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第8章 魔人の島
第7話 謎を解くのは誰だ?
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「みんな大丈夫か!?」
「アタシは平気よ。ほかのみんなも無事みたい」
オレの問いかけにジーナが返事をする。
周囲を確認すると、ほかのみんなも全員ここに転移させられたようだった。
何はともあれ、バラバラになることだけは避けられて良かった。
「ここは……いったいオレたちはどこに飛ばされたんだ!?」
それにしても、せっかくあと少しのところまで追いついたのに、もしも戻れなかったらもう一度攻略のやり直しだ。
くそっ、オレとしたことが、あんな罠に引っかかっちまうなんて……
我ながら疲労と寝不足で注意力が鈍っていたかもしれない。
今さら反省しても遅いけどな。
とりあえず、現状を確認するために周囲を見回す。
オレたちが飛ばされた先は、1辺が20メートルほどで、四方と天井を全て壁に囲まれた密室だった。
つまり、普通に出られるような出口がない。そして、あちこちに人骨が転がっている。
恐らく、ここに飛ばされたあと、脱出できずに死んだ者たちだろう。
ここがどこなのか『スマホ』でマップを確認してみると……なんと、この部屋の周囲には何もなかった。
てっきり『隠し通路』で外に出るものだと思ったんだが、そんな通路は『スマホ』のマップでは見当たらず、この部屋だけがポツンと完全に孤立していたのだ。
もちろん、魔人族のマップにも載ってない。
その理由は、ここに飛ばされた人間は誰も脱出できなかったからかもしれない。
しかし、ダンジョンのルールとして、必ず脱出できる方法があるはず。
念のため『導きの白樹笛』を鳴らしてみたが、やはり『隠し通路』は存在しないようで、音はどこからも返ってこなかった。
もしかしたら、ここに飛ばされたときと同様に、転移トラップを利用して脱出しなければならないのかも?
とにかく、まずは何かのギミックを探すべきか。
部屋を見回すと、高さ1メートルほどの直方体――台座のようなものが四方の壁に沿って立っていた。
部屋の各隅に1つずつと壁の中央に1つずつ、合計で直方体は8つある。
とりあえず、そのうちの1ヶ所にみんなで集まって、どうなっているのか調べてみた。
直方体の上面は50センチ四方ほどあり、その平面にはうっすらと文字が書かれている。
ただ、見たことない文字だ。
『スマホ』で翻訳しようとすると、リオンがその文字を読み上げた。
「『朝に死ぬのは孤独。永遠に語るなら夜』……と書いてあります」
魔人族の文字か! 『スマホ』で翻訳しても同じ意味だった。
それはいいとして、意味がサッパリ分からない。いったい何をすればいいんだ?
「文字の下に何かの絵が5つ描いてあるわよ? もしかしてこれが関係してるんじゃない?」
ジーナがそう言いながら絵の1つを触ると、魔力が通ったようにそれが発光した。
「おおっ、なんか分からないけど、それで合ってるっぽいぞ!」
オレは少し道が開けた気がして思わず興奮する。
「ほかのも確かめてみようぜ!」
ユフィオの言葉でみんなそれぞれが直方体のもとに行き、同じようなものが書かれていないか確かめた。
すると、予想通り全ての直方体に文字と5つの絵があったのだ。
「みんな、とりあえずどれでもいいから触ってみて」
オレの指示で、各直方体にある絵を1つ選んでみんながタッチした。
その直後、地面に光の線が走り、それが中央に収束して…………消えた。
「……これって失敗か? でも、やることはこれで合ってるみたいだな」
要するに、各直方体の絵を光らせることで、何かのギミックが発動するようだ。
恐らく、それぞれの直方体に光らせるべき絵が1つずつあるんだろう。
絵は何かを模していて、謎の文章を解くことで正解が分かるということか。
ダンジョンにはこういうギミックがたまにある。
