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第一章 再開した2人、炎上した勇者宅
1勇者と魔王は、風呂場で再会します。
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ユウは鳥類特有の横笛を連想させる鳴き声や木の葉が風に揺すられる音に意識を戻される。
起き上がろうと地面に手を当てると、ずるっと滑った。魔王城はーーそこに限らずとも、街などは基本的にーー石畳が敷かれているはずだが、ここは単なる土だった。
「おかしい」
湧き出た疑問に半ば勝手に口を開くと、発せられた声は鮮明だった。
身体中を触る。異常は見られない。この俺が、死んだはずの俺が目覚めたことと、現在森にいることを除けば。
行動を開始しよう。まずは、現在地の把握。
吹き荒ぶ風に磯の香が僅かにした。地面を覆う黒い土は奥歯大の石ころを多く含んでいる。周囲の木々の情報と合わせて、現在地がある程度把握できた。自分の知っている森、さらに言えば自分の家がある森でもあった。
空を仰ぐ。日が昇ってからそう立っていない時間だ。ここからなら、俺の家に昼前までにはたどり着けるだろう。
『……そこで暮らそう』『はい』
多くの疑問を先送りにしている俺だが、一つの期待というか、妄想を手にぶら下げ森を歩き始めた。
◆ ◆ ◆ ◆
森を歩いている内にいくつか解ったことことがある。
全身を調べたが特に損傷はなく、彼女………魔王に抉られた肉も、砕かれた骨も、すべてが一見すると元通りになっている。服装は魔王城に入る前に整えた装備のままだった。
だが、問題なのは外から見えない部分だ。
走っても体力はすぐ尽き、魔術は発動できないものばかり。MPは満タンの純青を示しているというのに、だ。
鑑定石などを用いなくとも、自分だけで出来た情報参照も不可能だ。
もっと問題なのは、HPとMPという重要な生命線の数値を確認できないことである。確認できるのは、HPとMPの残量率のみ。レベルさえ、分からない。。俺は100レベのままなのか心配になってきた。
というよりも、もう100レベではないと確信し始めている有様。弱体化が激しい。ちょっとしたことでポックリ死んでしまいそうだ。
そうだそうだ、といって本当に、すぐ死ぬ。予想とかではなく、敵に出会ったら確実に死ぬ。
--遺憾だが、確認済みの事象だ。
「はっ、はっ。はぁぁぁ」
「グォォォォォォオオオオオオ」
俺の息切れ交じりの溜息は、火竜の咆哮に掻き消される。見つかってから、これで3回目の追いかけっこ。迫ってくるのは、火竜。現役時代だったら一人で対峙可能な相手だったが、今は無理。
火竜は、人族の武力と秩序の象徴である騎士団の一般兵が数十人で対処するべき相手であり、弱体化した俺がどうあがいても、彼のおやつにしかならない。
現役時代とは言っても、俺からしたら魔王と相打ちで死んで、少ししか経っていないので、変な言い方な気がするが、あの頃の俺は強かったんだなと改めて思った。木々の影に隠れならが逃げている今、思った。
一瞬、火竜の様子を振り返り見る。俺は、愚痴をこぼすことになった。
「俺を食って満足じゃぁねぇのかよ」
閉じた歯から灼熱の火を漏らす火竜はすでに俺を2人、食っている。
何言っているか分からないかもしれないが、俺だって混乱している。
火竜はみたところ成体に近く、あの巨大な肉体には俺2人じゃたりないのかもしれない。そもそも人間ごとき食っても仕方ねぇとも思うんだが、火竜は肉食なんで仕方ねぇな。
何でこんな森に火竜がいるのかなんて些細な問題ではないが、もう知らん。魔族の下っ端か真ん中か、上か、端くれか知らんが、だれかが火竜をここに連れてきたか、火竜が自分でここに住むことにしたか。
火竜は一度決めた巣からは基本的に動くことはない。成体だとなおさら。よって、後者の確立がほとんどない時点で、複雑な魔族の事情とかはさんでいるのだ。
だが、ハッキリ言ってもう俺は知らない。魔王だって一応倒したんだし、お役御免だ。それに今弱いし、俺弱いし。こうなったら、何もできませーん。
弱いから、俺はもう、3回ーー魔王との決戦を含めてると4回ーー死んでいる。
そう死んでいるのだ。これまでの人生が嘘であったかのように、あっけなく。
スタミナ切れを起こし始めた、回らない脳みそをフルに稼働させて、やっと火竜を回避する手立てを構築できた。
