サラリーマン作家のおまかせワンプレート話

五十嵐 昌人

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4.苦手な食べ物の克服術『ピーマン編』

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 子供の頃に大嫌いだった食べ物のワースト1になる食
べ物はピーマンでした。子供には苦みが強いので好んで
食べる人は少ないかと思われますが、どうやって食べら
れるようになったのかをお話しします。

 とある人に唐突に言われた事がきっかけなのですが、
「大好きな食べ物って嫌いな食べ物より、ダントツに好
物なんだから一緒に口に入れたら好きな方が勝つよね?
 もし、そうじゃないんだったら、その好きな食べ物は
そんなにも好きじゃないって事になるんだよ」
 つまり、好きな食べ物を否定されるかもしれない理不
尽な謎かけだったのですが、当時の私は頭の中のスイッ
チがカチッと入りまして、そんな事言うなら、やってや
ろうじゃないかと好きな物は好きな物として証明させる
んだとやる気になってました!

 いきなり嫌いなピーマンだけを食べるのではなく大好
物のウィンナーを口の中に入れて美味しいと感じる状態
の時にピーマンを少しずつ投入していくと不思議と苦み
が減っていったんですよね。交互に食べる事もやったり
して段々と食べられるようになったり、ピーマンの肉詰
めを食べた時は更に美味しく感じられたりして料理や食
べ方で印象はだいぶ変わるんだなと思った程です。

 大人になってからは苦みを楽しむような炒めたピーマ
ンに鰹節を添えて上から醤油をかけて食べたり、じゃこ
と炒めたりするとちゃんとした”おかず”になるんです!

 もちろん、今はパプリカがありますので、そちらで、
見た目と食感を慣れさせるという方法もありますが旨味
+苦みの味わいを大人になった時に楽しめるとより良い
かなと思います。独り暮らしで実家から送って貰った食
材の中にピーマンが入っていた時に無駄にならない食材
になるって素晴らしいと思いませんか? 

 自転車を一人で乗れるようになる為に補助輪がいるの
と同じように自分のペースで組み合わせを研究すると、
食べられる日が来るかもしれません!

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