チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう

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第二百十話

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爺さんの国の北側、カダイ王国は王妃が幼き王子に代わり立て直し中である。
カッセル商会が送っている食料の支払いはまだ無い。
一応爺さんが保証人なので取りはぐれることは無いはず。
爺さんのところも商会に借金をしているのだから怪しいと言えば怪しいかも。
まあ、宗教ならそのうちお金も入って来るのだろう。

隣の爺さんの精霊樹のために一滴撒かれた聖水がカダイでも効き目を見せているそうだ。
距離が有るのにすげえな聖水。
恐らく取引のために俺たちがカッセルと接する爺さんのところの国境で商品倉庫用に浄化作業をしたのが原因ではないかと言うことだ。
浄化済みのところから陣地を広げるように効いて来るらしい。

なので次の収穫の見込みは期待できるそうだ。
まだフォレスティエのように普通以上の収穫にはならないけど、なんとか輸入を減らせるようになるとのことだ。
それを後押しするように聖水もどきの散布が依頼された。
借金が増えるけど、返せそうな気配が出て来たので商会としても受けた。

「いわゆる投資です。
立て直してもらわなければ商会は大損ですからね。
荷を運ぶついでですのでそれほど経費が掛かりませんし、ナギサさんが聖水もどきを大量に作れるようになったのでお安いものです。」

商会長ミランダとしては商売っ気抜きっぽいけどな。

爺さんのところから派遣されている教会の騎士や神官たちも浄化しているのだろうから、かなりマシになってるかもしれないな。
北の地なので育ちが悪いことは致し方ないとしても。

「爺さんのところの精霊樹が育てば状況は更に良くなるでしょう。
精霊樹の影響は目に見えなくて感じられないかもしれないですから、今のうちに商会のお陰だと知らしめておくのは良いことよ。」

なるほど、ミュリエルの言うとおり、カッセル商会をアピールする良い機会か。
聖水もどきを撒いた効果を感じているかは怪しいけれど、結果、収穫が増えれば理解するだろう。

「東西のなんとかと言う国には撒かないの?
まだあちらは資金的にも余裕があるのでしょう?
一気に北の国々を牛耳ってしまえば?」

「カダイ王国には今、神官も沢山居るので浄化されているのが分かるのですけど、東西のダライとマダイには増援されていませんから分かる人が少ないのでしょう。
両方の王家とも噂は聞いているようですけれど、様子を伺っている状態ですね。」

ついでに一気に浄化されちゃえば良いのにね。
相乗効果で皆が得をするのだろうに。
乗り遅れると取り返しがつかないぞ。

こちらに直接的に影響が有る訳でもないので良いけどね。
自分たちで決めたのならその結果は受け入れてくれたまえ。


そう言えば地元フォレスティエは他の地域の浄化を進めないのかね。
王はうちのところの精霊樹に任せっ切りにするつもりだろうか。

「フォレスティエは借金が有りますから。
それぞれの領主には王城が勧めているそうですよ?」

自分の領地は自分で金を払えってか。
何か有れば王家が取り上げるんだから国が金を出すべきなんだろうに。
王妃の服代よりも先に浄化に金を掛けろや。
せめて補助金出すとか。
バスが欲しいとか言ってる場合じゃないだろう。

浄化が進めば収穫も増えるだろうから儲かるのにね。
それこそ投資になるのだから好景気のうちに有効なお金の使い方すれば良いのに。
何か有ってうちらが値上げしちゃったら彼らが困るだけなのにな。
国内じゃなくても高く買ってくれるところへ品は流れるよ?

「その辺は変に王国に依存されないようにしなくてはね。
王は当然国内を優先してくれるものと思ってるわ。
商会なのだから利益優先になることくらい気が付いても良さそうなのにね。」

ミランダがグリエール侯爵だからと言って商会に負担を掛けるいわれも無いのだよな。
上手く備蓄なり何なりで対抗することを考えないとカッセル商会に牛耳られるぞ。
まあ各地が徐々に浄化されて収穫が増えることが予想されるから備えることなんて考えもしないのだろうな。
何かトラブルで精霊樹に影響しそうならグリエールとスプリングの両領は閉じ籠るぞ。
結界は有るし、中では転移で自由に移動できるし、で、対処できなくなるからな。

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