崖を迂回して降りた先、そこには見知った顔姿があった。茶色のローブを着ており、足の損傷が激しい。明らかに死んでいる。
「あった、ってか気味悪いな」
死体の名前はユウ=カレント。で、俺の名前もユウ=カレント。そう俺の火竜に食われていない、崖から落ちて絶命した死体だ。
俺なら死なない筈の高さだったが、死んじまった。これからは慎重に行き、、、生きたい。簡単に死ぬが、無論、非常に苦しく痛い。もうこりごりだ。
周辺から尖った石を拾う。自分の死体の耐久度を手の感触から経験で判断し、一番脆くなっていた踝から拳一つ半上の辺りを尖った石で切断する。死んでいる所為か、血はあまり出なかった。
これを囮にして、火竜の気を引く。
俺は今度こそ家に帰った。
◆ ◆ ◆ ◆
数か月振りに帰った家は相も変わらず木々に隠れるようにひっそりと寂しく建っている。
……だが、こう思うようになったのも、あの人の所為かもしれないな。前の俺なら、この家を見ても特に思うところは無かった筈だしな。
木製の家は多くのコケに覆われ、細長い植物に絡まれている。いかにもよく燃えそうな風情のある家だ。
しみじみと、家のドアを開こうとすると、あるべきものが無くなっていた。
「何だ、これは」
ドアノブが無い。根本からごっそりと毟り取られてしまっている。あたりを見渡す。肝心のドアノブは一度も使われたことのないポストの上に、申し訳なさそうに置かれていた。
ドアノブを持ち上げた瞬間、神経を、五感を研ぎ澄ます。
加速させた思考で、対処を考える。警戒態勢を取る。
この家に人間なんて来るわけがないと思っていたが、ドアノブがポストから落ちていないこと、錆びが少しはがれていたこと、何よりドアノブだけが温くぬめりと濡れていたことは、誰かが触ったことを意味する。そして、触って間もないことを。
ドアノブを舐めると余りのしょっぱさに頬を萎める。何故だか犯人はドアノブに塩でも塗ったのだろうか。
家に入られて間もない、侵入者はまだいると考えつく。
正面の玄関から入るのは危険と考え、回り込む。しかし、侵入者が家の何処にいるかわからない状況では、何処からでも似たり寄ったりな気もしている。以前なら、正面突破で片を付けられたのだから、これもまた面倒である。
家を屈みながら周回し、様子を伺っていると一つの窓から光が漏れ出ているのを発見した。
壁に寄ると、サーっという水音が聞こえる。
(風呂、か?)
クッソ、分からねぇ。侵入者は一人か複数か。目的は。動機は。分からん、さっぱりわからん。そもそもなんで風呂場にいる。
ふんふふ~ん♪ と独特なリズムの鼻歌も聞こえてきた。絶対誰か、湯浴みしてる。それも女。
さてさて、完全に分からなくなった。自覚している事なんだが、俺は考えるのが苦手だ。元々の性格もあるが、6歳以降教育を受けていないのが大きいと思っている。
外に保管していた工具箱から、玄翁を取ってくるとゆっくりと振りかぶった態勢で息を整える。
一呼吸。吸って、吐く。吸って。
「どうとでもなりゃぁぁぁあ」
パリーンと磨り硝子が割れる音に遅れて、きゃぁという若い女の悲鳴が聞こえた。
同時に俺は、破壊した窓に飛びつーーかないで、駆け寄る。硝子の破片が刺さりでもしたら死んでしまうから、そうしたのだが。湯あみしていた奴の顔でも拝んでやると、顔を上げるとーー
--目が捉えたものに、意識を奪われた。
短く揃えられた黄金の髪と、白く引き締まった肌に水を滴らせ、シャワーヘッドを両手で胸に抱きこんだ彼女がいた。幼さが感じられるくりくりとした黄金の目と目が合う。
彼女の手に纏められた湯がボトボトと床に落ちる音も、強くなった潮風が木々を揺らす音も、ドクドクと脈打つ心臓の音も、一切の音が消えた。
大きなくりくりとした黄金の目と暫く見つめ合ったのち、段々と周囲の音がフェードインした。先に硬直が取れた彼女が口を開く。
「ユ、ユウさん?」
「マオ、マオなのか?」
そう。約束は果たされた。
俺と彼女は、……勇者と魔王はこうして、あっけな~~~く、再開した。
今生の別れーーって死ぬ直前だったがーーみたいに格好つけた自分を思い出し、彼女から逃げるように壁に背中を擦って、尻に土の湿り気を感じると腿に顔を埋めた。
少し恥ずかしい。裸を見られた彼女のほうが恥ずかしいと思う。あぁ、裸。あのきめ細かい肌に、あのふっくらとした身体の肉に触れたら気持ちがよさそうだな。
