パイライトの誓い

藜-LAI-

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君が好き

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 カーテンを開け放したリビングの窓の外に、濃いオレンジの夕焼けが黒く滲み始めた空が広がっている。
 夕飯はどうするかとか、修に火が付いたせいで結局話が中途半端になっていた、休みの過ごし方などを話しながらタバコを灰皿に押し当てると、とりあえず今日はピザでも頼んで、休みの過ごし方を決めようとリビングに移動する。
「ああ、スマホじゃ見づらいな。ちょっと待ってて」
 龍弥は思い出したように滅多に使わないタブレットを取り出すと、充電ケーブルに繋ぎながら電源を入れる。
「どんなピザを頼もうか。シーフードもお肉も、どれも美味しそうだね」
「気になるヤツ全部頼めば?ハーフにしたら種類も増やせるだろ。Lサイズ2個でも二人で食えるだろ。あと適当にサイド頼んどいて」
 タブレットのアップデートをしながら、隣でスマホを見ながら真剣にメニューを選ぶ修を抱き寄せると、龍弥は修のうなじに吸い付いて、耳朶まで舌を這わせて甘噛みする。
「俺、修が近くにいるだけで盛ってダメみたい」
「ははは。もっとスマートに好きだよって言ってくれた方が、僕としては嬉しいんだけどね。龍弥にはまだ難しいかな」
「……好きだよ。お前が好きだ、修」
 耳朶に触れるか触れないかの距離で甘く囁くと、そのまま尖らせた舌先で硬い耳珠を舐めてぴちゃぴちゃと水音を立てる。
「ちょっ、龍弥ぁ、んん、くすぐったいよ」
「好きだよ。修……」
「龍弥はズルい」
 そのままキスをしてキャンディを舐めるように舌を絡めると、龍弥は修のシャツの下に手を忍ばせて、既にぷっくりと隆起した乳首を摘んで弄る。
「はぁん、んん、も、やぁ」
「こんな身体に仕上げたヤツが憎らしい」
 唇を離して修の乳首を捻ると、漏れる嬌声を飲み込むようにまたキスで蓋をする。
 そのまま修をソファーに押し倒してキスを貪ると、コードが引っ掛かってタブレットがテーブルからごとりと滑り落ちた。
「あ。ヤバ」
「ふふ、焦らなくても夜は長い。とりあえずご飯食べようよ」
「そうだな」
 体を起こして修の手を引くと、啄むようなキスをしてぺろりと唇を舐める。
 ソファーに片膝を立てて修を腕の中に閉じ込めると、時折首筋にキスをしながらメニューを決めてピザを頼む。
 しばらくして届いたピザを食べながら、タブレットを覗いて休みをどうするか、二人きりの時間を満喫した。
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