『赤き迷宮』でも魔力を充填することで開く扉があったらしいし、ほかには石の台座を動かすことでスイッチが入ったり、部屋に出現するモンスターを全滅させたり、どこかで取得したアイテムが鍵になってることもある。
これもその類いのものらしい。
「なんだ、分かっちまえば簡単だぜ! それじゃあみんなで手分けして順番に押していこうぜ」
ユフィオがほっとしたように歓喜の声を上げた。
オレも安堵の息を漏らす。
『スマホ』で調べても答えは分からないが、総当たりで絵を押していけばいずれ出られるんだ。
まあギミックの推測が当たっていればだけど。
何はともあれ、とりあえず片っ端から押していけばいい。
ここにはオレを含めて9人いるし、8つの直方体を1人ずつ担当すれば、押すのも簡単だ。
そう安易に考えていると、キスティーが深刻そうな顔で呟いた。
「……待って、そんな簡単な話じゃないわよこれ。どれくらいの組み合わせがあるのか、誰か計算できる人いる?」
キスティーの言葉を聞いて、みんなポカンとする。
うーん……こう言っちゃなんだが、ここにいるのはそういうのが苦手そうな人間ばかりだからな。
お互いが顔を見合わせ、そして自分には無理という感じで顔を横に振る。
オレも計算は苦手だが、ゲスニク領の事務処理をしたとき、計算系のスキルもコピー取得していたことを思い出す。
そのスキルを発動し、5つの選択を8回やる組み合わせを計算してみると……
「えっ、390625通りもあるのか……?」
「なんだってーっ!? 100通りくらいじゃないの!?」
オレの言葉にユフィオが驚く。
100通りはさすがに少なすぎるが、まさかこれほど多いとは思わなかった。
1回試すのに10秒ほど時間がかかっていたから、390625回やるには、えーと……不眠不休でやっても1085時間かかる! 日にちにして45日だ!
もちろん、これは全部試すのにかかる時間で、実際にはもう少し早く正解が見つかると思うが、それでも大変な作業だろう。
そういえば、ウーヴァのヤツがこの部屋のことを『飢えの間』と言っていた。
ここに転がっている人骨は、正解が見つからずに餓死してしまった者たちってことか。
これは大変なことになった。こんなの馬鹿正直にやってる場合じゃないぞ。
オレは一度ダンジョンから脱出したほうが早いと思い、『脱出輝石』を取り出してみたが、その輝きが消えていた。
つまり、緊急脱出することもできない。
『暴食の影』の能力で闇と同化してもこの部屋から出ることは不可能だし、これじゃ八方塞がりだ。
一応、『スマホ』のおかげで食料がなくなる心配はないから、ひたすら試していればいずれ出られる。
ただ、そんなことをしている間に、ベムラーは目的を遂げてしまうだろう。
オレは途方に暮れて肩を落とす。
「みんなすまん、オレのミスでこんなことになってしまって……」
オレはつい弱音を吐いてしまった。
強さは最強になっても、オレは色々と経験不足だし、精神もまだ未熟だ。オレが熟練の冒険者だったら、こんな状況にはならなかったはず。
だが、そんなオレを見て、みんなはやさしく諭してくれた。
「何言ってんだリューク、お前は失敗なんかしてないって。今回は相手が一枚上だっただけだ」
「そうよ、このダンジョンのことを相手は知り尽くしてるし、どうしようもなかったわ」
「リュークはちょっと頑張りすぎなのよ。あなたずっと寝てないんだから、ここの謎は私たちに任せて少し休みなさい」
ユフィオ、ジーナ、キスティーがそう言って毛布を渡してきた。ほかもみんなも、やさしく頷いている。
世界がいきなりピンチになって、オレも何か気負いすぎたのかもしれない。
大事なのは諦めないこと。そのためにも、今のオレには休息が必要だ。
「みんなありがとう。このあと、何があっても全力が出せるように、少し眠らせてもらうよ」
オレはそう言って、仮眠を取ることにした。
☆
「そうよ、それだわ! これで全部OKよ!」
女性……ジーナの声でオレは仮眠から目を覚ます。
寝たのは3時間くらいか。それでも充分な休息になった。
明らかに思考がシャッキリとしている。
それはそうとして、どうもみんながはしゃいでるように思えるんだが、何かのゲームでもやってるのか?
