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第1章 聖女、働くってよ
第27話 神罰
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ドイテ王国の賠償待ちの間、お肉を収穫してるシャルテです。
第二王子奪還の企みが実行されたようよ?
精霊の反撃を受けて強襲犯は酷いことになったみたい。
蔦を切ろうとすれば攻撃されるって話は聞いてなかったのかしら。
精霊は蔦だけを守ろうとする訳じゃないのよ?
当たり前よね。
時を同じくして第二王子の母親、側妃らしい、の父親、つまり第二王子の祖父が部屋で溺れ死んでるのが見付かったそうな。
全身びしょ濡れなのに溺れるような場所も器も無かった。
神がお怒りだと、噂になっているとか。
今更ね。
黒幕を処理しちゃったかー。
精霊にやるなとは言ってなかったね。
わたしがダンジョンでオークの顔を水で包んだやり方を見せちゃってたのよね。
びしょ濡れだったのは全身を包んだからかしら。
参加した精霊が多かったのね?
その祖父の家や部屋は殺人事件で捜索されてあれこれな証拠が出ちゃったらしい。
なんでも本棚の裏の隠し部屋が開いたままになってたとか。
遺体が見付かった部屋とは離れているのにね。
家令は閉めたはずだと錯乱してるらしいよ?
大精霊まで出張っちゃったのかしら?
てことは神様が許可だか指示だか出しちゃったのよね。
こういう時は大精霊はわたしの前に出て来ないのよ。
普段は呼ばなくても来るのに。
目の前での強襲犯の惨状を見た第二王子たちは怯えた様子らしい。
今、尋問すればペラペラ話しそうね。
別に精霊は人を傷付けられないことは無いのよ?
あのときはわたしが蔦で縛るようにお願いしたから王子たちが生きてるだけなの。
ドイテは精霊の怖さを知ってるはずなのに、忘れっぽいのね。
シャルロッテさんは神像にわたしの仕業か聞いたそうよ。
わたしはシャルロッテさんに投げたのだから手を出す訳ないじゃない。
信頼関係はまだまだだね。
神様がオコだと教えたじゃない。
……口に出してなかったかもしれないわね。
ドイテは交渉を引き延ばしたのが裏目に出たわね。
すぐに諦めるべきだったのよ。
相手はわたしと精霊と神殿。
全部神様の傘下なのよ?
ドイテ王国の立場は最悪に近いでしょう。
神様の怒りを買ったとまで言われるようになっちゃったのよ?
でもね、このままだと聖女の呪いとか言う話も出て来るわよ?
だって王子たちを縛っている蔦は縛られている者の魔力で維持されてるの。
魔力が尽きると体力、生命力から補われるのよ。
だから時間が経つほど王子たち弱って行くわ。
ポーションを与えているのは正解ね。
急速に弱る程ではないからシャルロッテさんに教えてないけど、知らせた方が良いかしら?
だって三日で終わると思っていたのだもの。
あまり長いと蔦から根が生えて身体から直接吸いそうよね。
知らんけど。
そろそろオフラン王国も交渉に干渉してくる頃よね。
溺れる者を棒で叩く為に。
跳ね返った水を浴びたり、間違って落ちて一緒に溺れないと良いわね。
精霊がオフランを叩く為の橋頭堡を確保する交渉だと知らないのは幸せよね。
「シャルテ、あなたを疑ってごめんなさいね。
神から聞いているのでしょう?」
シャルロッテさんが転移陣を使って町に帰って来た。
忙しいだろうに、一々そんなことの謝罪に来るなんて。
「別に構いませんよ。
精霊が動いたのならわたしの関与を疑うのは当たり前でしょう。
部屋で溺れたのはわたしの技ですしね。
今回はわたしの目が届かなかったので神様が許可を出したのでしょう。
元凶を精霊が攻撃しに行くのは良くあることです。」
おや?シャルロッテさんが立ち上がって固まっている。
精霊の暴走とでも思っていたのかな?
神様は自分の指示だとは言わないだろうからね。
つまり今回のは神罰と言っても良い事態よね。
「何も精霊を使うのはわたしたちエルフだけではないですよ?
大精霊も言ってたでしょう?
元々神様の使いですからね。
神罰なんて大抵は精霊を使って起こすものです。
創造神様自らがお力を振るったら辺り一面焼け野原じゃ済まないのですよ?」
「わたくしもシャルテに対する神の過保護を舐めていたのね。
ドイテ王国はそこまで追い込まれていたのですか。
ドイテ側もわたくしたちも事態を甘く見ていたわね。
いくらドイテの転移陣が使えなかったからと言って、まだ帰国しない国王もね。
そうね、転移陣の使用を止められたのですもの、神がお怒りなのは分かり切っていたわよね。」
ソファーに腰を落としてシャルロッテさんが頭を抱えた。
今回は過保護の問題だけでも無いと思うけれど。
これは神様との付き合いの長さの差ね。
シャルロッテさんが神様の声を聞くようになったのは7年程前。
意外と最近なのよ。
30年の付き合いのわたしとは情報量が違ったわ。
色々神罰の話も聞かせてもらってるのよ?
