勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる! ×ランクだと思ってたギフトは、オレだけ使える無敵の能力でした

赤白玉ゆずる

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第7章 神を探せ

第14話 そして新たな地へ

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「まったく、能力も性格もとんでもないヤツだったな。もうこれ以上の異世界人はいないと思いたいところだが……」

 オレは気絶した世羅竜司に近寄り、とりあえずざっくり縛り上げる。
 能力は全部強奪したし、もう危険はないと思うが、念のためだ。

 オレがそうしている間に、ジーナたちは倒れているゼオルグたちに駆け寄り、エリクサーで治療する。
 そして意識を取り戻したゼオルグたちがジーナたちと一緒にやって来た。

「勝ったようだなリューク。しかし、あんな化け物どうやって倒したのか不思議でしょうがないぜ」

「なぁに、正義の張り手を喰らわせたら、泣いて反省してたよ」

「ははっ、お前には敵わねえな。で、あいつはそのままにして大丈夫なのか?」

「一応、治療もしないで拘束してある。あの状態なら問題ないと思うが、あいつが起きたら……あっ、ちょっと待って。おい、お前っ!」

 オレがゼオルグと会話していると、ちょうど世羅竜司が意識を取り戻した。
 早速近付いて、まずは何から聞きだそうかと考えていたところ……

「ひいいいっ、ぐっ、ぐるなああっ」

 オレを見た瞬間、世羅竜司は恐怖の表情で取り乱し、ゴソゴソと身じろぎしたかと思うと、その体が光に包まれて瞬時に消えた。
 えっ、何が起こったんだ!?

「……あいつ、何かの魔導アイテムを使ったっぽいな。多分、『脱出輝石エスケープジェム』みたいな転移アイテムじゃねえか?」

 ゼオルグが今の出来事を推察する。
 そうか、ゼオルグの言う通り、転移アイテムでどこかに逃げたんだ!
 恐らく、帝都だろう。
 異世界人たちの移動が妙に速かったのも、今のアイテムで転移していたからに違いない。

 異世界人は、オレにも作れない魔導アイテムを作れるってことか。
 写真に撮れたら、オレもコピーできたんだが……
 悔しいが、逃げられてしまったものは仕方ない。だが次は絶対に逃がさないぞ。

 気になったのは、今の世羅竜司という男からはうっすらと邪悪な力を感じたことだ。
 これまでに戦ってきた4人の異世界人では分からなかったが、世羅竜司は非常に強い力を持っていたため、オレも気付くことができた。
 もしかしたら、精神も汚染されているかもしれない。
 異世界人のギフトにはランクもないし、彼らの能力は本当に神様から授かったものなのか?

 もう1つ、ほかの異世界人についてだが、世羅竜司以上のヤツはまだいる気がする。
 ペルアニウス皇帝が、リーダーの男は別格みたいなことを言っていたが、世羅竜司はリーダーというタイプには見えなかったからだ。
 きっとそのリーダーというヤツは世羅竜司よりも強い。

 ただし、『スマホ』に撮って能力を強奪してしまえばオレの勝ちだろう。
 とはいえ、あの仮面の男は写真に撮れなかった。そういう弱点もある。
 強奪は強い能力だけに、慎重に使っていきたいところだ。

「そんでリュークよ。神様とは会ったのか?」

 事態が落ちついたところで、ゼオルグが訊いてきた。

「うーん、一応会えたと言っていいのかどうか……」

 あの中で起こった出来事をどこまで正直に話していいものか、オレは少し口籠もる。
 特に、オレが負けたことを知ったら、みんな驚くだろう。
 必要以上に不安になるかもしれない。

「なんだ、その歯切れの悪い言い方は? 会ったには違いないんだろ?」

「いや、まあそうなんだが……ただ、あれは神様じゃない。別の存在だ」

 そう、確かに神のような力を持っていたが、絶対に神じゃないと何故か確信できる。
 だからといって、邪悪な存在でもない。
 そして、あいつが言っていたことも真実だと感じた。

 オレは北に行かなければならない。
 そこで『回帰の秘石ジェネレート・ゼロ』を手に入れる。
 そのためのアイテムも授かっている。

 オレが負けたことは隠して、結界の中で起こった出来事をゼオルグたちに説明した。

「……なるほどリューク。話は分かった。オレたちはこのあとカルザックに戻る。オレたちの任務は、お前を『紫黒しこく昴星ぼうせい』まで案内することだからな。オレたちにはオレたちの使命がある。お前のことだから心配ないと思うが、健闘を祈るぜ」

「ありがとう。案内してくれて本当に助かったよ。気を付けて戻ってくれ」

 オレはゼオルグと固い握手をし、このあと別行動しようとしたところ、ロゥエルがすぅーっと前に出てきた。
 そして俯いたまま、ずっと黙っている。
 よく見ると、なんか顔が赤いような……?

「ロゥエルさん、どうかしましたか?」

 何がしたいのかよく分からずオレが戸惑っていると、ロゥエルは顔を上げて叫んだ。

「わらわも一緒に行くーっ!」

「ええーっ!?」
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