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水沢 美園
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「皆さん、来てくれてありがとう!
今日は、みんなの前にあるお皿に、好きな絵を描いてください」
どうやら絵付けのワークショップらしかった。それも子供たち相手の。
真奈ちゃんがお辞儀するのに合わせて私もお辞儀すると、座っている子供たちや、周りを囲んでいるお母さんたちから拍手が起こった。
「今日は、私の他にも先生に来ていただいています」
真奈ちゃんが私に挨拶を促した。
「水沢美園です。よろしくお願いします」
私にはまばらな拍手・・・
「美園先生は、有名な陶器メーカーでデザインをされているんですよ。もしかしたら、皆さんのおうちにも美園先生のお皿やコップがあるかもしれませんね」
真奈ちゃんの言葉に、子供たちから「すごーい」などの歓声が上がった。
つづいて真奈ちゃんから簡単な説明があり、ワークショップが始まった。
真奈先生!
真奈先生!
個展の主役だけあって、真奈ちゃんは子供たちから何度も質問を受けていた。
私は少し気後れしながらも、子供たちが絵を描く姿を見て回った。
・・・美園、先生。
微かに呼ばれた気がして振り返ってみると、他の子たちより少し小さな女の子が、恥ずかしそうに私を見ていた。
「どうしたの?何かわからないことある?」
私は微笑みながら声をかけた。
「色、足りないの・・・」
女の子は悲しそうに呟いた。
「何色が欲しいの?」
「ピンク、全部使っちゃっちの・・・」
女の子の前には、空になった釉薬の小皿が置いてあって、それをじっと見つめながら今にも泣き出しそうだった。
慌ててあたりを見回すと、端に釉薬の置かれた作業台があった。
「ちょっと待っててね!」
作業台に行った私は、たくさん置かれていた釉薬の袋をさぐった。
「あった!」
すぐに水で溶いてピンクの釉薬を作り、その女の子のところへ戻った。
「これで足りる?」
「うん!」
今にも泣きそうだった顔が、一瞬にして満面の笑みに輝いた。
「美園先生、ありがとう!」
女の子は筆にピンクの釉薬をつけて、嬉しそうにペタペタ塗りはじめた。
「焼き上がった作品は、皆さんのご自宅に宅配便で届きますので、楽しみに待っててくださいね」
笑顔の子供たち・・・ワークショップは無事終わった。
あの女の子が私に手を振って、ニコニコしながら帰っていった。
その時の女の子の笑顔が、初めてあった日の真奈ちゃんの笑顔と重なった。
真奈ちゃんも先生に連れてこられた時はすごく不安そうで、今にも泣き出しそうだった。
でも、私のところに来て同じ学年だとわかると少しずつ笑顔になって、最後には「また教えてね」なんてニコニコしながら言ってくれた・・・
「ふぅ・・・」
私は控え室の椅子に座ってぐったりしていた。
思ったより消耗したようだ。
「どう、楽しかったでしょ?」
そう言いながら真奈ちゃんも座った。
「うん、でも大変だったよ」
「ゆっくりしてて」
真奈ちゃんはお茶を飲むと、すぐ立ち上がって会場に戻っていった。
今日は、みんなの前にあるお皿に、好きな絵を描いてください」
どうやら絵付けのワークショップらしかった。それも子供たち相手の。
真奈ちゃんがお辞儀するのに合わせて私もお辞儀すると、座っている子供たちや、周りを囲んでいるお母さんたちから拍手が起こった。
「今日は、私の他にも先生に来ていただいています」
真奈ちゃんが私に挨拶を促した。
「水沢美園です。よろしくお願いします」
私にはまばらな拍手・・・
「美園先生は、有名な陶器メーカーでデザインをされているんですよ。もしかしたら、皆さんのおうちにも美園先生のお皿やコップがあるかもしれませんね」
真奈ちゃんの言葉に、子供たちから「すごーい」などの歓声が上がった。
つづいて真奈ちゃんから簡単な説明があり、ワークショップが始まった。
真奈先生!
真奈先生!
個展の主役だけあって、真奈ちゃんは子供たちから何度も質問を受けていた。
私は少し気後れしながらも、子供たちが絵を描く姿を見て回った。
・・・美園、先生。
微かに呼ばれた気がして振り返ってみると、他の子たちより少し小さな女の子が、恥ずかしそうに私を見ていた。
「どうしたの?何かわからないことある?」
私は微笑みながら声をかけた。
「色、足りないの・・・」
女の子は悲しそうに呟いた。
「何色が欲しいの?」
「ピンク、全部使っちゃっちの・・・」
女の子の前には、空になった釉薬の小皿が置いてあって、それをじっと見つめながら今にも泣き出しそうだった。
慌ててあたりを見回すと、端に釉薬の置かれた作業台があった。
「ちょっと待っててね!」
作業台に行った私は、たくさん置かれていた釉薬の袋をさぐった。
「あった!」
すぐに水で溶いてピンクの釉薬を作り、その女の子のところへ戻った。
「これで足りる?」
「うん!」
今にも泣きそうだった顔が、一瞬にして満面の笑みに輝いた。
「美園先生、ありがとう!」
女の子は筆にピンクの釉薬をつけて、嬉しそうにペタペタ塗りはじめた。
「焼き上がった作品は、皆さんのご自宅に宅配便で届きますので、楽しみに待っててくださいね」
笑顔の子供たち・・・ワークショップは無事終わった。
あの女の子が私に手を振って、ニコニコしながら帰っていった。
その時の女の子の笑顔が、初めてあった日の真奈ちゃんの笑顔と重なった。
真奈ちゃんも先生に連れてこられた時はすごく不安そうで、今にも泣き出しそうだった。
でも、私のところに来て同じ学年だとわかると少しずつ笑顔になって、最後には「また教えてね」なんてニコニコしながら言ってくれた・・・
「ふぅ・・・」
私は控え室の椅子に座ってぐったりしていた。
思ったより消耗したようだ。
「どう、楽しかったでしょ?」
そう言いながら真奈ちゃんも座った。
「うん、でも大変だったよ」
「ゆっくりしてて」
真奈ちゃんはお茶を飲むと、すぐ立ち上がって会場に戻っていった。
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