109 / 136
捜査最終日
109. 十一日目(謹慎三日)、出発前の準備
しおりを挟む
しばらく虻沼のまとわりつくような粘着質の塊みたいな話し方が耳
から離れなくて気持ち悪さを覚えていた後藤。このまま気持ち悪さが
増幅すれば嘔吐の危険性が孕んでいたので今後の活動で重要になるで
あろう別の事に意識を集中させると何故か室木真司の言葉が浮かんで
くる。
「確か武器になる物を最低限用意してから出掛けろよだった気がする」
家にある物で武器になりそうな物となると包丁とカッターナイフ位
しか思い付かない。現役の警察官が包丁を持って事件に当たるっての
は物騒極まりないし、犯人の手に渡るのも怖い。カッターナイフは、
持ち運びには便利だが肝心な時に刃が折れてしまっては役には立たな
いだろう。小林に自分の拳銃を持ち出して貰う事や借りる事が出来な
くなった現状にも歯噛みをしていた。思案する度に時間だけが無駄に
過ぎていった。
そうこうしている内に例の万引き事件の事を思い出していた。
(あの時、黒沢警部はエアガンを持ってたよな?)
急いでパソコンの電源を入れて検索サイトを立ち上げると”東京ミリ
タリーショップ”と打ち込んで検索を掛ける。該当するであろうミリタ
リー(サバゲー)ショップがズラズラと表示される。住所の欄を詳し
く見ると秋葉原、渋谷、新宿、中野、池袋、赤羽と出ていた。秋葉原
は遠すぎるので候補から外し、新宿は近すぎて論外。最終的には比較
的に近い中野店に決めた。
「犯人がどういう趣向の人物か分からない以上、武装しておいて損は
ない筈だ。それに俺は未だ死にたくない……」
再び、喉の渇きを覚えてミネラルウォーター入りのペットボトルを
喉の奥に流し込んでいく。パソコンの電源を切り、他にやる事が無い
かを考えていると高橋に自分にもしもの事があった時の事を考えて、
冷蔵庫の中を確認して貰う事と合鍵を渡す事をショートメールで伝え
る文章を考え始める。「冷蔵庫、要確認。ポストに合鍵=目印は青紐」
と決定すると素早く打ち込んでラックから青色のビニール紐を取り出
して合鍵の穴に通していく。多少震えたが構わず作業を続ける。両端
を硬く縛って結び目が小さくなった事が確認出来るとハミ出た部分を
挟みで綺麗に切り取りポストから結び目だけを出してショルダーバッ
グを手にし部屋を後にした。
から離れなくて気持ち悪さを覚えていた後藤。このまま気持ち悪さが
増幅すれば嘔吐の危険性が孕んでいたので今後の活動で重要になるで
あろう別の事に意識を集中させると何故か室木真司の言葉が浮かんで
くる。
「確か武器になる物を最低限用意してから出掛けろよだった気がする」
家にある物で武器になりそうな物となると包丁とカッターナイフ位
しか思い付かない。現役の警察官が包丁を持って事件に当たるっての
は物騒極まりないし、犯人の手に渡るのも怖い。カッターナイフは、
持ち運びには便利だが肝心な時に刃が折れてしまっては役には立たな
いだろう。小林に自分の拳銃を持ち出して貰う事や借りる事が出来な
くなった現状にも歯噛みをしていた。思案する度に時間だけが無駄に
過ぎていった。
そうこうしている内に例の万引き事件の事を思い出していた。
(あの時、黒沢警部はエアガンを持ってたよな?)
急いでパソコンの電源を入れて検索サイトを立ち上げると”東京ミリ
タリーショップ”と打ち込んで検索を掛ける。該当するであろうミリタ
リー(サバゲー)ショップがズラズラと表示される。住所の欄を詳し
く見ると秋葉原、渋谷、新宿、中野、池袋、赤羽と出ていた。秋葉原
は遠すぎるので候補から外し、新宿は近すぎて論外。最終的には比較
的に近い中野店に決めた。
「犯人がどういう趣向の人物か分からない以上、武装しておいて損は
ない筈だ。それに俺は未だ死にたくない……」
再び、喉の渇きを覚えてミネラルウォーター入りのペットボトルを
喉の奥に流し込んでいく。パソコンの電源を切り、他にやる事が無い
かを考えていると高橋に自分にもしもの事があった時の事を考えて、
冷蔵庫の中を確認して貰う事と合鍵を渡す事をショートメールで伝え
る文章を考え始める。「冷蔵庫、要確認。ポストに合鍵=目印は青紐」
と決定すると素早く打ち込んでラックから青色のビニール紐を取り出
して合鍵の穴に通していく。多少震えたが構わず作業を続ける。両端
を硬く縛って結び目が小さくなった事が確認出来るとハミ出た部分を
挟みで綺麗に切り取りポストから結び目だけを出してショルダーバッ
グを手にし部屋を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
怪異の忘れ物
木全伸治
ホラー
千近くあったショートショートを下記の理由により、ツギクル、ノベルアップ+、カクヨムなどに分散させました。
さて、Webコンテンツより出版申請いただいた
「怪異の忘れ物」につきまして、
審議にお時間をいただいてしまい、申し訳ありませんでした。
ご返信が遅くなりましたことをお詫びいたします。
さて、御著につきまして編集部にて出版化を検討してまいりましたが、
出版化は難しいという結論に至りました。
私どもはこのような結論となりましたが、
当然、出版社により見解は異なります。
是非、他の出版社などに挑戦され、
「怪異の忘れ物」の出版化を
実現されることをお祈りしております。
以上ご連絡申し上げます。
アルファポリス編集部
というお返事をいただいたので、本作品は、一気に全削除はしませんが、ある程度別の投稿サイトに移行しました。
www.youtube.com/@sinzikimata
私、俺、どこかの誰かが体験する怪奇なお話。バットエンド多め。少し不思議な物語もあり。ショートショート集。
いつか、茶風林さんが、主催されていた「大人が楽しむ朗読会」の怪し会みたいに、自分の作品を声優さんに朗読してもらうのが夢。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
怪奇蒐集帳(短編集)
naomikoryo
ホラー
この世には、知ってはいけない話がある。
怪談、都市伝説、語り継がれる呪い——
どれもがただの作り話かもしれない。
だが、それでも時々、**「本物」**が紛れ込むことがある。
本書は、そんな“見つけてしまった”怪異を集めた一冊である。
最後のページを閉じるとき、あなたは“何か”に気づくことになるだろう——。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる