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40 ゼロ秒
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「あ、やっぱりそうだ。久我山の、だよね?」
急に背後から声をかけられて、その名前に、思わず、電話切っちゃった。
知らない、人。
でも、向こうは俺のこと、知ってる? それに旭輝の名前を言ってた。
チンピラとか変な奴らじゃないのは身なりでわかる。すごく高そうないいスーツを着てるから。
「あぁ、ごめん。驚かせたか」
そりゃ……驚くでしょ。いきなり道端で知らないサラリーマンに声かけられたんだから。
「俺、あいつの同僚。ついさっきまで一緒に飲んでたんだ。もしかしてお迎え?」
「……」
「俺は河野(こうの)。君、久我山の恋人、でしょ?」
その人はふわりと微笑んでから、旭輝よりも少し短い髪をかき上げた。
「ここで待ち合わせかな?」
同僚ってことはこの人も官僚、なんだ。
じゃあ、やっぱり、この辺で飲んでたんだ。お迎えだって、この人間違えてるくらいだし。それならもう一回電話かけたら、旭輝に――。
「久我山なら、今、女性職員に捕まってるよ」
その同僚っていう人は俺の心の中を見透かしたようなタイミングで教えてくれた。かけ直そうかなって思ってスマホを手に持ち直したけど、でも、じゃあ、今電話したところで旭輝の邪魔になる、よね。せっかく、仕事以外で女性と接する時間があるんだから。
なら……今日は帰ってこない、かな。
「平気だよ。心配しないで」
また、顔に出てた? 今、思ってたことがもしも顔に出ていたら、すごくすごく恥ずかしい。
「けど、君のところに来るのはちょっと時間かかるかな。最近、女遊びもぱったりしなくなって、みーんな、あいつの選んだ、最愛の人、が気になってしょうがないみたいでさ」
本当は恋人でも、もちろん最愛の人、なんかでもない。ただの居候でただの偽物の恋人なんだから。
「あ、の……」
「あぁ、ごめんごめん。安心しなよ。そのうち適当にあしらってから君に連絡くれると思うよ。電話、かけようとしてたんだろ? 応援してるよ。俺、差別とかしてないから」
その人はもうすっかり寒くなった夜の空気が心地いいのか、大きく深呼吸をして、ちっとも寒くなさそうに背筋を伸ばした。俺は、そんなに酔ってないから、その清々しそうな横顔を見てるだけで、少し体が冷え込む気がしてくるけれど。
「しっかし、あの女ったらしの久我山が男に走るとは……信じられなかったけど、まぁ……なんとなく……わかるかな」
「……」
「君、同じ男なのに色っぽい」
その人は遠くを見ていた視線を俺へと向けた。
「遠くから見たことあるんだよ。いつだったかな。あいつが慌てて外に出てさ。なんだろうって思ったら君がいた。あの時は遠くからだったけど、近くで見ると、ね。美人だね」
それって、あの時だ。きっと、最初の頃、鎌田さんが来てるタイミングで見せびらかすためにって書類持っていってあげた時。
「その後も、一度、来たでしょ? エントランスに君がいた」
それは……最近の。あの女の人が、旭輝の様子を見に。
「その時、久我山のことを狙ってる同僚がわざわざ探りに行ったりして」
「……」
「君も見た?」
見たよ。やっぱりあの人、そうなんだ。
「彼女、すごい美人でさ。所内の男どもが悔しがって悔しがって。あ、でも、安心しなよ。久我山は全然、その気ないからさ」
「……」
「ま、当たり前か」
同僚の人は喉奥だけで笑ってみせてから、腰をかがめた。
「こんなところまでお迎えに来るくらい仲が良いみたいだし。一時でも離れ難い感じ?」
「……」
ここでちゃんと恋人同士のフリをするのが正解、なんだろうけど。でも、今、それをする自分があまりに滑稽に思えて、上手にできる、かな。
「幸せそうで何より」
なんか、上手にできる自信画ない。
「…………今のうちにたくさん楽しんでおきなよ」
一瞬何を言っているのか聞き取れないほど低い声だった。
え? って、ふと顔を上げると、ついさっきまでにこやかだったはずの、その人の笑顔は、まるで違った笑い顔に変わってた。
「しっかしまさかの展開だよ。女に飽きて今度は男? すっげぇ、振り幅。やっぱ田舎出身丸出しだったダサい奴が調子に乗るとすごいことしだすよね」
同僚の人、だよね?
