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プロローグ
3. 初顔合わせ
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昼食はコンビニで三色弁当と野菜ジュースのパック入りを買い、彼女の部屋に
戻った。最初に分かった事は、二人の隆は部屋から一歩も外に出る事が出来ない
事だった。
夕方六時を過ぎると彼女が両手に夕食の食材を抱えて帰ってきた。隆は彼女を
見ると朝の寝巻き姿を思い出して股間を膨らませてしまう。
「お楽しみは後でね!」
隆の下半身を見ながら彼女は言い終わると笑みを浮かべて制服から部屋着へと
着替える為に寝室へと移動してしまう。途中で二人とすれ違ったのだが無反応だ
った。二つ目に分かった事は二人の隆の姿は第三者には見えない事だった。
隆は、キッチンのテーブルに置かれた夕食の材料をビニール袋から取り出して
冷蔵庫に片付け始める。一杯に詰め込んである方には人参、ジャガイモ、タマネ
ギ、豚肉、ニンニク、カレーのルーが入っており、小さめの袋には栄養ドリンク
が10本程入っていた。一通り、片付けが終わると風呂に入る事にした。初めて
の体験で精神的に疲れが溜まっていたのでリラックスする最善の方法が頭に浮か
んだ。しかし、隆の思惑とは裏腹に二人が同行する事となる。折角の癒しが癒し
で無くなる事に不満を覚えるも必至に抵抗するように両目を閉じて昨夜の事を思
い出してみる。最初の一分間は何も浮かばなかったが告白した事までは思い出す
事が出来た。酒の力を借りた内容は”夜の相性が良かったら付き合って下さい”
だった気がする。返事は記憶に無いが今日初めて君付けで呼ばれたのだから一歩
前進していると考えるのが自然の流れと言えよう。
「以上が8月15日に、彼が行動した出来事と思って間違いないと思います」
白衣を着た男がビデオの録画映像を停止して二人の男に向かって説明を始める
と二十代の若い男は警察手帳に記録を取り始める。
「東先生。この装置の映像を初めて拝見しましたが、正直、あまりに鮮明で驚き
ました」
「お褒め頂いてありがとうございます。後藤巡査」
「巡査と呼ぶのは止めて下さい。さん付けでお願いします」
先生と呼ばれている東は精神科医で患者である”隆”の治療を三年続けていると
いう。装置は旧友に頼んで作って貰った特別製で夢を映像化する画期的な品物だ
った。
後藤は迷宮入りした事件を上司である黒沢に無理を言って頼み込んで再捜査を
している所だった。
「後藤、今日は挨拶程度の約束だぞ!」
四十歳を間近に控えた黒沢はリーゼントの乱れを櫛で直すと眼鏡に吐息をかけ
てハンカチで汚れを拭きながら新人の後藤に釘を刺した。
「はい。黒沢警部。私がこの事件の真相を必ず、暴いてみせます」
「お前の熱血は分かったから納得するまで捜査してくれ。出来るだけ協力しよう」
黒沢の説得で東の病院を後にすると道路に駐車しておいた車に乗り込む二人。
後藤は同期の中でも出世欲が高く熱血男だった。黒沢が唯一、解決出来なかっ
た事件を書庫から引っ張り出して志願したのである。
戻った。最初に分かった事は、二人の隆は部屋から一歩も外に出る事が出来ない
事だった。
夕方六時を過ぎると彼女が両手に夕食の食材を抱えて帰ってきた。隆は彼女を
見ると朝の寝巻き姿を思い出して股間を膨らませてしまう。
「お楽しみは後でね!」
隆の下半身を見ながら彼女は言い終わると笑みを浮かべて制服から部屋着へと
着替える為に寝室へと移動してしまう。途中で二人とすれ違ったのだが無反応だ
った。二つ目に分かった事は二人の隆の姿は第三者には見えない事だった。
隆は、キッチンのテーブルに置かれた夕食の材料をビニール袋から取り出して
冷蔵庫に片付け始める。一杯に詰め込んである方には人参、ジャガイモ、タマネ
ギ、豚肉、ニンニク、カレーのルーが入っており、小さめの袋には栄養ドリンク
が10本程入っていた。一通り、片付けが終わると風呂に入る事にした。初めて
の体験で精神的に疲れが溜まっていたのでリラックスする最善の方法が頭に浮か
んだ。しかし、隆の思惑とは裏腹に二人が同行する事となる。折角の癒しが癒し
で無くなる事に不満を覚えるも必至に抵抗するように両目を閉じて昨夜の事を思
い出してみる。最初の一分間は何も浮かばなかったが告白した事までは思い出す
事が出来た。酒の力を借りた内容は”夜の相性が良かったら付き合って下さい”
だった気がする。返事は記憶に無いが今日初めて君付けで呼ばれたのだから一歩
前進していると考えるのが自然の流れと言えよう。
「以上が8月15日に、彼が行動した出来事と思って間違いないと思います」
白衣を着た男がビデオの録画映像を停止して二人の男に向かって説明を始める
と二十代の若い男は警察手帳に記録を取り始める。
「東先生。この装置の映像を初めて拝見しましたが、正直、あまりに鮮明で驚き
ました」
「お褒め頂いてありがとうございます。後藤巡査」
「巡査と呼ぶのは止めて下さい。さん付けでお願いします」
先生と呼ばれている東は精神科医で患者である”隆”の治療を三年続けていると
いう。装置は旧友に頼んで作って貰った特別製で夢を映像化する画期的な品物だ
った。
後藤は迷宮入りした事件を上司である黒沢に無理を言って頼み込んで再捜査を
している所だった。
「後藤、今日は挨拶程度の約束だぞ!」
四十歳を間近に控えた黒沢はリーゼントの乱れを櫛で直すと眼鏡に吐息をかけ
てハンカチで汚れを拭きながら新人の後藤に釘を刺した。
「はい。黒沢警部。私がこの事件の真相を必ず、暴いてみせます」
「お前の熱血は分かったから納得するまで捜査してくれ。出来るだけ協力しよう」
黒沢の説得で東の病院を後にすると道路に駐車しておいた車に乗り込む二人。
後藤は同期の中でも出世欲が高く熱血男だった。黒沢が唯一、解決出来なかっ
た事件を書庫から引っ張り出して志願したのである。
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