使ってもいいのだけど、一度通るとゴブリンが生息しやすく待ち伏せをし女と荷物を奪う。なので一度通った道を使うのだはなく違う道に行くのがこの世界の正しいルールみたいなものだ。
「ルディはどこか行きたい?」
ウィルは目をキラキラとさせながら早く行きたいと顔をしていた。
「うーん。そうだなぁ?雑貨屋に行きたい」
一度裁縫とかしてみなかったしね。
「うん。僕は剣を見に行く」
「えっ⁉︎」
剣⁇こないだの出来事が脳裏に浮かぶ。
「……人には向けちゃだめだからね?」
私が真剣な顔で言うとウィルは大きな声でこう言った。
「当たり前だろ!!!!!!!」
そのあと私たちは村に行き最初に朝食を済ませることにした。
「ここはチーズが有名な食堂らしい」
侯爵様がそう言い朝食を済ませ私が行きたかった雑貨屋に来ていた。
「わあああ!!!!!!!」
可愛い布や刺繍や綺麗な人の糸などがあった。
「気に入ったのか?」
そう言って侯爵様は全ての商品を買い占めた。
「えっ……」
呆気に取られているうちに店を後にした。
「さ、流石に買いすぎては?」
そう言ったが、侯爵様はこれが普通だと言った。
「貴族ってそんなもんなのね?」
次にウィルが行きたいところに行き剣を見に行き子供用の小さな剣を買った。
ブンブン
「ちょっ⁉︎ウィル!剣を振り回さない」
私が叱るとしゅんとなって謝った。
「ごめん」
その後もいろいろな場所に行き村を観光した。
「楽しかった」
私がいた村よりもずっと都会でいろんな店がありどれも新鮮で楽しかった。
「ウィル!今日はとても楽しかった。ありがとう」
実は村に行く時に私は迷ったが、ウィルがすぐさま行きたいと言ったので乗っかることにすることにした。
私たちはその日はこの村に泊まることにした。
訳:沼に抜けられたけど車輪車が外れてまたしばらく時間がかかると言われたので今日は泊まることにした。
「一泊。一人一部屋で。それからここ一番の部屋を用意してほしい」
そう淡々と侯爵様が言った。
「ルディと違う部屋なの⁇」
目をうるうるされながら自分の父にすがるがだめだときっぱり拒否されていた。
「ルディ!!!!!!!」
私に抱きつきだめ?と言ったような顔でこっちを見てきた。
「ウィル⁇いつも私たちは一緒だけど、今日は我慢」
私はしっかりとそう言ったらこの世の終わりみたいな顔でトボトボと自分の部屋に入って行った。
「すまない。こんな出来の悪い息子で」
恥ずかしいのかそう侯爵様が言った。
「い、いえいえ。ウィルは私の家族、みたいなものですから」
私はそう言って自分の部屋に行った。
ドサッ
「ふぅー」
私は自分の部屋に行き一息ついた。
「今日は長いようで短かったなぁ?」
今日のことを思い返しながら眠りについた。
次の日の早朝
「ルディがいない⁉︎」
「は、はい。なかなか降りてこなかったので呼びに行ったのですが部屋の中にはいませんでした」
「いったいどうして?」
「んんーうん?」
なんか下が硬い?