「かわいそうに。君さ、エリートで顔もいいあれと付き合えて有頂天だったよね。本当、罪作りな奴だよ」
まるで別人みたい。
「君、健気で可哀想だから、特別に教えてあげる」
目が合うと楽しそうに眺められた。
「あいつ、ずっと好きな奴がいるんだよ」
「……ぇ?」
俺の反応に楽しそうに目を細めて。そして、教えてくれた。まだ入ったばかりの新人の頃、あどけなさの残る旭輝と偶然隣の席になった。これから担う重要な仕事に向けて意気揚々と語り合いながらお酒を飲んで。
「田舎から上京して、ガリ勉しながら大学通って、そのままでいりゃーいいのに」
そこで教えてくれた想いを寄せている人がいると。
「知ってた? あいつさ、相手にする女、ぜーんぶ、遊び。それも最低だけど」
旭輝の同僚って言っていたそのサラリーマンはポケットに手を突っ込んで、嘘みたいについさっきまで見せていた爽やかな紳士の顔を引っ込めて、いやらしく唇の端で笑ってみせた。
「別れるのが大変そうな本気の女は全部断って。そこもまたムカつくわー、あはは、でもまぁ、それで大先生の生娘に気に入られて大変な目に合ったけど……その反動で? 今度は男ってわけだ。男なら欲求不満は解消できるし、結婚なんて面倒なこと言わなくなるしって感じかなぁ」
チラリとこっちへ視線が向けられると、指先や頬がヒリヒリと痛い。火花が手元で弾けて、小さな火がチリリと肌を焦がすみたいに、鬱陶しくなる小さな痛み。
「ただの田舎の芋男が随分調子に乗ってる」
「……」
「健気な君には傷ついて欲しくないよー」
チリチリ、ジリリ。
「あいつにはずっと好きな人がいる」
チリリ。
「ずーっとだ」
あーあ。
「あ、俺は男の趣味ないし、あいつのお古なんてごめんだけど。年上は大丈夫? 結構いるんだよね。男も大丈夫っていう先生方。紹介してあげるよ? お金はたんまりあるから、贅沢はさせてくれるんじゃないかな。それにそこまでエグくない顔の人選んであげる。さてと……そろそろ、あいつも上手く逃げたころじゃないかな。あっちにいるよ」
その人はスマホでささっと調べて、ついさっきまで飲んでいた店のサイトを教えてくれた。高そうなお店。俺が誰かと忘年会で選ぶような店とは違ってる。
「じゃあね。メリークリスマス」
世界で嫌いなことが三つあるの。
一つ目はタバコ、ゴミのポイ捨て。
二つ目はホラー映画。
三つ目は。
「…………なんで、バカじゃないの、俺」
そう呟いて、俯くと、ぽとんって涙が地面に落っこちた。
何、泣いてんの? 道端で。
だって、自分が可哀想で泣けてきた。
「聡衣!」
「!」
「聡衣! なんで、ここにっ。っていうか、さっき、あいつの声が聡衣の電話からしてっ、大丈夫か?」
「あー……河野、さん?」
世界で嫌いなこと三つ目は可哀想って思われること。他人にも、自分にさえも、可哀想だなって思われたくない。
「あいつ、聡衣に何か」
けど、かわいそう。
あんなこと言われても気にしないよ。別に。性格悪い奴だなぁ、可哀想って、むしろ思えるよ。何せ接客業だもん。
「あ、うん。なんか旭輝の恋人ってバレちゃっててさ。すっごい気恥ずかしかったぁ、あはは。本当はお芝居なのにって、もう顔すっごい熱くて」
それじゃない。
かわいそうなのは、それじゃなくて。
好き。
……って、思っちゃった。
旭輝に好きな人がいると聞いたその瞬間、この人が好きって、自覚しちゃった。
「熱くて……」
自覚後、ゼロ秒で終わった。
どうしようもないくらい、ダメって何度いい聞かせても、絶対に無理なんだってばって引っ込めようとしても、それでも好きになっちゃった。
そのゼロ秒後に終わったなんて。
「上手く、だませたかなぁ……」
自分がかわいそうで、笑えてきた。
急に背後から声をかけられて、その名前に、思わず、電話切っちゃった。
知らない、人。
でも、向こうは俺のこと、知ってる? それに旭輝の名前を言ってた。
