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ここがマスク界のど真ん中だ!の巻
しおりを挟む「メキシコには、いつ出発なんですか?
バイトの都合とかもあるし」
ノボルが尋ねる。
「今晩よ。
もうチケットは取ってあるわ。
あとこれは、先行投資金、
オーナーがごねたって絶対にマスクを貰って来るのよ。
いざとなれば札束で顔をはたいてやりなさい」
テーブルの上には50万円ほどの現金が置かれた。
「じゃぁ、デビューの手はずは整えておくから
メキシコ修行頑張ってきてね。
あと楽器はスタジオから好きなの持ってって」
そう言うと、マリエさんは契約書を手に
颯爽と部屋から出て行った。
「あと、これがお前らのキャラ設定だ。
ぶれないように頭に叩きこんどけよ」
若松さんが、一冊のノートを渡してきた。
その表紙には汚い文字で
『マスク・ド・ファイヴの虎の巻』と書かれてあった。
またカンクンの地を踏むなんて思わなかった。
ネットでダウンロードした地図を手がかりに
マスク姿で僕らは道を進む。
前回は酔った勢いで辿りつけたけれど
冷静に辺りを見渡すと、治安の悪い街だった。
中心地を離れると、ガラの悪いアンちゃん達が睨んでくる。
「リョータ…いや、デルフィン。
あと、どれくらいで着きそうなの」
ボーカルの鉄平こと、アステカが尋ねる。
「たぶんもう少しだよ。
あのスーパー見覚えあるし」
僕らはマスクマンの設定に少しでも早く慣れるために
若松さんの考えた名前で呼び合うことにしていた。
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