目を開けるとそこは洞穴だった。
「は?」
状況が飲み込めずに混乱しているとフードを被った多分男性が立っていた。
「この世界にあらずものよ」
説明以上
「あの侯爵様は……」
私はひとつ疑問に思って質問しようと思ったけど途中でやめた。
「どうした?言いたいことがあるなら言ってみろ?」
何かを察したのか続きを言うように促してくれた。
「はい。私には神力があるとおっしゃいましたが、もしなければ私はウィルと離れ離れになってしまうのでしょうか?」
今侯爵家から追い出されたらお終いだ。生きていくためにはお金が必要であの小屋だって特別に貸してもらってものだからだ。
「それはアールウィルが反対するだろうなぁ?」
侯爵様は諦めたような顔でそう言った。
「あいつは昔から頑固なんだよ。全く八歳の子供のくせに……」
「えっ⁉︎」
私は驚いて声を上げてしまった。
「ん?どうした?」
「い、今八歳って言いました?」
「言ったが?」
「嘘でしょ⁇」
てっきり同い年ぐらいだと思ってた。
ウィルはとても小柄で私よりもほんの少し背が高いぐらいなのだ。
「ああ。あの子はどうやら成長が遅いらしいから普通の子に比べるとまだまだ小さいな」
そう少しおかしそうに笑う。
「んんーうん?なんの話してるの?」
「あっ!ウィル起きた?」
馬車に乗ってからすぐに眠りこけてなかなか起きなかったウィルがもぞもぞ体を起こし私の肘に手を置いた。
「ルディがいる?夢じゃないよね?」
寝ぼけているのか私の顔をペタペタと触ってくる。
「ち、ちょっ⁉︎ウィルくすぐったい!」
私がケラケラと笑っていると侯爵は意図しそうな顔でこっちをみていた。
「ルディ。君がいて本当によかった」
そうポツリと言った。
多分私がいなければウィルはまだどこにいるのかもわからなかっただろうしもしかしたらもう死んでしまっていたのかもしれない。
だからいろいろと意味での感謝の気持ちが顔から滲み出ている。
それからしばらくは馬車の中で過ごし森を抜ける最中に沼にハマってしまった。
「すんません。しばらくはまともに動かせないと思います。だからその間にこの村に行くのはどうでしょうか?」
運転手がびくびくとそう言った。
「そうだなぁ?」
実は都市に行く時と帰るときのルートは違うのだ。同じルートを使ってもいいのだけど、一度通るとゴブリンが生息しやすく待ち伏せをし女と荷物を奪う。なので一度通った道を使うのだはなく違う道に行くのがこの世界の正しいルールみたいなものだ。
「ルディはどこか行きたい?」
ウィルは目をキラキラとさせながら早く行きたいと顔をしていた。
「うーん。そうだなぁ?雑貨屋に行きたい」
一度裁縫とかしてみなかったしね。
「うん。僕は剣を見に行く」
「えっ⁉︎」
剣⁇こないだの出来事が脳裏に浮かぶ。
「……人には向けちゃだめだからね?」
私が真剣な顔で言うとウィルは大きな声でこう言った。
「当たり前だろ!!!!!!!」
そのあと私たちは村に行き最初に朝食を済ませることにした。
「ここはチーズが有名な食堂らしい」
侯爵様がそう言い朝食を済ませ私が行きたかった雑貨屋に来ていた。
「わあああ!!!!!!!」
可愛い布や刺繍や綺麗な人の糸などがあった。
「気に入ったのか?」
そう言って侯爵様は全ての商品を買い占めた。
「えっ……」
呆気に取られているうちに店を後にした。
「さ、流石に買いすぎては?」
そう言ったが、侯爵様はこれが普通だと言った。
「貴族ってそんなもんなのね?」
次にウィルが行きたいところに行き剣を見に行き子供用の小さな剣を買った。
ブンブン
「ちょっ⁉︎ウィル!剣を振り回さない」
私が叱るとしゅんとなって謝った。
「ごめん」
その後もいろいろな場所に行き村を観光した。
「楽しかった」
私がいた村よりもずっと都会でいろんな店がありどれも新鮮で楽しかった。
「ウィル!今日はとても楽しかった。ありがとう」
実は村に行く時に私は迷ったが、ウィルがすぐさま行きたいと言ったので乗っかることにすることにした。
私たちはその日はこの村に泊まることにした。
訳:沼に抜けられたけど車輪車が外れてまたしばらく時間がかかると言われたので今日は泊まることにした。
「一泊。一人一部屋で。それからここ一番の部屋を用意してほしい」
そう淡々と侯爵様が言った。
「ルディと違う部屋なの⁇」
目をうるうるされながら自分の父にすがるがだめだときっぱり拒否されていた。
「ルディ!!!!!!!」
私に抱きつきだめ?と言ったような顔でこっちを見てきた。
「ウィル⁇いつも私たちは一緒だけど、今日は我慢」
私はしっかりとそう言ったらこの世の終わりみたいな顔でトボトボと自分の部屋に入って行った。
「すまない。こんな出来の悪い息子で」
恥ずかしいのかそう侯爵様が言った。
「い、いえいえ。ウィルは私の家族、みたいなものですから」
私はそう言って自分の部屋に行った。
ドサッ
「ふぅー」
私は自分の部屋に行き一息ついた。
「今日は長いようで短かったなぁ?」
今日のことを思い返しながら眠りについた。
次の日の早朝
「ルディがいない⁉︎」
「は、はい。なかなか降りてこなかったので呼びに行ったのですが部屋の中にはいませんでした」
「いったいどうして?」
「んんーうん?」
なんか下が硬い?
目を開けるとそこは洞穴だった。
「は?」
状況が飲み込めずに混乱しているとフードを被った多分男性が立っていた。
「この世界にあらずものよ」
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