黒庭 ~閉ざされた真実~

五十嵐 昌人

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捜査開始

47. 十日目(謹慎二日)、真夜中の着信メールの内容

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「それなら、これ以上は聞かないよ。話し変わるけど終電も無いし、今日、家
に泊まっていくか? 君さえ良ければの話だけど……」
「はい。お言葉に甘えさせて貰います」
 後藤が黙って頷くと一旦、席を外して荷物を抱えて戻ってくる。差し出され
たのは寝巻きと歯ブラシセットである。
「後は、各自の判断に任せる」
「私は食事前にメールが届いてたみたいなんで確認してから寝ます」
 後藤は聡の言葉にどっかで聞いた事がある台詞だと思ったが、その事につい
ては敢えて口にする事はしなかった。

 聡が気を遣って席を外してくれたおかげで気兼ねなしに内容を確認する事が
できた。同期の小林からのメールで、あくまでも個人的な理由からという理(
ことわり)で黒沢警部のマージャン仲間の情報が記されており、メンバーは、
固定で女性はアケミ(占い師)とサユリ(キャバ嬢)、場を仕切っているのは
通称リーダーと呼ばれている虻沼あぶぬま(職業不詳)の三名だと分かってから誰に、
アプローチするのか思案した結果、お金以外のもう一つの武器を使う事にした。
「性欲が最も強い成人式を迎えたばかりのサユリと一晩付き合って存分に満足
させた交換条件として貴重な情報と映像を入手する事ができた。正直言って、
映像の方は絶対に自宅(室内)で観た方が良い。個人的には、お勧めはしない
が黒沢警部のキレ具合を確認するには、うってつけの資料だとは思う。心して
観てほしいが映像の最後にもヤバイ奴が映っていると俺は思った。主観の問題
だから感想は各々だとは思うが俺が出会った中で一番関わりたくないタイプだ。
余談になるがサユリの性力が強すぎて体位が目まぐるしく変わるは腰の動かし
方が尋常なくて情報と引き換えに持病の腰痛を悪化させてしまったよ(><)
若いって本当に底なしだよな……。最後に悪いけど俺は、この件を降りるよ。
これ位しか力になれなくてゴメン。 同期の小林より」

 後藤は、メールの文面を最後まで読んで無性に添付されている動画を観たく
なったが用心深い小林が降りたくなるような衝撃的な映像が存在している事に
驚きを隠せなかったので忠告を守る事にした。
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