上 下
14 / 14

もうめちゃくちゃだ

しおりを挟む
 私はドアを開けて二人の様子を見に行ったら部屋は前に大量の花束が置かれていた。

 「何これ?」

 私が質問すると待っていましたと言わんばかりに私に詰め寄ってきた。

 「お見舞い対決だよ!!!!!!!」

 意気揚々とヤベェ兄が言った。

 「……はあ⁇」

 もうはてなマークしか浮かばない。

 パトリックお兄様が私の方を見て花束を顔に押し付けてきた。

 「うぐっ⁉︎」

 息が出ないほどに押し付けられて失神しそうだ。

 「さぁクリスタ!お兄様の画面に消えない傷を!」

 後ろからドMお兄様がやってきた。

 やばい。逃げ場がない。このヤベェしかいない三人を相手に私に何ができる?

 「……終わった」

 てか。花束って温室のやつじゃないよね⁇だとすると私が大切に大切に育てた花たちもあるから泣くぞ。

 「あ、あのその花束ってどこから?」

 恐る恐る聞くとパトリックお兄様がこう答えた。

 「えっ?近くの温室から持ってきたよ。全部摘み取ってね」

 ガーン

 「あ、ああ……私のお花が……」

 正直ショックを隠しきれない。大切に育てたのにあんなに愛情込めたのにひどい。

 「ん?クリスタ⁇」

 私が落ち込んでいるにも関わらず笑顔で花束を見せてくる。
  
 もう涙がこられきれないよ。

 「うぅゔ。うわあああん!!!!!!!私のお花たちが!ひどーい!せっかく咲いたのに……初めて一から育ててやっと咲いたのに……」

 私が思いっきり泣いたんもんだからお兄様たちもポット様も固まった。

 「びえーん!私がタネから選んで咲かせたのに!お兄様たちなんて大っ嫌い!!!!!!!ポット様の顔の見たくない!」

 私の言葉に全員がショックを受けてその場でへたり込む。

 「き、嫌われた?」

 「嘘だろ?」

 「信じない」

 「ゼレクスお兄様はドMの変態だし!」

 「ど、ドMの変態⁉︎」

 「パトリックお兄様は虫の死骸を私に押し付けて嫌がらせを繰り返すし!」

 「え、えぇっ⁉︎そんなつもりは……」

 「ポット様は何を考えているかわからないもん!!!!!!!」

 ズーン
 
 「……」

 「もうやだ!みんな嫌い。あっちに行け。私の前に二度と現れないでよ!!!!!!!」
  
 その後のことは本当に覚えていない。ただひたすらに泣きまくり何かを言った気がするが本当に覚えていない。

 「うわあああん!!!!!!!びえーん!」

 その後目が覚めた時になぜかお兄様たちとポット様は俯いていてショックを隠しきれていなかった。

 「んんんん??????」

 その後私が言った発言についてお父様から聞かされるのであった。

 「ほんっとにごめんなさい!!!!!!!」
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...