チンピラとか変な奴らじゃないのは身なりでわかる。すごく高そうないいスーツを着てるから。
「あぁ、ごめん。驚かせたか」
そりゃ……驚くでしょ。いきなり道端で知らないサラリーマンに声かけられたんだから。
「俺、あいつの同僚。ついさっきまで一緒に飲んでたんだ。もしかしてお迎え?」
「……」
「俺は河野(こうの)。君、久我山の恋人、でしょ?」
その人はふわりと微笑んでから、旭輝よりも少し短い髪をかき上げた。
「ここで待ち合わせかな?」
同僚ってことはこの人も官僚、なんだ。
じゃあ、やっぱり、この辺で飲んでたんだ。お迎えだって、この人間違えてるくらいだし。それならもう一回電話かけたら、旭輝に――。
「久我山なら、今、女性職員に捕まってるよ」
その同僚っていう人は俺の心の中を見透かしたようなタイミングで教えてくれた。かけ直そうかなって思ってスマホを手に持ち直したけど、でも、じゃあ、今電話したところで旭輝の邪魔になる、よね。せっかく、仕事以外で女性と接する時間があるんだから。
なら……今日は帰ってこない、かな。
「平気だよ。心配しないで」
また、顔に出てた? 今、思ってたことがもしも顔に出ていたら、すごくすごく恥ずかしい。
「けど、君のところに来るのはちょっと時間かかるかな。最近、女遊びもぱったりしなくなって、みーんな、あいつの選んだ、最愛の人、が気になってしょうがないみたいでさ」
本当は恋人でも、もちろん最愛の人、なんかでもない。ただの居候でただの偽物の恋人なんだから。
「あ、の……」
「あぁ、ごめんごめん。安心しなよ。そのうち適当にあしらってから君に連絡くれると思うよ。電話、かけようとしてたんだろ? 応援してるよ。俺、差別とかしてないから」
その人はもうすっかり寒くなった夜の空気が心地いいのか、大きく深呼吸をして、ちっとも寒くなさそうに背筋を伸ばした。俺は、そんなに酔ってないから、その清々しそうな横顔を見てるだけで、少し体が冷え込む気がしてくるけれど。
「しっかし、あの女ったらしの久我山が男に走るとは……信じられなかったけど、まぁ……なんとなく……わかるかな」
「……」
「君、同じ男なのに色っぽい」
その人は遠くを見ていた視線を俺へと向けた。
「遠くから見たことあるんだよ。いつだったかな。あいつが慌てて外に出てさ。なんだろうって思ったら君がいた。あの時は遠くからだったけど、近くで見ると、ね。美人だね」
それって、あの時だ。きっと、最初の頃、鎌田さんが来てるタイミングで見せびらかすためにって書類持っていってあげた時。
「その後も、一度、来たでしょ? エントランスに君がいた」
それは……最近の。あの女の人が、旭輝の様子を見に。
「その時、久我山のことを狙ってる同僚がわざわざ探りに行ったりして」
「……」
「君も見た?」
見たよ。やっぱりあの人、そうなんだ。
「彼女、すごい美人でさ。所内の男どもが悔しがって悔しがって。あ、でも、安心しなよ。久我山は全然、その気ないからさ」
「……」
「ま、当たり前か」
同僚の人は喉奥だけで笑ってみせてから、腰をかがめた。
「こんなところまでお迎えに来るくらい仲が良いみたいだし。一時でも離れ難い感じ?」
「……」
ここでちゃんと恋人同士のフリをするのが正解、なんだろうけど。でも、今、それをする自分があまりに滑稽に思えて、上手にできる、かな。
「幸せそうで何より」
なんか、上手にできる自信画ない。
「…………今のうちにたくさん楽しんでおきなよ」
一瞬何を言っているのか聞き取れないほど低い声だった。
え? って、ふと顔を上げると、ついさっきまでにこやかだったはずの、その人の笑顔は、まるで違った笑い顔に変わってた。
「しっかしまさかの展開だよ。女に飽きて今度は男? すっげぇ、振り幅。やっぱ田舎出身丸出しだったダサい奴が調子に乗るとすごいことしだすよね」
同僚の人、だよね?
