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第一章:始まりの世界 ”チーム対抗戦”
♯97.チーム対抗戦の始まり⑲ デモンストレーション2
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「バシュ、シュッシュッ……」
「ボクシングのような動きとは異なる雑巾をしぼるか
のようなイメージの動きでワンインチパンチとも呼ば
れているんだよなー」
隣のおじさんの解説が終わった頃には縦の拳で縦3
×横3の九個の穴が開き終わっていた。
「明石君。ちょっと予定と違うでしょうがっ。指先で
穴開けるんじゃなかったの? これじゃあ穴が大き過
ぎてオハジキが無限に入るんじゃないの!?」
「えっオハジキが入るんですか? 聞いてないっすよ」
「いいえ。ちゃんと聞いてたはずよ!」
まさかの不測事態でざわつき始めると隣のおじさん
がタカフミのマイクを借りて話し始める。
「こんな事もあろうとカラーボールを用意しましたの
で競技に問題が出る事はありません」
淡々と話す大人の男性に周りは完全にスタッフだと
思い込んで納得していた。
事態を収束させた隣のおじさんに深々と頭を下げて
両手でガッチリと握手をした後、注目をさけるために
トイレに駆け込んだ明石だった。
「ボクシングのような動きとは異なる雑巾をしぼるか
のようなイメージの動きでワンインチパンチとも呼ば
れているんだよなー」
隣のおじさんの解説が終わった頃には縦の拳で縦3
×横3の九個の穴が開き終わっていた。
「明石君。ちょっと予定と違うでしょうがっ。指先で
穴開けるんじゃなかったの? これじゃあ穴が大き過
ぎてオハジキが無限に入るんじゃないの!?」
「えっオハジキが入るんですか? 聞いてないっすよ」
「いいえ。ちゃんと聞いてたはずよ!」
まさかの不測事態でざわつき始めると隣のおじさん
がタカフミのマイクを借りて話し始める。
「こんな事もあろうとカラーボールを用意しましたの
で競技に問題が出る事はありません」
淡々と話す大人の男性に周りは完全にスタッフだと
思い込んで納得していた。
事態を収束させた隣のおじさんに深々と頭を下げて
両手でガッチリと握手をした後、注目をさけるために
トイレに駆け込んだ明石だった。
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