33 / 41
水沢 美園
7
しおりを挟む
真奈ちゃんと何を約束したのか思い出せず、それはずっと引っかかっていたが、この週末、私の心は落ち着きを取り戻し始めていた。
エチュードは今週も聴き続けた。
それとともに、忘れていた、と言うよりいつの間にか心の奥に封印してしまっていた思い出を、だんだんと思い出していった。
中学生の頃はまだ学校が別々で、週に一度の教室で顔を合わせると、終わった後はずっとおしゃべり。エチュードはこの頃が一番聴いていたかも。イヤホンを片方ずつ耳に入れて聴きながら時間を忘れておしゃべり。帰りが遅くなるのを心配した親たちが、交互に車で迎えに来るようになるくらいずっとおしゃべりしていた。そのままお泊まり、なんてこともよくあっな。
高校は、教室に近いところを受験した。
その高校は私にはちょっとレベルが高く、家族にも先生にも心配されたけど、勉強のできる真奈ちゃんに教えてもらいながら頑張った。
絶対、一緒に通いたかったから。
大変だった受験勉強も、今となっては楽しかった思い出の一つ。
入学してからはそれこそ朝から夜までずっと一緒で、後で知ったのだけど、一時は百合疑惑まであったとか・・・
それくらいに2人でいることが、他の何よりも楽しかった。
思い出してみて改めてわかったのだが、辛かった思い出は大学3年の終わりから卒業までだけで、もちろん時々は喧嘩したこともあったけど、それさえも懐かしい、楽しい思い出だった。
そういえば、いつだったかこんなことを尋ねたこともあった。
「真奈ちゃんは、どうして陶芸始めたの?」
「私ね・・・5年生になってすぐ虐められるようになったの」
「えっ・・・」その瞬間、私も4年生の頃の自分を思い出し、何も言えなくなった。
「親に知られるのが嫌で学校には行くんだけど、どうしても教室には入れなくて・・・
登校するとすぐ保健室に逃げ込んでた。勉強も保健の先生とやってたんだ。
その時なんだよ。私があの曲知ったの。
先生が私に教えてくれたの。
先生ね、元々はピアニスト目指してたんだって・・・
エチュードは今週も聴き続けた。
それとともに、忘れていた、と言うよりいつの間にか心の奥に封印してしまっていた思い出を、だんだんと思い出していった。
中学生の頃はまだ学校が別々で、週に一度の教室で顔を合わせると、終わった後はずっとおしゃべり。エチュードはこの頃が一番聴いていたかも。イヤホンを片方ずつ耳に入れて聴きながら時間を忘れておしゃべり。帰りが遅くなるのを心配した親たちが、交互に車で迎えに来るようになるくらいずっとおしゃべりしていた。そのままお泊まり、なんてこともよくあっな。
高校は、教室に近いところを受験した。
その高校は私にはちょっとレベルが高く、家族にも先生にも心配されたけど、勉強のできる真奈ちゃんに教えてもらいながら頑張った。
絶対、一緒に通いたかったから。
大変だった受験勉強も、今となっては楽しかった思い出の一つ。
入学してからはそれこそ朝から夜までずっと一緒で、後で知ったのだけど、一時は百合疑惑まであったとか・・・
それくらいに2人でいることが、他の何よりも楽しかった。
思い出してみて改めてわかったのだが、辛かった思い出は大学3年の終わりから卒業までだけで、もちろん時々は喧嘩したこともあったけど、それさえも懐かしい、楽しい思い出だった。
そういえば、いつだったかこんなことを尋ねたこともあった。
「真奈ちゃんは、どうして陶芸始めたの?」
「私ね・・・5年生になってすぐ虐められるようになったの」
「えっ・・・」その瞬間、私も4年生の頃の自分を思い出し、何も言えなくなった。
「親に知られるのが嫌で学校には行くんだけど、どうしても教室には入れなくて・・・
登校するとすぐ保健室に逃げ込んでた。勉強も保健の先生とやってたんだ。
その時なんだよ。私があの曲知ったの。
先生が私に教えてくれたの。
先生ね、元々はピアニスト目指してたんだって・・・
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『お兄ちゃんのオタクを卒業させてみせるんだからね❤ ~ブラコン妹と幼馴染オタク姫の果てしなき戦い~』
本能寺から始める常陸之介寛浩
青春
「大好きなはずなのに……! 兄の『推し活』が止まらない!?」
かつて、私は信じていた。
優しくて、頼もしくて、ちょっと恥ずかしがり屋な──
そんな普通のお兄ちゃんを。
でも──
中学卒業の春、
帰ってきた幼馴染みの“オタク姫”に染められて、
私のお兄ちゃんは**「推し活命」**な存在になってしまった!
家では「戦利品だー!」と絶叫し、
年末には「聖戦(コミケ)」に旅立ち、
さらには幼馴染みと「同人誌合宿」まで!?
……ちがう。
こんなの、私の知ってるお兄ちゃんじゃない!
たとえ、世界中がオタクを称えたって、
私は、絶対に──
お兄ちゃんを“元に戻して”みせる!
これは、
ブラコン妹と
中二病オタク姫が、
一人の「兄」をめぐって
全力でぶつかり合う、果てしなき戦いの物語──!
そしていつしか、
誰も予想できなかった
本当の「大好き」のカタチを探す、
壮大な青春ストーリーへと変わっていく──。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる