家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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「えー、では、前回できなかった・・・」
と言いながら明衣はニヤリと鷹文を見た。
「お祝いの歌をみんなで歌ってから、彩香にローソクを消してもらいます。みんな、準備はいい?」
和泉や大和、結衣が元気よく『オー!』と返事しみんなも拍手で応じた。
「ゆず、ローソクいい?」
「う、うん、ちょっと待って」
ゆずはあたふたしながら、ケーキのローソクに火をつけていった。
「これ、ゆずが作ってくれたの?」
「うん。フルーツも、さいちゃんの好きなのばっかりにしたからね」
「ほんとだ!ありがとう、ゆず」
「えへへ」
ゆずは照れ笑いした。
「ゆずね、来年からケーキ屋さんでアルバイトするんだって。なんか、ケーキ作るのプロ並みになったらしいよ」
と明衣がゆずの最新情報を報告した。
「そうなの⁉︎すごいね、ゆず」
「そそそ、そんな・・・め、明衣ちゃんお待たせ!」
真っ赤になりながらも、ゆずはなんとか16本のローソクに火をつけ終えた。
「じゃあ行くわよ!みんな準備いい・・・」
と明衣はみんなを一通り見回して、
「さん、はい!」
と持っていない指揮棒を振った。
「ハッピバースデートゥーユー・・・
・・・彩香ちゃーん、ハッピバースデートゥーユー!」
明衣の目に促された彩香がローソクを吹き消すと、みんなから一斉に拍手と『おめでとう』の声が起こった。
「わーい!やっぱりこれやらないと締まらないね」
明衣は嬉しそうだった。
「みんなに歌ってもらうの、なんか恥ずかしいね」
彩香は恥ずかしそうに呟いた。
「だろ!だから俺は・・・」
「あはは。鷹文、プレゼント!」
鷹文の言葉を遮るように、明衣が声をかけた。
「これ、みんなから、彩香に。誕生日プレゼント。お、おめでとう」
鷹文は少し照れた様子で、彩香にプレゼントを渡した。
「みなさん、ありがとうございます」
彩香も少し照れながらみんなにお礼を言った。
「ひゅーひゅー、いいぞ鷹文!」囃し立てる大和。
「う、うるせえ大和!」
大和の声に鷹文が赤くなった。
「彩香、開けてみなよ」
そんな反応を無視しつつ、明衣が彩香に声をかけた。
「うん」
彩香は丁寧に包みを剥がした。
「あ、これ・・・」
出てきたカメラバッグに驚く彩香。
「そ、舞菜さんに聞いたんだ、これほしがってたでしょ、彩香」
「うん。今のバッグくたびれてきてたから。ありがとう」
彩香は嬉しそうにバッグを見つめた。
「カメラバッグって思いついたの、鷹文なんだよ」
「鷹文くん、ありがとう」
明衣に言われて、彩香は鷹文にお礼を言った。
「い、いや。彩香がずっと使えるものがいいかなって思って、さ」
彩香に見つめられた鷹文は、照れたように目をそらした。
「舞菜さん、今日はどうしても外せない用事があって来れなかったんだ。あ、でもビデオメッセージもらってきたんだよ」
明衣の言葉の後、和泉のPCが繋がっているリビングのテレビに、大写しで舞菜が映った。
「彩香ちゃん、誕生日おめでとう。まだ16歳なんてなんか羨ましいわ・・・」
「あはは。舞菜さん面白いね」とゆず。
「うふふ、そうね。明衣、ありがとう」
映像を見ながら、彩香はお礼を言った。
「あ、これもね、鷹文の提案なんだよ」
いじるネタが豊富で、今日の明衣は舌の回りがいい。
「鷹文くん?」
「明衣、言うなっていっただろ・・・」
思わぬ追撃に、鷹文の顔は真っ赤になっていた。
「いいじゃん、悪いことじゃないんだからさ!」
「鷹文くん、ありがとう」
彩香が笑顔でお礼を言った。
「べ、べつに・・・」
鷹文はいっぱいいっぱいだった。
「愛だねぇ」と明衣。
「愛ですねぇ」結衣。
連携抜群の姉妹。
「おまえら、いい加減にしろ!」
照れを隠すように鷹文は木村姉妹を怒鳴りつけたのだが、周囲からは暖かい笑いが起こった。
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