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14話 涼太と悠希、2人の絆①
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悠希は独り高熱にうなされていた。
「失礼します。ハルキ様、お水をお持ちいたしました」
ノック音と共に、悠希の部屋に入って来たバスチアンはベッドテーブルにトレイを置いた。トレイの上には水入れとタオルがある。空っぽの水入れと持って来た水入れを交換して、置いてあったコップに水を注いだ。
「ハルキ様、お水を」
バスチアンに抱え起こされた。額に乗せていたぬるくなったタオルが膝に落ちた。
「飲んでください」
言われるがまま悠希は喉を鳴らした。ベッドに戻り、息をついた。バスチアンは落ちたタオルを拾い、魔法で冷やした。一声かけてから悠希の額に戻すと、その冷たさに彼は気持ちよさそうにした。次に、持って来た新しいタオルを手に取り、悠希の汗を拭ってやった。
静かな室内では外の音が聞こえやすい。―そして、涼太の声は確かに悠希に届いた。
「りょ…、た」
熱のせいで意識の薄かった悠希が、かすかに、本当にかすかに聞こえた涼太の声に反応した。
「…っりょうたぁ」
「ハルキ様?」
バスチアンは涼太の声に気づかなかったため、悠希が涼太を呼び始めた意味がわからなかった。
「りょう、た…!」
動くのも辛いだろうに、ベッドから起き上がろうとする悠希にバスチアンはさらに困惑した。
「うッ…」
身体に力が入らず、悠希はベッドから落ちてしまった。それでもズルズルと身体を引きずり、扉へ向かった。
「りょうた…!ぼくは、ここ…」
立ち上がることができない悠希は扉を引っ掻くしかなかった。涼太の声はベッドよりもよく聞こえる。
『悠希!悠希は!?…ッ離せよ!』
「りょうた~…」
カリカリという音とすがるような悠希の姿に、バスチアンが少し目元を動かした。
「ハルキ様、ベッドに戻ってください」
悠希を力ずくで連れ戻そうとすると、悠希は意外に強い力で抵抗した。
「いや、だぁ…りょうたぁ…!」
爪と扉が擦れ、扉には5本の線が入った。
「失礼します。ハルキ様、お水をお持ちいたしました」
ノック音と共に、悠希の部屋に入って来たバスチアンはベッドテーブルにトレイを置いた。トレイの上には水入れとタオルがある。空っぽの水入れと持って来た水入れを交換して、置いてあったコップに水を注いだ。
「ハルキ様、お水を」
バスチアンに抱え起こされた。額に乗せていたぬるくなったタオルが膝に落ちた。
「飲んでください」
言われるがまま悠希は喉を鳴らした。ベッドに戻り、息をついた。バスチアンは落ちたタオルを拾い、魔法で冷やした。一声かけてから悠希の額に戻すと、その冷たさに彼は気持ちよさそうにした。次に、持って来た新しいタオルを手に取り、悠希の汗を拭ってやった。
静かな室内では外の音が聞こえやすい。―そして、涼太の声は確かに悠希に届いた。
「りょ…、た」
熱のせいで意識の薄かった悠希が、かすかに、本当にかすかに聞こえた涼太の声に反応した。
「…っりょうたぁ」
「ハルキ様?」
バスチアンは涼太の声に気づかなかったため、悠希が涼太を呼び始めた意味がわからなかった。
「りょう、た…!」
動くのも辛いだろうに、ベッドから起き上がろうとする悠希にバスチアンはさらに困惑した。
「うッ…」
身体に力が入らず、悠希はベッドから落ちてしまった。それでもズルズルと身体を引きずり、扉へ向かった。
「りょうた…!ぼくは、ここ…」
立ち上がることができない悠希は扉を引っ掻くしかなかった。涼太の声はベッドよりもよく聞こえる。
『悠希!悠希は!?…ッ離せよ!』
「りょうた~…」
カリカリという音とすがるような悠希の姿に、バスチアンが少し目元を動かした。
「ハルキ様、ベッドに戻ってください」
悠希を力ずくで連れ戻そうとすると、悠希は意外に強い力で抵抗した。
「いや、だぁ…りょうたぁ…!」
爪と扉が擦れ、扉には5本の線が入った。
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