人が天災だと思ってる中には神罰が有ったのだから。
天の災いなのは間違い無いけどさ。
せめて人々に神罰だと教えてあげたら良いのにね。
あら?それは教えるべきわたしがエルフの里に引き籠もっていたせい?
こりゃー、失敬、失敬。
第二王子奪還の企みが実行されたようよ?
精霊の反撃を受けて強襲犯は酷いことになったみたい。
蔦を切ろうとすれば攻撃されるって話は聞いてなかったのかしら。
精霊は蔦だけを守ろうとする訳じゃないのよ?
当たり前よね。
時を同じくして第二王子の母親、側妃らしい、の父親、つまり第二王子の祖父が部屋で溺れ死んでるのが見付かったそうな。
全身びしょ濡れなのに溺れるような場所も器も無かった。
神がお怒りだと、噂になっているとか。
今更ね。
黒幕を処理しちゃったかー。
精霊にやるなとは言ってなかったね。
わたしがダンジョンでオークの顔を水で包んだやり方を見せちゃってたのよね。
びしょ濡れだったのは全身を包んだからかしら。
参加した精霊が多かったのね?
その祖父の家や部屋は殺人事件で捜索されてあれこれな証拠が出ちゃったらしい。
なんでも本棚の裏の隠し部屋が開いたままになってたとか。
遺体が見付かった部屋とは離れているのにね。
家令は閉めたはずだと錯乱してるらしいよ?
大精霊まで出張っちゃったのかしら?
てことは神様が許可だか指示だか出しちゃったのよね。
こういう時は大精霊はわたしの前に出て来ないのよ。
普段は呼ばなくても来るのに。
目の前での強襲犯の惨状を見た第二王子たちは怯えた様子らしい。
今、尋問すればペラペラ話しそうね。
別に精霊は人を傷付けられないことは無いのよ?
あのときはわたしが蔦で縛るようにお願いしたから王子たちが生きてるだけなの。
ドイテは精霊の怖さを知ってるはずなのに、忘れっぽいのね。
シャルロッテさんは神像にわたしの仕業か聞いたそうよ。
わたしはシャルロッテさんに投げたのだから手を出す訳ないじゃない。
信頼関係はまだまだだね。
神様がオコだと教えたじゃない。
……口に出してなかったかもしれないわね。
ドイテは交渉を引き延ばしたのが裏目に出たわね。
すぐに諦めるべきだったのよ。
相手はわたしと精霊と神殿。
全部神様の傘下なのよ?
ドイテ王国の立場は最悪に近いでしょう。
神様の怒りを買ったとまで言われるようになっちゃったのよ?
でもね、このままだと聖女の呪いとか言う話も出て来るわよ?
だって王子たちを縛っている蔦は縛られている者の魔力で維持されてるの。
魔力が尽きると体力、生命力から補われるのよ。
だから時間が経つほど王子たち弱って行くわ。
ポーションを与えているのは正解ね。
急速に弱る程ではないからシャルロッテさんに教えてないけど、知らせた方が良いかしら?
だって三日で終わると思っていたのだもの。
あまり長いと蔦から根が生えて身体から直接吸いそうよね。
知らんけど。
そろそろオフラン王国も交渉に干渉してくる頃よね。
溺れる者を棒で叩く為に。
跳ね返った水を浴びたり、間違って落ちて一緒に溺れないと良いわね。
精霊がオフランを叩く為の橋頭堡を確保する交渉だと知らないのは幸せよね。
「シャルテ、あなたを疑ってごめんなさいね。
神から聞いているのでしょう?」
シャルロッテさんが転移陣を使って町に帰って来た。
忙しいだろうに、一々そんなことの謝罪に来るなんて。
「別に構いませんよ。
精霊が動いたのならわたしの関与を疑うのは当たり前でしょう。
部屋で溺れたのはわたしの技ですしね。
今回はわたしの目が届かなかったので神様が許可を出したのでしょう。
元凶を精霊が攻撃しに行くのは良くあることです。」
おや?シャルロッテさんが立ち上がって固まっている。
精霊の暴走とでも思っていたのかな?
神様は自分の指示だとは言わないだろうからね。
つまり今回のは神罰と言っても良い事態よね。
「何も精霊を使うのはわたしたちエルフだけではないですよ?
大精霊も言ってたでしょう?
元々神様の使いですからね。
神罰なんて大抵は精霊を使って起こすものです。
創造神様自らがお力を振るったら辺り一面焼け野原じゃ済まないのですよ?」
「わたくしもシャルテに対する神の過保護を舐めていたのね。
ドイテ王国はそこまで追い込まれていたのですか。
ドイテ側もわたくしたちも事態を甘く見ていたわね。
いくらドイテの転移陣が使えなかったからと言って、まだ帰国しない国王もね。
そうね、転移陣の使用を止められたのですもの、神がお怒りなのは分かり切っていたわよね。」
ソファーに腰を落としてシャルロッテさんが頭を抱えた。
今回は過保護の問題だけでも無いと思うけれど。
これは神様との付き合いの長さの差ね。
シャルロッテさんが神様の声を聞くようになったのは7年程前。
意外と最近なのよ。
30年の付き合いのわたしとは情報量が違ったわ。
色々神罰の話も聞かせてもらってるのよ?
人が天災だと思ってる中には神罰が有ったのだから。
天の災いなのは間違い無いけどさ。
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