5 / 12
4 母と娘の時間
しおりを挟む
いつも夕食の料理の手伝いをしているときは学校での出来事を話しているのだけど、その日はオーブンでベークドポテトを、トースターでローストビーフを、付け合わせにニンジンのグラッセやインゲンとタマネギのソテー、カボチャのスープを作ったりしていたので、おしゃべりする余裕がなかった。
食事に必要とする時間は、買い物から始まって調理を終える時間に比べて、なんと短いこと。
珈琲を淹れて、ママとわたしは料理が成功したことの達成感に浸りながら、後片づけの気力をチャージしていた。
「今日、隣の青葉くんとわたしが似ているって話でクラスが盛り上がっちゃってね。そんなに似ているかな?」
「青葉さんちの息子さんの顔、きちんと見たことなかったかも……すーちゃん、今度連れてきてよ」
「やだ。朝、わたしが学校行くとき、門の外まで出て顔を見てよ。」
「そうね。ああ、そうだ、もしチャンスがあったらスマホで撮ってきてよ。」
「あ、写真なら皆で撮ったのあった。」
青葉くんの顔をアップにしてスマホをママに渡すと、ママは驚いた表情を見せて死語を口にした。
「すーちゃんとクリソツ……」
食事に必要とする時間は、買い物から始まって調理を終える時間に比べて、なんと短いこと。
珈琲を淹れて、ママとわたしは料理が成功したことの達成感に浸りながら、後片づけの気力をチャージしていた。
「今日、隣の青葉くんとわたしが似ているって話でクラスが盛り上がっちゃってね。そんなに似ているかな?」
「青葉さんちの息子さんの顔、きちんと見たことなかったかも……すーちゃん、今度連れてきてよ」
「やだ。朝、わたしが学校行くとき、門の外まで出て顔を見てよ。」
「そうね。ああ、そうだ、もしチャンスがあったらスマホで撮ってきてよ。」
「あ、写真なら皆で撮ったのあった。」
青葉くんの顔をアップにしてスマホをママに渡すと、ママは驚いた表情を見せて死語を口にした。
「すーちゃんとクリソツ……」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした
セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。
牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。
裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる