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捜査最終日
注意:70. 十一日目(謹慎三日)、サユリ宅にて⑦ 恩田の過去Ⅴ
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組長の藤原が外出した後、組長補佐である蒼乃が藤原組のNo2な
ので構成員を見渡してから、視線を止めて指示を出した。
「恩田。この中では、お前が一番下になるよな?」
「はっはい。そうなります」
恩田は肩をビクッとさせながら悪い予感しかしなかった。
「じゃぁ、お前がその死体を解体してから血を綺麗に洗ってくれ。
洗い終わったら、雑巾か何かで拭き取って新聞紙で包んで中身が見
えないようにしてくれ。後で渡す、青紫色の袋に入れて指定する場
所に置いて今日は帰宅してくれて良い。初めての作業だから、疲労
も出るだろうし帰宅後、三日は休んでても問題ない。刃物の場所は
香川から聞いてくれ」
過激な内容にも関わらず淡々と話した蒼乃に対して、その場に居
た構成員は悪寒を感じていた。感情が一切こもっていない淡々とし
た指示がNo2まで上り詰めた蒼乃の最大の武器である事を恩田以外
は体感していた。蒼乃が出張中に稀に何を考えているか分からない
時があると藤原組長がこぼしていた事があり、その発言により、薄
気味の悪さを増長させていた。
「あの~。質問があります」
「何だ?」
質問した恩田に対して鋭い目付きで対応する蒼乃。
「こういう時ってコンクリート詰めにして海に沈めるんじゃないん
ですか?」
「お前は決める立場にない。上がやれって言ったら素直にやれば、
良いんだ。お前に意見は聞いてない。この世界は、上下関係は絶対
だ。理不尽な指示を与えられるのが嫌なら上に登り詰めるしかない。
理解したか?」
「はい。嫌でもやるんですねっ」
「そうだ。下っ端は何でも言われた通りにやるしかない。俺は指示
した内容さえ、実行すれば問題無しと判断するが中には口答えする
なと感情を剥き出しにする連中も居る。他所の組と会話する時は、
言動には十分に注意しろよ」
185㎝を超える蒼乃がアロハシャツからダークスーツに着替え
始めると赤のネクタイを結び終えてから別件があるから留守を頼む
と告げて事務所を後にした。
「相変わらず、過激な内容を淡々とした口調で話すもんだから体感
温度が一気に下がるぜ~。植田、熱々のコーヒー淹れてくれっ」
「そうですね~。冗談も通じない人だし。藤原組長は怒鳴り散らす
事もあるけどガッツがある奴には面倒見の良い所があるんですよね」
「そうそう、他所の組に理不尽にボコられた時に血相を変えて乗り
込んだ話は有名だよな。和哉、コーヒー飲み終わったら肉切り包丁
とノコギリを持ってくるから、それまで少し待っててくれな。頭が
交代すれば以前のようにコンクリート詰めに戻るからよ。俺の読み
じゃあ暴力だけの支配は長くは続かない気がするぜ」
植田がコーヒーを準備しながら香川と昔話で盛り上がっていた時、
恩田は香川の話を右から左に聞き流しており、目の前にある死体を
直視する事が出来ずに現実逃避したい気持ちになっていた。
ので構成員を見渡してから、視線を止めて指示を出した。
「恩田。この中では、お前が一番下になるよな?」
「はっはい。そうなります」
恩田は肩をビクッとさせながら悪い予感しかしなかった。
「じゃぁ、お前がその死体を解体してから血を綺麗に洗ってくれ。
洗い終わったら、雑巾か何かで拭き取って新聞紙で包んで中身が見
えないようにしてくれ。後で渡す、青紫色の袋に入れて指定する場
所に置いて今日は帰宅してくれて良い。初めての作業だから、疲労
も出るだろうし帰宅後、三日は休んでても問題ない。刃物の場所は
香川から聞いてくれ」
過激な内容にも関わらず淡々と話した蒼乃に対して、その場に居
た構成員は悪寒を感じていた。感情が一切こもっていない淡々とし
た指示がNo2まで上り詰めた蒼乃の最大の武器である事を恩田以外
は体感していた。蒼乃が出張中に稀に何を考えているか分からない
時があると藤原組長がこぼしていた事があり、その発言により、薄
気味の悪さを増長させていた。
「あの~。質問があります」
「何だ?」
質問した恩田に対して鋭い目付きで対応する蒼乃。
「こういう時ってコンクリート詰めにして海に沈めるんじゃないん
ですか?」
「お前は決める立場にない。上がやれって言ったら素直にやれば、
良いんだ。お前に意見は聞いてない。この世界は、上下関係は絶対
だ。理不尽な指示を与えられるのが嫌なら上に登り詰めるしかない。
理解したか?」
「はい。嫌でもやるんですねっ」
「そうだ。下っ端は何でも言われた通りにやるしかない。俺は指示
した内容さえ、実行すれば問題無しと判断するが中には口答えする
なと感情を剥き出しにする連中も居る。他所の組と会話する時は、
言動には十分に注意しろよ」
185㎝を超える蒼乃がアロハシャツからダークスーツに着替え
始めると赤のネクタイを結び終えてから別件があるから留守を頼む
と告げて事務所を後にした。
「相変わらず、過激な内容を淡々とした口調で話すもんだから体感
温度が一気に下がるぜ~。植田、熱々のコーヒー淹れてくれっ」
「そうですね~。冗談も通じない人だし。藤原組長は怒鳴り散らす
事もあるけどガッツがある奴には面倒見の良い所があるんですよね」
「そうそう、他所の組に理不尽にボコられた時に血相を変えて乗り
込んだ話は有名だよな。和哉、コーヒー飲み終わったら肉切り包丁
とノコギリを持ってくるから、それまで少し待っててくれな。頭が
交代すれば以前のようにコンクリート詰めに戻るからよ。俺の読み
じゃあ暴力だけの支配は長くは続かない気がするぜ」
植田がコーヒーを準備しながら香川と昔話で盛り上がっていた時、
恩田は香川の話を右から左に聞き流しており、目の前にある死体を
直視する事が出来ずに現実逃避したい気持ちになっていた。
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