エルフで聖女で転生者

もぶぞう

文字の大きさ
29 / 36
第1章 聖女、働くってよ

第29話 町に人が増えるよ

しおりを挟む
呼び方は白龍さんで許してもらったシャルテです。
だって呼び捨てで良いとか言われるんですよ?
威厳が有り過ぎて呼び捨ては無理ですって。
大精霊たちも一般人にとっては同じなんだろうけど、わたしは小さい頃から見慣れて気安いのよね。

白龍さん邸を建ててから温泉宿で歓迎会をしているのです。
エルフたちは大精霊たちで慣れているのか気軽に声を掛けている。
口には出さないけれど祖龍様だとは判っているみたいね。
ダンジョンを進むと現れるラスボスなのは忘れてるわね?

エミリアとブリジットさんは気圧けおされてるわね。
お肉は美味しく食べなければダメよ?
ちらちらと白龍さんを見ながら食べてると味が分からないわ。


このタイミングで白龍さんが現れたというのはドイテかオフランにドラゴンさんに乗って登場しろってやつでしょうか。
あっ、教皇のとこか。
転移陣に乗れない教皇を拉致るのに白龍さんに乗せてもらうのね?


「ふふ、本当に勘の良い子なのね。
神の予想ではそうなるようよ。」


神様の予想は予知なんだってばよ。
祖龍様に乗るとか大丈夫なん?
大精霊には抱き上げられて空に放られたことは有るけどさ。


「教皇は乗せたくないからその前に辞めさせることね。
シャルテなら乗せてあげるわよ。
わたしも空中で放り投げた方が良い?」


大精霊にはわたしが地に落ちる前に受け止めてもらったけど、遠慮します。
いや、今なら空中転移ができるから大丈夫か。
でもでも放り投げられるのは遠慮します。
祖龍様に投げられたら成層圏突破しそうじゃないですか。


白龍さんに教皇を乗せる前に終わらせないといけないのね。
他のドラゴンさんも連れてってそっちに乗せるのはアリかな?
そちらでも乗せるのを嫌がられたら掴んで運んでもらうか。

まだ教皇を捕囚する場を確保してないからもう少し先になるわね。


その他のドラゴンさんは普通のドラゴンさんだそうだ。
祖龍様からは代が離れすぎているのでどの祖龍の系統か分からないものも居る。
基本永住するので懇切丁寧に担当階層の部屋を改造しているらしい。


「彼らはダンジョンの部屋に帰るから家は要らないわ。
温泉宿に泊まらせても良いわよ。
エルフ以外にドラゴンと気付かれることは少ないでしょう。
多分シャルテの方が強い威圧をできるわよ。」


祖龍様のお墨付きを頂いたけど、マジっすか。
神様と大精霊に鍛えられて来たからそんなこともあるのかな。
ドラゴンとタイマン張ることはないから意味無いわよね。
ダンジョン制覇する気は無いし。



本日ようやく温泉宿のスタッフが入って来る。
どうせまだエルフたちしか使ってないので色々覚えながらやってもらうことになる。

責任者としてやって来たのは元神官のオーロル・ガストンさん。
還俗して実家のガストン伯爵家に戻っていた65歳。
補佐として未亡人のペネロープさんとセシルさん。
嫁いだ家からは未亡人と成って冷遇されていたらしく、家から縁を切ってもらって貴族から平民になって神殿に保護されていた。
二人は貴族の侍女経験があるそうだ。
その他寡婦さん7人、寡婦さんの子供5人、孤児院から孤児7人。

まだオフランの神殿からの人員だけなので、他の国の神殿からも増員予定らしい。
集まった大人は女性ばかりなので男手も必要だよね。
怪我や病気で引退した料理人とか居ないかな。
契約金代わりに治せるかもしれないよ?
見付かるまでは寡婦さんに覚えてもらうけど。
エルフたちは味にうるさいから大変よね。

ダンジョンに入る人に対応するため24時間3交代制にするつもりだからもっと人が要るわ。
寡婦さんの子供にはまだ小さい子も居るし。

ダンジョンのドロップも温泉宿で買い取りをする。
主にドラゴンの皆さんの換金場所ね。
冒険者ギルドは町に入れたくないし。
温泉宿用のお肉の仕入れにもなるでしょう。
買い取り用の鑑定盤を用意したから素人でも大丈夫よ。

スキルの書やポーションは神殿でも買い取り可。
高価なので神殿にお任せした方が良いでしょう。


クリーンが使えない人には長からもらったスキルの書を使わせて始動しますよ。

治療院の食堂にも振り分けるからね?


治療院の方で働く神官は集まるのかね?
神官ダンジョンに入ろうってのもまだ居ないからシャルロッテさんがドイテの件を片付けてからになるかな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

乙女ゲームのヒロインなんてやりませんよ?

喜楽直人
ファンタジー
 一年前の春、高校の入学式が終わり、期待に胸を膨らませ教室に移動していたはずだった。皆と一緒に廊下を曲がったところで景色が一変したのだ。  真新しい制服に上履き。そしてポケットに入っていたハンカチとチリ紙。  それだけを持って、私、友木りんは月が二つある世界、このラノーラ王国にやってきてしまったのだった。

【完結】大聖女は無能と蔑まれて追放される〜殿下、1%まで力を封じよと命令したことをお忘れですか?隣国の王子と婚約しましたので、もう戻りません

冬月光輝
恋愛
「稀代の大聖女が聞いて呆れる。フィアナ・イースフィル、君はこの国の聖女に相応しくない。職務怠慢の罪は重い。無能者には国を出ていってもらう。当然、君との婚約は破棄する」 アウゼルム王国の第二王子ユリアンは聖女フィアナに婚約破棄と国家追放の刑を言い渡す。 フィアナは侯爵家の令嬢だったが、両親を亡くしてからは教会に預けられて類稀なる魔法の才能を開花させて、その力は大聖女級だと教皇からお墨付きを貰うほどだった。 そんな彼女は無能者だと追放されるのは不満だった。 なぜなら―― 「君が力を振るうと他国に狙われるし、それから守るための予算を割くのも勿体ない。明日からは能力を1%に抑えて出来るだけ働くな」 何を隠そう。フィアナに力を封印しろと命じたのはユリアンだったのだ。 彼はジェーンという国一番の美貌を持つ魔女に夢中になり、婚約者であるフィアナが邪魔になった。そして、自らが命じたことも忘れて彼女を糾弾したのである。 国家追放されてもフィアナは全く不自由しなかった。 「君の父親は命の恩人なんだ。私と婚約してその力を我が国の繁栄のために存分に振るってほしい」 隣国の王子、ローレンスは追放されたフィアナをすぐさま迎え入れ、彼女と婚約する。 一方、大聖女級の力を持つといわれる彼女を手放したことがバレてユリアンは国王陛下から大叱責を食らうことになっていた。

追放された聖女は旅をする

織人文
ファンタジー
聖女によって国の豊かさが守られる西方世界。 その中の一国、エーリカの聖女が「役立たず」として追放された。 国を出た聖女は、出身地である東方世界の国イーリスに向けて旅を始める――。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

【完結】悪役令嬢は何故か婚約破棄されない

miniko
恋愛
平凡な女子高生が乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった。 断罪されて平民に落ちても困らない様に、しっかり手に職つけたり、自立の準備を進める。 家族の為を思うと、出来れば円満に婚約解消をしたいと考え、王子に度々提案するが、王子の反応は思っていたのと違って・・・。 いつの間にやら、王子と悪役令嬢の仲は深まっているみたい。 「僕の心は君だけの物だ」 あれ? どうしてこうなった!? ※物語が本格的に動き出すのは、乙女ゲーム開始後です。 ※ご都合主義の展開があるかもです。 ※感想欄はネタバレ有り/無しの振り分けをしておりません。本編未読の方はご注意下さい。

処理中です...