一目惚れだが、好きな女の裸を見たユウは自分の下履きの中に熱を感じなかった。
(たたない、か………)
体育座りをして、分身の不甲斐なさを改めて感じ、さらに情けなくなった。
起き上がろうと地面に手を当てると、ずるっと滑った。魔王城はーーそこに限らずとも、街などは基本的にーー石畳が敷かれているはずだが、ここは単なる土だった。
「おかしい」
湧き出た疑問に半ば勝手に口を開くと、発せられた声は鮮明だった。
身体中を触る。異常は見られない。この俺が、死んだはずの俺が目覚めたことと、現在森にいることを除けば。
行動を開始しよう。まずは、現在地の把握。
吹き荒ぶ風に磯の香が僅かにした。地面を覆う黒い土は奥歯大の石ころを多く含んでいる。周囲の木々の情報と合わせて、現在地がある程度把握できた。自分の知っている森、さらに言えば自分の家がある森でもあった。
空を仰ぐ。日が昇ってからそう立っていない時間だ。ここからなら、俺の家に昼前までにはたどり着けるだろう。
『……そこで暮らそう』『はい』
多くの疑問を先送りにしている俺だが、一つの期待というか、妄想を手にぶら下げ森を歩き始めた。
◆ ◆ ◆ ◆
森を歩いている内にいくつか解ったことことがある。
全身を調べたが特に損傷はなく、彼女………魔王に抉られた肉も、砕かれた骨も、すべてが一見すると元通りになっている。服装は魔王城に入る前に整えた装備のままだった。
だが、問題なのは外から見えない部分だ。
走っても体力はすぐ尽き、魔術は発動できないものばかり。MPは満タンの純青を示しているというのに、だ。
鑑定石などを用いなくとも、自分だけで出来た情報参照も不可能だ。
もっと問題なのは、HPとMPという重要な生命線の数値を確認できないことである。確認できるのは、HPとMPの残量率のみ。レベルさえ、分からない。。俺は100レベのままなのか心配になってきた。
というよりも、もう100レベではないと確信し始めている有様。弱体化が激しい。ちょっとしたことでポックリ死んでしまいそうだ。
そうだそうだ、といって本当に、すぐ死ぬ。予想とかではなく、敵に出会ったら確実に死ぬ。
--遺憾だが、確認済みの事象だ。
「はっ、はっ。はぁぁぁ」
「グォォォォォォオオオオオオ」
俺の息切れ交じりの溜息は、火竜の咆哮に掻き消される。見つかってから、これで3回目の追いかけっこ。迫ってくるのは、火竜。現役時代だったら一人で対峙可能な相手だったが、今は無理。
火竜は、人族の武力と秩序の象徴である騎士団の一般兵が数十人で対処するべき相手であり、弱体化した俺がどうあがいても、彼のおやつにしかならない。
現役時代とは言っても、俺からしたら魔王と相打ちで死んで、少ししか経っていないので、変な言い方な気がするが、あの頃の俺は強かったんだなと改めて思った。木々の影に隠れならが逃げている今、思った。
一瞬、火竜の様子を振り返り見る。俺は、愚痴をこぼすことになった。
「俺を食って満足じゃぁねぇのかよ」
閉じた歯から灼熱の火を漏らす火竜はすでに俺を2人、食っている。
何言っているか分からないかもしれないが、俺だって混乱している。
火竜はみたところ成体に近く、あの巨大な肉体には俺2人じゃたりないのかもしれない。そもそも人間ごとき食っても仕方ねぇとも思うんだが、火竜は肉食なんで仕方ねぇな。
何でこんな森に火竜がいるのかなんて些細な問題ではないが、もう知らん。魔族の下っ端か真ん中か、上か、端くれか知らんが、だれかが火竜をここに連れてきたか、火竜が自分でここに住むことにしたか。
火竜は一度決めた巣からは基本的に動くことはない。成体だとなおさら。よって、後者の確立がほとんどない時点で、複雑な魔族の事情とかはさんでいるのだ。
だが、ハッキリ言ってもう俺は知らない。魔王だって一応倒したんだし、お役御免だ。それに今弱いし、俺弱いし。こうなったら、何もできませーん。
弱いから、俺はもう、3回ーー魔王との決戦を含めてると4回ーー死んでいる。
そう死んでいるのだ。これまでの人生が嘘であったかのように、あっけなく。
スタミナ切れを起こし始めた、回らない脳みそをフルに稼働させて、やっと火竜を回避する手立てを構築できた。
崖を迂回して降りた先、そこには見知った顔姿があった。茶色のローブを着ており、足の損傷が激しい。明らかに死んでいる。
「あった、ってか気味悪いな」
