30 / 136
捜査開始
30. 九日目(謹慎初日)、公園の地図の秘密
しおりを挟む
五分後、満腹感が広がって眠気が少し出始めた頃、忘れていた重要な事を思い
出した。
「そう言えば、もう一つの暗号を未だ解いていなかったな」
木島手帳のカバーの内側に隠しておいたロール状の紙を取り出して広げてみる
が直ぐに丸まってしまい全文をしっかりと読み取る事ができない。紙にクセが付
いているから両端を押さえておく必要がある。
一旦、その紙をテーブルの上に置いてから周りを見回すと文鎮代わりとなるよ
うなシャープペンとボールペンを発見して紙の両端に置いてみると全文が明らか
となった。
『① 虹、地碑、午後殺り②埴輪に小畑③互地ー接目盛り④流母、尾買う忘』
(これでは意味が全く理解できそうもない)
ヒントとなるような情報も一切書かれていない。一つだけ気になった所と言え
ば、流母の母の漢字に濁点が付いている事だった。アイデアが閃きそうにないの
で一度、頭をすっきりさせる為、安価な方のインスタントコーヒーの準備をする。
ヤカンに浪々と水を入れた後、弱火にかけた。湯が出来上がる迄の間、深夜の目
的地が書かれた地図を眺め始める。公園の名前は盗聴器が仕掛けられてる可能性
を否定出来ない為、口に出す事は避ける事にした。
公園と言っても隠し場所は無数にあるので全てを調べる訳には行かず、絞り込
む必要がある。
「さて、どこを探して良いものか?」
後藤がボヤいていると外の天気が次第に怪しくなり、暗くなってきたので室内
の照明を着ける事にする。すると今まで視界に入らなかった物が突然見えてきた。
筆圧が強かったらしく、模様と文字が描かれた跡が残っていたのだ。
「これは重要な手掛かりとみた」
興奮して震える左手を最小限に抑えてペン立てからHBの鉛筆を取り出すと筆
跡の部分に重なるように鉛筆で塗り潰していく。その場所に現れたのはWCの文
字と左右に描かれた異なるマークだった。それを見た瞬間に後藤の頭の中に解答
が浮かび上がり、左手で指を鳴らしながら言葉を発していた。
「成程、探す場所は公衆トイレで決定だな」
探偵が謎解きを解明したであろう時の余韻に浸り始めて七分が経過した時、湯
が沸騰した際に鳴る音に邪魔されて現実に引き戻される。仕方なしに火を止めて
インスタントコーヒーを作って完成させると喉に流し込んでいく。
出した。
「そう言えば、もう一つの暗号を未だ解いていなかったな」
木島手帳のカバーの内側に隠しておいたロール状の紙を取り出して広げてみる
が直ぐに丸まってしまい全文をしっかりと読み取る事ができない。紙にクセが付
いているから両端を押さえておく必要がある。
一旦、その紙をテーブルの上に置いてから周りを見回すと文鎮代わりとなるよ
うなシャープペンとボールペンを発見して紙の両端に置いてみると全文が明らか
となった。
『① 虹、地碑、午後殺り②埴輪に小畑③互地ー接目盛り④流母、尾買う忘』
(これでは意味が全く理解できそうもない)
ヒントとなるような情報も一切書かれていない。一つだけ気になった所と言え
ば、流母の母の漢字に濁点が付いている事だった。アイデアが閃きそうにないの
で一度、頭をすっきりさせる為、安価な方のインスタントコーヒーの準備をする。
ヤカンに浪々と水を入れた後、弱火にかけた。湯が出来上がる迄の間、深夜の目
的地が書かれた地図を眺め始める。公園の名前は盗聴器が仕掛けられてる可能性
を否定出来ない為、口に出す事は避ける事にした。
公園と言っても隠し場所は無数にあるので全てを調べる訳には行かず、絞り込
む必要がある。
「さて、どこを探して良いものか?」
後藤がボヤいていると外の天気が次第に怪しくなり、暗くなってきたので室内
の照明を着ける事にする。すると今まで視界に入らなかった物が突然見えてきた。
筆圧が強かったらしく、模様と文字が描かれた跡が残っていたのだ。
「これは重要な手掛かりとみた」
興奮して震える左手を最小限に抑えてペン立てからHBの鉛筆を取り出すと筆
跡の部分に重なるように鉛筆で塗り潰していく。その場所に現れたのはWCの文
字と左右に描かれた異なるマークだった。それを見た瞬間に後藤の頭の中に解答
が浮かび上がり、左手で指を鳴らしながら言葉を発していた。
「成程、探す場所は公衆トイレで決定だな」
探偵が謎解きを解明したであろう時の余韻に浸り始めて七分が経過した時、湯
が沸騰した際に鳴る音に邪魔されて現実に引き戻される。仕方なしに火を止めて
インスタントコーヒーを作って完成させると喉に流し込んでいく。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
怪異の忘れ物
木全伸治
ホラー
千近くあったショートショートを下記の理由により、ツギクル、ノベルアップ+、カクヨムなどに分散させました。
さて、Webコンテンツより出版申請いただいた
「怪異の忘れ物」につきまして、
審議にお時間をいただいてしまい、申し訳ありませんでした。
ご返信が遅くなりましたことをお詫びいたします。
さて、御著につきまして編集部にて出版化を検討してまいりましたが、
出版化は難しいという結論に至りました。
私どもはこのような結論となりましたが、
当然、出版社により見解は異なります。
是非、他の出版社などに挑戦され、
「怪異の忘れ物」の出版化を
実現されることをお祈りしております。
以上ご連絡申し上げます。
アルファポリス編集部
というお返事をいただいたので、本作品は、一気に全削除はしませんが、ある程度別の投稿サイトに移行しました。
www.youtube.com/@sinzikimata
私、俺、どこかの誰かが体験する怪奇なお話。バットエンド多め。少し不思議な物語もあり。ショートショート集。
いつか、茶風林さんが、主催されていた「大人が楽しむ朗読会」の怪し会みたいに、自分の作品を声優さんに朗読してもらうのが夢。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
怪奇蒐集帳(短編集)
naomikoryo
ホラー
この世には、知ってはいけない話がある。
怪談、都市伝説、語り継がれる呪い——
どれもがただの作り話かもしれない。
だが、それでも時々、**「本物」**が紛れ込むことがある。
本書は、そんな“見つけてしまった”怪異を集めた一冊である。
最後のページを閉じるとき、あなたは“何か”に気づくことになるだろう——。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる