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第一章:始まりの世界 ”自己啓発編”
78.立花マイカの秘密①
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「しまった。僕としたことが自分で計画しておいて教室
の扉を閉めるのを忘れてたっ」
タカフミは、慌てて前後の扉の鍵(上下のスライド式)
を閉めて校歌が書かれた厚紙と壁の間に挟まれた格好に
再びなると隣の教室を見入った。施錠していない状態で
明らかに不審な行動を誰かに覗かれてしまえば交渉は、
振り出しに戻る事になるので未然に防ぐ事が出来て胸を
撫で下ろしていた。
「哀川クン。さっきの前蹴りの詳細は本人には秘密にし
ておいてくれる?」
「も、もちろんだよ。大山君には絶対に言える内容じゃ
ないし……」
「そうね。学級副委員長の私がやったと知ったらショッ
クを受けそうだしね。しかも女性で……」
「何か深い事情がありそうだけど俺で良かったら話して
みないか?」
「ずいぶんと優しいのね! でもこれは、私の個人的な
問題でもあるし重たい話になるから今はちょっと無理」
床に視線を落とし寂しそうな表情を浮かべる立花。
「いつになったら話してくれるの?」
「そうね。25人集めて署名して貰うクエストを達成し
たら、少しだけ話しても良いわ」
「つまり、大山君の味方になれって事?」
「そう。大山クンの味方になって欲しいの!」
「そこまでする理由が分からないよ」
「私は目的を達成する為には手段を撰ばない人物なの」
「その目的達成の為に大山君が必要って事か」
「そういう事。頭の回転が速い人って好きよ」
立花は、お気に入りのカチューシャを鷲掴みにしたま
ま三つ編みを引っ張って哀川に本当の姿をさらしていた。
の扉を閉めるのを忘れてたっ」
タカフミは、慌てて前後の扉の鍵(上下のスライド式)
を閉めて校歌が書かれた厚紙と壁の間に挟まれた格好に
再びなると隣の教室を見入った。施錠していない状態で
明らかに不審な行動を誰かに覗かれてしまえば交渉は、
振り出しに戻る事になるので未然に防ぐ事が出来て胸を
撫で下ろしていた。
「哀川クン。さっきの前蹴りの詳細は本人には秘密にし
ておいてくれる?」
「も、もちろんだよ。大山君には絶対に言える内容じゃ
ないし……」
「そうね。学級副委員長の私がやったと知ったらショッ
クを受けそうだしね。しかも女性で……」
「何か深い事情がありそうだけど俺で良かったら話して
みないか?」
「ずいぶんと優しいのね! でもこれは、私の個人的な
問題でもあるし重たい話になるから今はちょっと無理」
床に視線を落とし寂しそうな表情を浮かべる立花。
「いつになったら話してくれるの?」
「そうね。25人集めて署名して貰うクエストを達成し
たら、少しだけ話しても良いわ」
「つまり、大山君の味方になれって事?」
「そう。大山クンの味方になって欲しいの!」
「そこまでする理由が分からないよ」
「私は目的を達成する為には手段を撰ばない人物なの」
「その目的達成の為に大山君が必要って事か」
「そういう事。頭の回転が速い人って好きよ」
立花は、お気に入りのカチューシャを鷲掴みにしたま
ま三つ編みを引っ張って哀川に本当の姿をさらしていた。
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