212 / 261
第二百十三話
しおりを挟む教会の爺さんはおばばたちに精霊樹についてのレクチャーを受けている。
やはりエルフさんたちの協力が不可欠なようで協力体制構築を考えているようだ。
精霊さんから色々注文や報告が入るらしいので、やり取りできるエルフさんは必須なのだな。
やり取りできそうな大精霊は気まぐれでその場から離れていたりするそうだ。
精霊樹がまだ無いとは言え、今がその状態だな。
転移係のエルフさんがその精霊樹専属になれそうなので、張り切っておばばたちのレクチャーを一緒に受けていた。
エルフさんとしても自分が精霊樹のお世話を任される形になればうれしいのだろう。
それでも数人は精霊樹を囲む塀の中に住み込むことになりそうだ。
防衛戦力としても必要だものね。
爺さんに付いて来ている女性神官は入念な精霊さんチェックの後、レベル上げに連れて行かれている。
人側の育成責任者として鍛え上げられるようだ。
5人連れて行かれたけど、何人残るのだろうか。
人族全体でもかなり上位のレベルにされそうだけど。
レベルが上がれば寿命も延びるし若い姿の状態が長くなるから本人にもお得だろう。
この里に入れない男性神官は残念だけどな。
爺さんはほとんど話を聞いているだけで実際はエルフさんが精霊さんと打ち合わせをしているようなものだそうだ。
偶に爺さんのところの大精霊も覗きに来ていたけど、助言はしていないらしい。
実際に精霊樹を植えてからになるのだろうな。
こうして人族に精霊樹の育て方の情報が漏れたとしても精霊さんを介するのだからエルフさんの力が必要となる。
エルフさんを支配下に置かない限り人族だけで精霊樹をどうにかすることはできないのだろう。
圧倒的に強いエルフさんを支配下に置くことはできないだろうし。
精霊さん情報でその辺は対処できるのだろう。
爺さんは見えない精霊さんを何とか見ようとして目を細めたり色々している。
種族特性らしいから無理よ?
エルフさんの血が入ってると見えることも有るらしいけど、それでも見えない方が多いらしい。
契約とかでちゃちゃっと見えるようにならないものかね。
精霊さんの方が縛られるのを嫌がるので契約できないそうだけど。
これも下手に例を残すと悪用する人族が出そうなので研究できないな。
無理やり契約で縛ろうとする人族が絶対に出て来るだろうからな。
爺さんのところの精霊樹の予定地とこの里も転移陣で繋いでしまうそうだ。
転移係だったエルフさんが精霊樹のお世話係になるのだからそうそう離れることができなくなるだろうしな。
いざと言うときの救援に駆け付けるためにも転移陣が必要となった。
食事を摂りに来るために使いそうだ。
「爺さんくらい魔力量が有れば自力で転移もできそうよね。
いざと言うときの治療のために残してるのかしら。」
教会の一番偉い爺さんが転移でホイホイ出掛けたら周りが困るだろうから自重してるのでは?
一応自由そうに見えて自重を知っているっぽいよ?
「そこは腐っても神官よね。
偉くなっただけはあるわ。」
ミュリエルさん爺さんを腐らせちゃダメでしょ。
組織のトップになるくらいだからちゃんとしている部分も持っているのでしょうよ。
「散々な謂われようじゃの。
これでも長年神に仕えて節制して来たのじゃ。
教会内にも精霊チェックのようなものが有るのでの。」
精霊さんチェックが仕込まれてるのか?
認められないと入れない部屋とか?
「恐らく例の聖女様が作ったのじゃ。
中へ入って聖典を持ち出すことが大神官長の就任条件じゃな。」
なるほどあの転生聖女が設定作ったか。
アマリア様の意見を入れて選べるようにでもしたのかね。
ちゃんと神に選ばれたと言う体裁を作ったのだな。
聖典も聖女が作ったっぽいな。
先代の神とか歴代の神が居たのだろうから、言うこと変わりそうだよね。
それともふんわりとした方向性だけ示して有るのだろうか。
アマリア様があれしろこれをするなとか指示しそうに無いし。
「そうじゃの。
当たり前のことしか書いておらんの。
それを守るのが難しいのじゃがの。」
神が実在してるのだからうるさく言う必要も無いか。
道を外れれば神罰が降るのだし。
「それでも実在する神を忘れる者が居るのでのう。
祝福を受けるのじゃから実感できるはずなのにのう。」
自然現象じゃ魔法がある日解禁されるとか有り得ないわな。
当たり前に思ってるとそれも忘れてしまうのだろう。
24
あなたにおすすめの小説
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる