家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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鷹文がお線香を備え、両手を合わせた・・・

(母さん。俺、また書くことにしたよ。
彩香のこと見てたらさ、一回落選したくらいで諦めてる場合じゃないって思ったんだ。
あいつはいつも、どんなことでも真剣にやってる。
家事だってさ、バイトだってのに手抜きなんかしないんだ。
そのせいで倒れたりもしたけど・・・
それにあいつ、俺のこと苦手なはずなのに、デートの服選んでくれたりとか・・・
あいつのおかげで、ちょっとのことで落ち込んでた俺はなんてちっぽけな奴なんだって思ったんだ。
この前、学園祭で彩香、写真展やったんだ。
見に行ったらさ、解説もなくてただ写真が並んでただけなんだけど、一枚ちまい見ていくと、ちゃんとストーリー感じるんだよね。最後の写真見た時、不思議に元気になった。
前に母さんには話したけど、俺、親父の童話のおかげで学校に行けるようになった。
どんな状況でも、誰かそばにいてくれるって、親父の童話が教えてくれたんだ。
俺には明衣と大和がいた。もちろん親父や和泉さんもだけど。
それに今は彩香も・・・
彩香の写真や親父の童話みたいな物語が書きたい。
読んでくれた人が少しでも元気になれるようなものを。
来年か、もっと後になるかもしれないけど、できたら高校行っている間にそういう物語書きたいんだ。
だから母さん。俺、頑張るよ。
もう諦めたりしない。
彩香に負けないように、さ。
母さんに約束する。
だから、頑張る俺を見ててください)

ゆっくりと開かれた鷹文の目は、いつもより澄んでいた。
「お母さんとたくさんお話し、できた?」
「あ、ああ」
優しく尋ねた彩香に、鷹文は少し恥ずかしそうに頷いた。
鷹文の後、彩香も墓石の前に立った。
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