「あっ、リューク、起きたのね!」
「みんな、いったい何を騒いでるんだ?」
「フフフ、それがね、謎が全て解けたのよ!」
「なんだって!?」
ジーナの言葉で、さらにハッキリと目が覚めた。
あのよく分からないヒントで答えが分かったというのか?
「書いてあるのはことわざみたいなヤツで、例えば『朝に死ぬのは孤独。永遠に語るなら夜』っていうのは、要するに結婚のことを表してるの」
「本当はもうちょっと違う言葉なんだけど、多分現代に伝わるまでに変化しちゃったからで、大昔はそう言ってたんじゃないかな」
ジーナとキスティーが説明してくれるが、そんなの全然聞いたことないぞ?
しかしなるほど、あまりにも抽象的すぎるから、『スマホ』で調べても分からないわけだ。
「ほかのも調べてみたら、色々と当てはまるようなことわざや伝承が分かったんだよ」
「『不死の国、白き使いが黒を生む』というのは、ルードベルグ王家の紋章に描かれているカラドリオスという鳥のことです。この鳥の糞を飲むと不老不死になると言われております」
「『星渡る黒羊』については、エルフ族の長老から聞いた伝説の一部に近いものがあったのじゃ」
「魔人族のことももちろんありました」
「あーしも知ってることあったぜ」
ユフィオ、グリムラーゼ王女、ロゥエル、リオン、サクヤが順に発言する。
そうか、みんなの経験が活きたんだな。それこそ、ずっとゲスニクの屋敷で奴隷扱いされていたオレにはないものだ。
やっぱりみんなの力がオレには必要だった。
「それでちょうど今全てが解読できたから、試してみましょ! 行くわよみんな!」
「おーっ!」
オレ以外のみんながそれぞれ直方体のもとへ行く。
そして全員が該当する絵をタッチすると、各直方体から大量の光が地面を流れ、中央に収束した。
直後、地面全体から眩い光が立ち上がり、オレたちは……転移したのだった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
本日は『勘当貴族なオレのクズギフトが強すぎる!』コミカライズの更新日です。
第13話がUPされましたので、是非ご覧になってくださいませ。
「アタシは平気よ。ほかのみんなも無事みたい」
オレの問いかけにジーナが返事をする。
周囲を確認すると、ほかのみんなも全員ここに転移させられたようだった。
何はともあれ、バラバラになることだけは避けられて良かった。
「ここは……いったいオレたちはどこに飛ばされたんだ!?」
それにしても、せっかくあと少しのところまで追いついたのに、もしも戻れなかったらもう一度攻略のやり直しだ。
くそっ、オレとしたことが、あんな罠に引っかかっちまうなんて……
我ながら疲労と寝不足で注意力が鈍っていたかもしれない。
今さら反省しても遅いけどな。
とりあえず、現状を確認するために周囲を見回す。
オレたちが飛ばされた先は、1辺が20メートルほどで、四方と天井を全て壁に囲まれた密室だった。
つまり、普通に出られるような出口がない。そして、あちこちに人骨が転がっている。
恐らく、ここに飛ばされたあと、脱出できずに死んだ者たちだろう。
ここがどこなのか『スマホ』でマップを確認してみると……なんと、この部屋の周囲には何もなかった。
てっきり『隠し通路』で外に出るものだと思ったんだが、そんな通路は『スマホ』のマップでは見当たらず、この部屋だけがポツンと完全に孤立していたのだ。
もちろん、魔人族のマップにも載ってない。
その理由は、ここに飛ばされた人間は誰も脱出できなかったからかもしれない。
しかし、ダンジョンのルールとして、必ず脱出できる方法があるはず。
念のため『導きの白樹笛』を鳴らしてみたが、やはり『隠し通路』は存在しないようで、音はどこからも返ってこなかった。
もしかしたら、ここに飛ばされたときと同様に、転移トラップを利用して脱出しなければならないのかも?
