あの世界で

みおん

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あの世界。

2話 助けて欲しいから

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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「いい感じだな」
「どうして私をここに?」
「お前が一番最適な器だったからな」
「わけわかんない」
「そうだろう?新山愛菜」
「でも、私がここにいたら、みんな1人いないって思うんじゃないのかな」
「じゃあ、放送しろよ。全員で15人ってな」
「15人でも数は合わない」
「言ってくれるじゃねーか」
「桜井樹、あなたがここにいる限り15人にはならない」
「そうだな」
『放送いたします。あなた達全員合計14人です。14人全員が集まったら、私を探してください』
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
正確な人数。
この人数でこの世界に閉じ込められているということ。
それなら、柚希たちもいるかもしれない。
探しに行かなきゃ…
向こうの方に噴水広場が見える…あそこに行けば…
誰かいないのかな…
「柚?」
「桜!」
「よかった…無事で…」
「うん!とりあえず、みんなここを見つけたらここに集まりそうだからここにいない?」
「うん!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
着々とみんな揃っていってる。
連夜と結、柚と桜、玲奈と楓、美衣菜と澪奈、真琴と茜、明音と柚希、海斗、愛華が1人で行動している
「あれ、出せよ」
「そんなことしたら、みんな死んじゃうよ。」
「死なねぇ奴が何人かいるから」
「そしたら、あの物語の続きはみんなが過ごしていた物語の続きは永遠に綴られなくなっちゃうじゃない。」
「そう言ってる俺らの物語はもう綴られないんだから。」
「あれはまだ出さない。」
「どうしても殺したくないみたいだな。」
「そりゃそうでしょ。友達なんだから。」
「…悪かった。」
「あっ、合流しそう。」
「どこが?」
「連夜ペアと柚ペア。」
「そのペアだったら、あれ出してもいいんじゃないのか?」
「そうだね。柚たちいるし…」
「ほら、はやく。」
「ごめんね…召喚」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「誰が来た!」
「…あなたもいたのね…結」
「いちゃ悪かった?」
「そんなこと言ってないでしょ?」
「えっとー…」
「あっ、ごめん。私、小原柚。よろしくね」
「こちらこそ、水島連夜だ」
背後から物音がする…。
誰?
誰か来ているのかな…?
後ろに振り返ってみると、そこには大量のモンスターがいた。
「あれ!」
もう、後には引けないってことか。
やってやろうじゃん。
ファンタジアで培ってきた実力と経験で。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ごめんごめんなさい…謝っても謝りきれない私はあなたたちに辛い思いをさせるかもしれない。それでも許して…。頑張って戦って…。私にはそれしかかける言葉がない…。
どうか私を…いや、私たちを、助けに来て…。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「なんとかなった…」
「さすが柚。」
「そうね…。桜、騙してごめんなさい」
「…謝るんだったら最初から謝っとけよ」
「は?」
「ちょっと2人とも」
「とりあえず、ここで待ってたら誰か来るんじゃねえのか?」
「そ、そうだね」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
なんとか柚達は生き延びてくれた…。
「…なあ、愛菜」
「…何?」
「…俺ら…ここから…この世界から出られるのかな…」
「…そう信じるしかないよ」
「だな」
「…みんなが有利になる放送するよ」
「え?」
「…みんなが助かりさえすればそれでいいからさ」
「愛菜それは…」
「きっと大丈夫」
…そう、私は私自身が助かりたいのではなく、樹や美衣菜達が助かって欲しいから…。自分の身を捨ててでも助ける。
『放送致します。着々と集まってきているようですが…皆さんで噴水広場のようなところに集まってみてはいかがでしょう?』
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
…噴水広場…そこに行けば連夜がいるかもしれない…探してみよう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「柚?」
…皆が集まってきているのがわかる。でもどうしてあのアナウンスの人はこんなアドバイスをしたのだろう…?そんなことをしたらすぐに終わってしまうのに…。何かしなければならない理由でもあるのだろうか…?
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