実録 極道中学生

第八章 勢い

勢いそのまま。

新しい代に変わり、自分の先輩である海老名が堂島組の組長に就任すると、自分は、抗争の最前線に居たこともあり、回りに認められた事により西濃会から、最高幹部の一人にしろ、と連絡があったらしい。

海老名(おい、お前は今日から最高幹部である若頭に就任してもらう)
自分(若頭ですか？)
海老名(おう)

海老名(こう言う事)
自分(わかりました)

この頃は、自分の一つ下だった奴が組に入ってきたそれは、まだ小学生の近所の子供だったからビックリした。

自分(何で入ったん？)
子供(中学に上がったらイジメに会うかもしれないから)
自分(そう言うことか、解った)
海老名(新しい組員や、皆で守ろうな)

この頃、自分達はイジメを撲滅するグループなんだ、と「PTA」で噂になってたらしく自分達も親達には、(イジメを撲滅してるんだ)と言っていたから、余計広まったと思った。

親(この頃人気やぞ)
自分(何が？)
親(お前らがやってるグループ)

内心ドキッとしたが、その時は何とかやり過ごした。

自分(ま、まぁね)
親(PTAの会長さんもこれからの活動が楽しみだって)
自分(うん、これからも頑張るわ)

親との会話は、いつもドキドキする。

そして、自分達のグループはPTAに呼ばれ大変誉められた。
嬉しかった反面罪悪感もあった。

そのうち西濃会からは、ヤクザの堂島等と馬鹿にされていたが、その内人助けの堂島と言われるようになった。

そうだ、この代からヤクザと言われていたが今は、人助けと言われ唯一西濃会の中で人助けを本業とした組になった。