とにかく、まずは何かのギミックを探すべきか。
部屋を見回すと、高さ1メートルほどの直方体――台座のようなものが四方の壁に沿って立っていた。
部屋の各隅に1つずつと壁の中央に1つずつ、合計で直方体は8つある。
とりあえず、そのうちの1ヶ所にみんなで集まって、どうなっているのか調べてみた。
直方体の上面は50センチ四方ほどあり、その平面にはうっすらと文字が書かれている。
ただ、見たことない文字だ。
『スマホ』で翻訳しようとすると、リオンがその文字を読み上げた。
「『朝に死ぬのは孤独。永遠に語るなら夜』……と書いてあります」
魔人族の文字か! 『スマホ』で翻訳しても同じ意味だった。
それはいいとして、意味がサッパリ分からない。いったい何をすればいいんだ?
「文字の下に何かの絵が5つ描いてあるわよ? もしかしてこれが関係してるんじゃない?」
ジーナがそう言いながら絵の1つを触ると、魔力が通ったようにそれが発光した。
「おおっ、なんか分からないけど、それで合ってるっぽいぞ!」
オレは少し道が開けた気がして思わず興奮する。
「ほかのも確かめてみようぜ!」
ユフィオの言葉でみんなそれぞれが直方体のもとに行き、同じようなものが書かれていないか確かめた。
すると、予想通り全ての直方体に文字と5つの絵があったのだ。
「みんな、とりあえずどれでもいいから触ってみて」
オレの指示で、各直方体にある絵を1つ選んでみんながタッチした。
その直後、地面に光の線が走り、それが中央に収束して…………消えた。
「……これって失敗か? でも、やることはこれで合ってるみたいだな」
要するに、各直方体の絵を光らせることで、何かのギミックが発動するようだ。
恐らく、それぞれの直方体に光らせるべき絵が1つずつあるんだろう。
絵は何かを模していて、謎の文章を解くことで正解が分かるということか。
ダンジョンにはこういうギミックがたまにある。
『赤き迷宮』でも魔力を充填することで開く扉があったらしいし、ほかには石の台座を動かすことでスイッチが入ったり、部屋に出現するモンスターを全滅させたり、どこかで取得したアイテムが鍵になってることもある。
これもその類いのものらしい。
「なんだ、分かっちまえば簡単だぜ! それじゃあみんなで手分けして順番に押していこうぜ」
ユフィオがほっとしたように歓喜の声を上げた。
オレも安堵の息を漏らす。
『スマホ』で調べても答えは分からないが、総当たりで絵を押していけばいずれ出られるんだ。
まあギミックの推測が当たっていればだけど。
何はともあれ、とりあえず片っ端から押していけばいい。
ここにはオレを含めて9人いるし、8つの直方体を1人ずつ担当すれば、押すのも簡単だ。
そう安易に考えていると、キスティーが深刻そうな顔で呟いた。
「……待って、そんな簡単な話じゃないわよこれ。どれくらいの組み合わせがあるのか、誰か計算できる人いる?」
キスティーの言葉を聞いて、みんなポカンとする。
うーん……こう言っちゃなんだが、ここにいるのはそういうのが苦手そうな人間ばかりだからな。
お互いが顔を見合わせ、そして自分には無理という感じで顔を横に振る。
オレも計算は苦手だが、ゲスニク領の事務処理をしたとき、計算系のスキルもコピー取得していたことを思い出す。
そのスキルを発動し、5つの選択を8回やる組み合わせを計算してみると……
「えっ、390625通りもあるのか……?」
「なんだってーっ!? 100通りくらいじゃないの!?」
オレの言葉にユフィオが驚く。
100通りはさすがに少なすぎるが、まさかこれほど多いとは思わなかった。
1回試すのに10秒ほど時間がかかっていたから、390625回やるには、えーと……不眠不休でやっても1085時間かかる! 日にちにして45日だ!
