家政婦さんは同級生のメイド女子高生

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「美味しかったね!」
3人で展望台のベンチに座りのんびり天狗焼を食べていた。
彩香はその間も、何度も立ち上がって写真を撮っていた。
「そうね。ちょっとおかかいっぱいだけど」
「でもこれ、焼きたてがおいしいってみんな言ってたよ」
「だな。皮のパリパリした感じはここじゃないと味わえないな」
「でしょ!鷹文さんわかってるぅ!」
いつのまにか空の色が少しずつ変化し始めたので、彩香は鷹文から受け取った三脚にカメラを取り付けた。
「そろそろ日が暮れてくるみたいだね」
「そうね。あんまり雲がなくてよかった」
彩香たちが見ている東の空では、だんだんと暗くなっていく空にうっすらと色づいたく雲が浮かんでいた。
徐々に変化していく幻想的な色を見ながら、彩香はあらかじめ決めていた露出に合わせて、一枚一枚慎重にシャッターを切っていく。
「・・・お父さんと同じ、なんだな」
「えっ?」
「お父さんが写真撮るときは一枚一枚じっくり撮るって、さっき聞いだんだ。怖い顔になるって言ってたけど、彩香の顔も真剣だよな」
「ああ、そうだったみたいですね。そういえばお姉ちゃんも、こういうところで撮る時はカメラと風景を何度も見直してすっごく集中して撮ってますね。さっきとは全然違いますよね」
「だな」
鷹文は、スマホを取り出し、写真を撮る彩香とその奥に見える夕暮れの空を撮った。

しばらくすると、だんだん星がはっきりと見えてきて、それに伴い彩香も何度もファインダーや空を見ながら一枚一枚シャッターを切っていった。
「ふう。もういいかな」
空の色がすっかり暗くなったところで、彩香はカメラから少し離れて鷹文たちの方を向いた。
「お姉ちゃん、もう終わり?」
気のせいか彩乃が落ち着かないようだ。
「うん。だいぶ空も暗くなったし、もういいかな」
「なら急ごうよ!」
「えっ?」
「もうすぐ最後のケーブルカー出ちゃうよ」
彩乃は今にも走り出したそうに駅の方を見た。
「ほんとだ!ごめんね時間かかっちゃって」
時間を確認した彩香も慌てて片付けを始めた。
「いや、それが目的で来たんだから」
鷹文が応じる。
「ありがとう。でも急ぎましょ!」
三脚がついたままのカメラを手に、彩香たちは急いで駅に向かった。
そしてなんとか最終のケーブルカーに間に合った。
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