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条約
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「ジェンダー嬢落ち着け。そろそろ本題に入りたいのだが......」
「はっ⁉︎す、すみません!頭に血が上ってその......失礼なことを言ってしまい申し訳ございませんでした‼︎」
「別に良い。それよりも条約だな?」
「はい。人と魔獣が安心して暮らせるように我々も善を尽くします」
「うむ」
「魔獣は人を襲ってはならない。そして人間も魔獣を狩ったり襲うことを禁止されます」
「まぁいいだろ。そうだ。マリー。お前に頼みがある」
「頼みですか?」
何だか嫌な予感がするような......。
「北の国にある氷の島におかしな噂がある。それをマリー。お前に解決してほしい。それが出来たら考えてやってもいい」
「ジェンダー嬢だけで行かせるのですか⁉︎」
「ああ。言って悪いが、マリーは警戒されなさそうだからな」
「うぐっ!」
心にざっくりと刺さりました。私って威厳とかないのでしょうか?まぁありすぎても困りますがなさすぎるのはどうかと思います。
「僕は一緒に行く!」
「駄目だ。あいつらは男を嫌う。だが、マリーなら上手く潜入出来るはずだ。危なくなったら俺が止めに入るし怪我などは絶対にさせない。そこは誓おう」
「......ジェンダー嬢だけで行かせるのは少し抵抗感が......」
「......やります!」
「ジェンダー嬢⁉︎」
「マリー何を言っているんだ⁉︎」
「私が魔王様の頼み事を聞いて皆が救われるのならやります。やらせてください‼︎」
何も出来ないただの伯爵令嬢にはなりたくない。私もお父様やお兄様みたいに誰かの役に立ちたいのです!
「いい返事だ。だが、危険だと判断したら即逃げるように」
「......わかりました」
「ジェンダー嬢!本当に君ひとりで大丈夫なのか?これはかなり危険だぞ」
「そうだ!純粋で無垢なマリーには身が重すぎる!やっぱり僕と結婚するべきだ」
「何を言ってるんです?これは名誉なことです。それに誰も傷付かないで人のためになれるのなら私はやりたい。やりたいのです!」
「で、でも......」
「いつまでもお屋敷の中に閉じこもる世間知らずな小娘扱いはやめてください‼︎」
「......っ!」
「私だって何が出来るのならやりたいんです。魔王様の出された条件は私しか成立されない。なら私が直接行き皆のために......この国のためにも務めを果たして来ます」
「ジェンダー嬢。私は正直反対だが、君がそこまで言うのならもう何も言わない。だが、必ず無事に戻ると約束してくれ。じゃないと心配で仕事にも手がつかなくなる。だからどうか無事で居てくれ」
「はい」
「マリー‼︎やっぱり僕は反対だ!君をそんな危険ことをさせるために婚約破棄をしたんじゃない‼︎君が何を言っても考えを曲げないのなら僕にも考えがある」
「公爵。ジェンダー嬢に何かしてみろ。その時は君を潰す」
「......」
「納得してください」
「......」
公爵様は俯いたまま何も喋らなくなった。これで納得してくれたと思っていた。もっと公爵様を見ていればあんなことにはならなかったのに......。
「はっ⁉︎す、すみません!頭に血が上ってその......失礼なことを言ってしまい申し訳ございませんでした‼︎」
「別に良い。それよりも条約だな?」
「はい。人と魔獣が安心して暮らせるように我々も善を尽くします」
「うむ」
「魔獣は人を襲ってはならない。そして人間も魔獣を狩ったり襲うことを禁止されます」
「まぁいいだろ。そうだ。マリー。お前に頼みがある」
「頼みですか?」
何だか嫌な予感がするような......。
「北の国にある氷の島におかしな噂がある。それをマリー。お前に解決してほしい。それが出来たら考えてやってもいい」
「ジェンダー嬢だけで行かせるのですか⁉︎」
「ああ。言って悪いが、マリーは警戒されなさそうだからな」
「うぐっ!」
心にざっくりと刺さりました。私って威厳とかないのでしょうか?まぁありすぎても困りますがなさすぎるのはどうかと思います。
「僕は一緒に行く!」
「駄目だ。あいつらは男を嫌う。だが、マリーなら上手く潜入出来るはずだ。危なくなったら俺が止めに入るし怪我などは絶対にさせない。そこは誓おう」
「......ジェンダー嬢だけで行かせるのは少し抵抗感が......」
「......やります!」
「ジェンダー嬢⁉︎」
「マリー何を言っているんだ⁉︎」
「私が魔王様の頼み事を聞いて皆が救われるのならやります。やらせてください‼︎」
何も出来ないただの伯爵令嬢にはなりたくない。私もお父様やお兄様みたいに誰かの役に立ちたいのです!
「いい返事だ。だが、危険だと判断したら即逃げるように」
「......わかりました」
「ジェンダー嬢!本当に君ひとりで大丈夫なのか?これはかなり危険だぞ」
「そうだ!純粋で無垢なマリーには身が重すぎる!やっぱり僕と結婚するべきだ」
「何を言ってるんです?これは名誉なことです。それに誰も傷付かないで人のためになれるのなら私はやりたい。やりたいのです!」
「で、でも......」
「いつまでもお屋敷の中に閉じこもる世間知らずな小娘扱いはやめてください‼︎」
「......っ!」
「私だって何が出来るのならやりたいんです。魔王様の出された条件は私しか成立されない。なら私が直接行き皆のために......この国のためにも務めを果たして来ます」
「ジェンダー嬢。私は正直反対だが、君がそこまで言うのならもう何も言わない。だが、必ず無事に戻ると約束してくれ。じゃないと心配で仕事にも手がつかなくなる。だからどうか無事で居てくれ」
「はい」
「マリー‼︎やっぱり僕は反対だ!君をそんな危険ことをさせるために婚約破棄をしたんじゃない‼︎君が何を言っても考えを曲げないのなら僕にも考えがある」
「公爵。ジェンダー嬢に何かしてみろ。その時は君を潰す」
「......」
「納得してください」
「......」
公爵様は俯いたまま何も喋らなくなった。これで納得してくれたと思っていた。もっと公爵様を見ていればあんなことにはならなかったのに......。
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