もちろん、これは全部試すのにかかる時間で、実際にはもう少し早く正解が見つかると思うが、それでも大変な作業だろう。
そういえば、ウーヴァのヤツがこの部屋のことを『飢えの間』と言っていた。
ここに転がっている人骨は、正解が見つからずに餓死してしまった者たちってことか。
これは大変なことになった。こんなの馬鹿正直にやってる場合じゃないぞ。
オレは一度ダンジョンから脱出したほうが早いと思い、『脱出輝石』を取り出してみたが、その輝きが消えていた。
つまり、緊急脱出することもできない。
『暴食の影』の能力で闇と同化してもこの部屋から出ることは不可能だし、これじゃ八方塞がりだ。
一応、『スマホ』のおかげで食料がなくなる心配はないから、ひたすら試していればいずれ出られる。
ただ、そんなことをしている間に、ベムラーは目的を遂げてしまうだろう。
オレは途方に暮れて肩を落とす。
「みんなすまん、オレのミスでこんなことになってしまって……」
オレはつい弱音を吐いてしまった。
強さは最強になっても、オレは色々と経験不足だし、精神もまだ未熟だ。オレが熟練の冒険者だったら、こんな状況にはならなかったはず。
だが、そんなオレを見て、みんなはやさしく諭してくれた。
「何言ってんだリューク、お前は失敗なんかしてないって。今回は相手が一枚上だっただけだ」
「そうよ、このダンジョンのことを相手は知り尽くしてるし、どうしようもなかったわ」
「リュークはちょっと頑張りすぎなのよ。あなたずっと寝てないんだから、ここの謎は私たちに任せて少し休みなさい」
ユフィオ、ジーナ、キスティーがそう言って毛布を渡してきた。ほかもみんなも、やさしく頷いている。
世界がいきなりピンチになって、オレも何か気負いすぎたのかもしれない。
大事なのは諦めないこと。そのためにも、今のオレには休息が必要だ。
「みんなありがとう。このあと、何があっても全力が出せるように、少し眠らせてもらうよ」
オレはそう言って、仮眠を取ることにした。
☆
「そうよ、それだわ! これで全部OKよ!」
女性……ジーナの声でオレは仮眠から目を覚ます。
寝たのは3時間くらいか。それでも充分な休息になった。
明らかに思考がシャッキリとしている。
それはそうとして、どうもみんながはしゃいでるように思えるんだが、何かのゲームでもやってるのか?
「あっ、リューク、起きたのね!」
「みんな、いったい何を騒いでるんだ?」
「フフフ、それがね、謎が全て解けたのよ!」
「なんだって!?」
ジーナの言葉で、さらにハッキリと目が覚めた。
あのよく分からないヒントで答えが分かったというのか?
「書いてあるのはことわざみたいなヤツで、例えば『朝に死ぬのは孤独。永遠に語るなら夜』っていうのは、要するに結婚のことを表してるの」
「本当はもうちょっと違う言葉なんだけど、多分現代に伝わるまでに変化しちゃったからで、大昔はそう言ってたんじゃないかな」
ジーナとキスティーが説明してくれるが、そんなの全然聞いたことないぞ?
しかしなるほど、あまりにも抽象的すぎるから、『スマホ』で調べても分からないわけだ。
「ほかのも調べてみたら、色々と当てはまるようなことわざや伝承が分かったんだよ」
「『不死の国、白き使いが黒を生む』というのは、ルードベルグ王家の紋章に描かれているカラドリオスという鳥のことです。この鳥の糞を飲むと不老不死になると言われております」
「『星渡る黒羊』については、エルフ族の長老から聞いた伝説の一部に近いものがあったのじゃ」
「魔人族のことももちろんありました」
「あーしも知ってることあったぜ」
ユフィオ、グリムラーゼ王女、ロゥエル、リオン、サクヤが順に発言する。
そうか、みんなの経験が活きたんだな。それこそ、ずっとゲスニクの屋敷で奴隷扱いされていたオレにはないものだ。
やっぱりみんなの力がオレには必要だった。
「それでちょうど今全てが解読できたから、試してみましょ! 行くわよみんな!」
「おーっ!」
オレ以外のみんながそれぞれ直方体のもとへ行く。
そして全員が該当する絵をタッチすると、各直方体から大量の光が地面を流れ、中央に収束した。
直後、地面全体から眩い光が立ち上がり、オレたちは……転移したのだった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
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