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生倉 湊
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昼休み、私は智さんが来るのを待っていた。隣では奏くんが眠っている。
「・・・お弁当、食べよっかな」
智さんに言われた手前、奏くんを見捨てることができなくなってしまった私は、仕方なく眠りづつける奏くんの横でお弁当を食べ始めた。
でも一向に智さんが来る気配はない。
「あ、あの、そう、さん?お昼、ですよ」
お弁当の途中で私は奏くんに声をかけてみた。
すると、ゆっくりとした動きで、奏くんが起き上がった。
「・・・なに?」
「あの・・・お昼、です。お弁当、とか、食べないんですか?」
「・・・ない」
「え?お弁当持ってないんですか⁉︎」
ありえない!おなか空いちゃうじゃない!
「こ、購買とか、いかないんですか?」
「金・・・ない」
「ど、どうしよう・・・」
私はまるで自分がお弁当を忘れたかのように動揺してしまった。
そんな私のことを気にする様子もなく、また眠りに落ちようとする奏くん。
「あ、あの!これ、ちょっとしか残ってないけど、その、た、食べませんか?」
残された最後の手段を、私は実行することにした。
「・・・サンキュ」
むくっと起き上がった奏くんは、私の手からお弁当とお箸を受け取ると、ゆっくりした動作で私のお弁当を食べ始めた。
「ああ、私のお弁当・・・」
残り少なかったとはいえ、まだおなかいっぱいではなかった私のお弁当が、今日まで一度も会話したことのないお隣の眠り王子の口の中に入っていく。っていうかそれ、間接キス!
気づいた私は、真っ赤になって両手で顔を覆った。
でも、気になる私は指の間から王子を見つめた。
「・・・はい」
すると王子が、無残にもカラになったお弁当箱を私に渡してきた。
私が真っ赤な顔のままカラのお弁当箱を受け取ると、奏くんは何事もなかったかのように、机に顔を乗せ目を閉じた。
「・・・な、なんなのこれ!」
その時の私の、正直な感想だった。
「・・・お弁当、食べよっかな」
智さんに言われた手前、奏くんを見捨てることができなくなってしまった私は、仕方なく眠りづつける奏くんの横でお弁当を食べ始めた。
でも一向に智さんが来る気配はない。
「あ、あの、そう、さん?お昼、ですよ」
お弁当の途中で私は奏くんに声をかけてみた。
すると、ゆっくりとした動きで、奏くんが起き上がった。
「・・・なに?」
「あの・・・お昼、です。お弁当、とか、食べないんですか?」
「・・・ない」
「え?お弁当持ってないんですか⁉︎」
ありえない!おなか空いちゃうじゃない!
「こ、購買とか、いかないんですか?」
「金・・・ない」
「ど、どうしよう・・・」
私はまるで自分がお弁当を忘れたかのように動揺してしまった。
そんな私のことを気にする様子もなく、また眠りに落ちようとする奏くん。
「あ、あの!これ、ちょっとしか残ってないけど、その、た、食べませんか?」
残された最後の手段を、私は実行することにした。
「・・・サンキュ」
むくっと起き上がった奏くんは、私の手からお弁当とお箸を受け取ると、ゆっくりした動作で私のお弁当を食べ始めた。
「ああ、私のお弁当・・・」
残り少なかったとはいえ、まだおなかいっぱいではなかった私のお弁当が、今日まで一度も会話したことのないお隣の眠り王子の口の中に入っていく。っていうかそれ、間接キス!
気づいた私は、真っ赤になって両手で顔を覆った。
でも、気になる私は指の間から王子を見つめた。
「・・・はい」
すると王子が、無残にもカラになったお弁当箱を私に渡してきた。
私が真っ赤な顔のままカラのお弁当箱を受け取ると、奏くんは何事もなかったかのように、机に顔を乗せ目を閉じた。
「・・・な、なんなのこれ!」
その時の私の、正直な感想だった。
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