「かわいそうに。君さ、エリートで顔もいいあれと付き合えて有頂天だったよね。本当、罪作りな奴だよ」
まるで別人みたい。
「君、健気で可哀想だから、特別に教えてあげる」
目が合うと楽しそうに眺められた。
「あいつ、ずっと好きな奴がいるんだよ」
「……ぇ?」
俺の反応に楽しそうに目を細めて。そして、教えてくれた。まだ入ったばかりの新人の頃、あどけなさの残る旭輝と偶然隣の席になった。これから担う重要な仕事に向けて意気揚々と語り合いながらお酒を飲んで。
「田舎から上京して、ガリ勉しながら大学通って、そのままでいりゃーいいのに」
そこで教えてくれた想いを寄せている人がいると。
「知ってた? あいつさ、相手にする女、ぜーんぶ、遊び。それも最低だけど」
旭輝の同僚って言っていたそのサラリーマンはポケットに手を突っ込んで、嘘みたいについさっきまで見せていた爽やかな紳士の顔を引っ込めて、いやらしく唇の端で笑ってみせた。
「別れるのが大変そうな本気の女は全部断って。そこもまたムカつくわー、あはは、でもまぁ、それで大先生の生娘に気に入られて大変な目に合ったけど……その反動で? 今度は男ってわけだ。男なら欲求不満は解消できるし、結婚なんて面倒なこと言わなくなるしって感じかなぁ」
チラリとこっちへ視線が向けられると、指先や頬がヒリヒリと痛い。火花が手元で弾けて、小さな火がチリリと肌を焦がすみたいに、鬱陶しくなる小さな痛み。
「ただの田舎の芋男が随分調子に乗ってる」
「……」
「健気な君には傷ついて欲しくないよー」
チリチリ、ジリリ。
「あいつにはずっと好きな人がいる」
チリリ。
「ずーっとだ」
あーあ。
「あ、俺は男の趣味ないし、あいつのお古なんてごめんだけど。年上は大丈夫? 結構いるんだよね。男も大丈夫っていう先生方。紹介してあげるよ? お金はたんまりあるから、贅沢はさせてくれるんじゃないかな。それにそこまでエグくない顔の人選んであげる。さてと……そろそろ、あいつも上手く逃げたころじゃないかな。あっちにいるよ」
その人はスマホでささっと調べて、ついさっきまで飲んでいた店のサイトを教えてくれた。高そうなお店。俺が誰かと忘年会で選ぶような店とは違ってる。
「じゃあね。メリークリスマス」
世界で嫌いなことが三つあるの。
一つ目はタバコ、ゴミのポイ捨て。
二つ目はホラー映画。
三つ目は。
「…………なんで、バカじゃないの、俺」
そう呟いて、俯くと、ぽとんって涙が地面に落っこちた。
何、泣いてんの? 道端で。
だって、自分が可哀想で泣けてきた。
「聡衣!」
「!」
「聡衣! なんで、ここにっ。っていうか、さっき、あいつの声が聡衣の電話からしてっ、大丈夫か?」
「あー……河野、さん?」
世界で嫌いなこと三つ目は可哀想って思われること。他人にも、自分にさえも、可哀想だなって思われたくない。
「あいつ、聡衣に何か」
けど、かわいそう。
あんなこと言われても気にしないよ。別に。性格悪い奴だなぁ、可哀想って、むしろ思えるよ。何せ接客業だもん。
「あ、うん。なんか旭輝の恋人ってバレちゃっててさ。すっごい気恥ずかしかったぁ、あはは。本当はお芝居なのにって、もう顔すっごい熱くて」
それじゃない。
かわいそうなのは、それじゃなくて。
好き。
……って、思っちゃった。
旭輝に好きな人がいると聞いたその瞬間、この人が好きって、自覚しちゃった。
「熱くて……」
自覚後、ゼロ秒で終わった。
どうしようもないくらい、ダメって何度いい聞かせても、絶対に無理なんだってばって引っ込めようとしても、それでも好きになっちゃった。
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「上手く、だませたかなぁ……」
自分がかわいそうで、笑えてきた。
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