死体の名前はユウ=カレント。で、俺の名前もユウ=カレント。そう俺の火竜に食われていない、崖から落ちて絶命した死体だ。
俺なら死なない筈の高さだったが、死んじまった。これからは慎重に行き、、、生きたい。簡単に死ぬが、無論、非常に苦しく痛い。もうこりごりだ。
周辺から尖った石を拾う。自分の死体の耐久度を手の感触から経験で判断し、一番脆くなっていた踝から拳一つ半上の辺りを尖った石で切断する。死んでいる所為か、血はあまり出なかった。
これを囮にして、火竜の気を引く。
俺は今度こそ家に帰った。
◆ ◆ ◆ ◆
数か月振りに帰った家は相も変わらず木々に隠れるようにひっそりと寂しく建っている。
……だが、こう思うようになったのも、あの人の所為かもしれないな。前の俺なら、この家を見ても特に思うところは無かった筈だしな。
木製の家は多くのコケに覆われ、細長い植物に絡まれている。いかにもよく燃えそうな風情のある家だ。
しみじみと、家のドアを開こうとすると、あるべきものが無くなっていた。
「何だ、これは」
ドアノブが無い。根本からごっそりと毟り取られてしまっている。あたりを見渡す。肝心のドアノブは一度も使われたことのないポストの上に、申し訳なさそうに置かれていた。
ドアノブを持ち上げた瞬間、神経を、五感を研ぎ澄ます。
加速させた思考で、対処を考える。警戒態勢を取る。
この家に人間なんて来るわけがないと思っていたが、ドアノブがポストから落ちていないこと、錆びが少しはがれていたこと、何よりドアノブだけが温くぬめりと濡れていたことは、誰かが触ったことを意味する。そして、触って間もないことを。
ドアノブを舐めると余りのしょっぱさに頬を萎める。何故だか犯人はドアノブに塩でも塗ったのだろうか。
家に入られて間もない、侵入者はまだいると考えつく。
正面の玄関から入るのは危険と考え、回り込む。しかし、侵入者が家の何処にいるかわからない状況では、何処からでも似たり寄ったりな気もしている。以前なら、正面突破で片を付けられたのだから、これもまた面倒である。
家を屈みながら周回し、様子を伺っていると一つの窓から光が漏れ出ているのを発見した。
壁に寄ると、サーっという水音が聞こえる。
(風呂、か?)
クッソ、分からねぇ。侵入者は一人か複数か。目的は。動機は。分からん、さっぱりわからん。そもそもなんで風呂場にいる。
ふんふふ~ん♪ と独特なリズムの鼻歌も聞こえてきた。絶対誰か、湯浴みしてる。それも女。
さてさて、完全に分からなくなった。自覚している事なんだが、俺は考えるのが苦手だ。元々の性格もあるが、6歳以降教育を受けていないのが大きいと思っている。
外に保管していた工具箱から、玄翁を取ってくるとゆっくりと振りかぶった態勢で息を整える。
一呼吸。吸って、吐く。吸って。
「どうとでもなりゃぁぁぁあ」
パリーンと磨り硝子が割れる音に遅れて、きゃぁという若い女の悲鳴が聞こえた。
同時に俺は、破壊した窓に飛びつーーかないで、駆け寄る。硝子の破片が刺さりでもしたら死んでしまうから、そうしたのだが。湯あみしていた奴の顔でも拝んでやると、顔を上げるとーー
--目が捉えたものに、意識を奪われた。
短く揃えられた黄金の髪と、白く引き締まった肌に水を滴らせ、シャワーヘッドを両手で胸に抱きこんだ彼女がいた。幼さが感じられるくりくりとした黄金の目と目が合う。
彼女の手に纏められた湯がボトボトと床に落ちる音も、強くなった潮風が木々を揺らす音も、ドクドクと脈打つ心臓の音も、一切の音が消えた。
大きなくりくりとした黄金の目と暫く見つめ合ったのち、段々と周囲の音がフェードインした。先に硬直が取れた彼女が口を開く。
「ユ、ユウさん?」
「マオ、マオなのか?」
そう。約束は果たされた。
俺と彼女は、……勇者と魔王はこうして、あっけな~~~く、再開した。
今生の別れーーって死ぬ直前だったがーーみたいに格好つけた自分を思い出し、彼女から逃げるように壁に背中を擦って、尻に土の湿り気を感じると腿に顔を埋めた。
少し恥ずかしい。裸を見られた彼女のほうが恥ずかしいと思う。あぁ、裸。あのきめ細かい肌に、あのふっくらとした身体の肉に触れたら気持ちがよさそうだな。
一目惚れだが、好きな女の裸を見たユウは自分の下履きの中に熱を感じなかった。
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