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15話
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「私たち異世界転生者はこの世界の中和する役目があるのよ」
アデルは真剣な眼差しで私の肩を掴みもう一度天使になるように言ってきた。
「ルディちゃん。私たちで世界を中和しましょう」
「……」
私の答えはもちろん決まっている。
「私は天使にはなりません!!!!!!!」
「えええっ⁉︎」
私がまたきっぱりと拒絶すると天使たちは呆れた顔になったが、アデルはすごく驚き私の肩を掴んだまま左右上下に体を揺さぶってきた。
「なんで!どうして⁉︎私たちはこの世界の平和を守るために転生したのよ?私たちの神力はとても強いの。だからルディちゃんはなるべきよ‼︎」
「ち、やめ⁉︎」
さらに激しく揺さぶる。気持ち悪くなってきた。やばい。吐きそう。
アデルが私の体を乱暴に揺さぶるが、途中でランガがアデルの手を掴み私から引き離す。
「あほ!これ以上揺さぶるな。こいつにも事情があるだろ?」
ランガがまともなこと言ってる⁉︎
「おい。今とても失礼なこと考えただろ?」
「い、いやー。なんのことだろうね?」
なんでこんな時だけ鋭いの?
「ルディちゃんは私たちと同じ天使にならなきゃ……」
尚もアデルは天使になるように言ってくるが、ランガが諌める。
「いきなり天使になれって言われて納得すると思うか?俺たちだって納得するのに時間がかかっただろ?」
その言葉に俯いて黙ってしまった。
「私は天使とかよくわからないし平和が一番だからなりたくない、です」
今の私の正直な気持ちを話すと、ランガは頷き私の頭に手をポンと置き優しい笑みがこう言った。
「お前がそれがいいならそれでいい」
「あ、はい」
ランガはいい人なのかも。
ちゃっとだけランガの好感度が上がるのであった。
「ルディちゃんはまだ答えを出さない。でも死ぬまでには決めなければならない」
アデルは真剣な顔でそう言い、私の頭を撫でて笑った。
「クスッ。さぁ戻りなさい。今は私の好きにすればいい。この先あなたにどんな不運が起きようとも私たち天使が守ってあげるから」
その言葉を最後に私の意識は遠くなる。
多分夢?から覚めるのだ。
意識が遠くなると同時にウィルたちの声が聞こえてくる。
「ルディ!」
「ルディ起きてください」
「僕たちを置いていくな!」
私を励ます声。私は毒を飲んで気絶した。でも死ななかった。多分後遺症も残っていない。
いろいろと考えているまぶたがピクピクと動く。
そしてそっと目を開けると、ウィルたちが泣き出した。
「ルディ!!!!!!!」
私に首を絞める勢いで抱きつくウィルやその他の人たち。
「うぐっ!」
ちょっと待って!マジで首が絞まる。死ぬ。今度こそ死んじゃうよ!
息を取り戻したばかりなのにまた意識が遠のくのだった。
「ルディしっかりしろ!!!!!!!」
「あんたのせいだよ!!!!!!!」
アデルは真剣な眼差しで私の肩を掴みもう一度天使になるように言ってきた。
「ルディちゃん。私たちで世界を中和しましょう」
「……」
私の答えはもちろん決まっている。
「私は天使にはなりません!!!!!!!」
「えええっ⁉︎」
私がまたきっぱりと拒絶すると天使たちは呆れた顔になったが、アデルはすごく驚き私の肩を掴んだまま左右上下に体を揺さぶってきた。
「なんで!どうして⁉︎私たちはこの世界の平和を守るために転生したのよ?私たちの神力はとても強いの。だからルディちゃんはなるべきよ‼︎」
「ち、やめ⁉︎」
さらに激しく揺さぶる。気持ち悪くなってきた。やばい。吐きそう。
アデルが私の体を乱暴に揺さぶるが、途中でランガがアデルの手を掴み私から引き離す。
「あほ!これ以上揺さぶるな。こいつにも事情があるだろ?」
ランガがまともなこと言ってる⁉︎
「おい。今とても失礼なこと考えただろ?」
「い、いやー。なんのことだろうね?」
なんでこんな時だけ鋭いの?
「ルディちゃんは私たちと同じ天使にならなきゃ……」
尚もアデルは天使になるように言ってくるが、ランガが諌める。
「いきなり天使になれって言われて納得すると思うか?俺たちだって納得するのに時間がかかっただろ?」
その言葉に俯いて黙ってしまった。
「私は天使とかよくわからないし平和が一番だからなりたくない、です」
今の私の正直な気持ちを話すと、ランガは頷き私の頭に手をポンと置き優しい笑みがこう言った。
「お前がそれがいいならそれでいい」
「あ、はい」
ランガはいい人なのかも。
ちゃっとだけランガの好感度が上がるのであった。
「ルディちゃんはまだ答えを出さない。でも死ぬまでには決めなければならない」
アデルは真剣な顔でそう言い、私の頭を撫でて笑った。
「クスッ。さぁ戻りなさい。今は私の好きにすればいい。この先あなたにどんな不運が起きようとも私たち天使が守ってあげるから」
その言葉を最後に私の意識は遠くなる。
多分夢?から覚めるのだ。
意識が遠くなると同時にウィルたちの声が聞こえてくる。
「ルディ!」
「ルディ起きてください」
「僕たちを置いていくな!」
私を励ます声。私は毒を飲んで気絶した。でも死ななかった。多分後遺症も残っていない。
いろいろと考えているまぶたがピクピクと動く。
そしてそっと目を開けると、ウィルたちが泣き出した。
「ルディ!!!!!!!」
私に首を絞める勢いで抱きつくウィルやその他の人たち。
「うぐっ!」
ちょっと待って!マジで首が絞まる。死ぬ。今度こそ死んじゃうよ!
息を取り戻したばかりなのにまた意識が遠のくのだった。
「ルディしっかりしろ!!!!!!!」
「あんたのせいだよ!!!!!!!」
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