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第一章 再開した2人、炎上した勇者宅
2勇者と魔王は、炎で自宅を焼かれます。
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「ユウさん! どうかなさったのですか。体調がすぐれないのでしょうか」
「・・・」
「…ユウさん?」
えっ、どう。
顔を上げると汗だくの、もとい、ただの水を滴らせる魔王のマオが膝立ちでこちらをのぞき込んでいた。瑞々しい白い肌は幼さを残す顔立ちとは反対に、その体つきは丸みを帯びており、女性らしいと形容すべきは彼女こそであると思った。美しいくそして可愛らしい彼女からは、石鹸の香りがした。
(汗だくのほうが良かったな……石鹸の香りもまぁいいが)
でも、一番聞きたいのは何故服を着ていないのかだ。靴を履いているのはわかる。足痛いもんな。砂利の上で裸足だったら痛いのなんのと思い出す。
ここは注意しなくては。注意、注意、ちゅうい………。
「あっ、あのドアノブはいかがしたのです?」
だめだ、らしくない。何か色々混乱している。多く抱える質問の内、そんな重要でないことを選択してしまう程度。
「あっ、申し訳ございません。私が壊してしまいました。ノブが回らないなとクルクルと回して居る内に力が入ってしまったと………」
力が入ったって、ドアノブは壊そうと思わないと普通壊れないもんだと思うが、どんな物攻なんだよ………。
「あぁ、そうだったのか。やっんなこと気にしなくていいから、取り合えず冷えちゃうから中に」
「…なっなかに、ですか………」
「ん?」
「……?」
いや、疑問符を付けたのはこっちであって、マオがコテンと首を傾げる必要はないだろう。
それより、その格好ってか全裸ってか裸ってか、とにかく心に毒だ。この状況で全く反応しない息子を殴りたい気分だ。
そう思った瞬間、周期的な突風が吹く。波が押し寄せるように砂ぼこりが舞う。
「っ!?」
「はっ!?」
俺とマオは再び疑問符を浮かべ、警戒態勢をとる。さっきとは違い、今度は同じことを考えている。
木々の音に混じって、翼の音が聞こえる。
「近いな」
「はい、敵でしょうか」
灰が飛んで来ているから、火竜はかなり近い。追跡はされないように、気を使って自分の死体の足を囮にしたのだから、運が悪いとしか。
「あぁ、火竜だ。断言できる」
「?」
ちょっおま、なんつう顔してんだよ。
何言ってんの此奴と太字で書かれた顔は通常なら、ぶっ潰していたと思うが、マオがすると不思議とムカつかない。可愛いから許すというやつだ、きっと。
「私一人で十分ですよ」
「ちょっと行くな。マジでヤバイ。てか、火竜ってお前と同じ魔族だろ。いいのか」
「どうしたのですか、ユウさん。貴方は私と互角に戦ったではないですか。それに、魔族はもうなく……あとでゆっくりお話しいたします。また、例え同じ魔族だったとしても私たちの邪魔になるのならば。火竜にこんな大切な時間を浪費する道理はこれっぽっちもありません」
親指人差し指で「これっぽっち」を表現するのはいいが、俺の股間の前ではやめてほしい。あながち間違っていないのが余計………泣きたい。
「えっ。まさかユウさんも、これっぽっちなのです………」
「か? までちゃんと言ってくれ。断言しないでくれ」
「ともかく、この手を放してください。………あとで、ゆっくりお願い致します」
「この手を放すと死ぬ」
「ユウさん、……私のことをそこまで思って」
「思ってるよ」
「……えぇ、いきなりっ」もじもじ
マオの力が緩くなったところで、体を引き寄せ持ち上げる。貧弱になった俺でも簡単に持ち上げられるほど彼女は軽かった。
「よっと」
「ほぇぇ」
柔らかく俺の手に吸い付いて離れない肌は魔族だからなのか、彼女だからなのか。明らかに後者だということは明白である。
両足の太ももを手で引き寄せてしまう体制になってしまった為、マオの局部が大胆に開いてしまっているけど、どうせ俺ん家の近くだ。誰もいるはずかねぇ。誰ももいないよな!
◆ ◆ ◆ ◆
勝手知ったる我が家だと言いつつも、実際は野営ばかりで間取りには疎い。宿も使ったことはあまりないので尚更。人里離れている為、ひっそりとしている割に大きいのだ。無駄な土地を無駄に使っているだけの話。今言いたいのは。
「あ゙ぁっん、押し入れが見つかんね」
扉を雑に蹴り開け、廊下を居間を駆け抜ける。俺の脳は無駄なく最適化されるのか、すっかり押し入れまでの道のりが欠如している。
いや、焦っているだけなのかもしれない。困惑しているのか体が火照り始めたマオをやっと床におろす。
「わっかんねぇ、さっぱりわかんねぇ」
「あの、ユウさん。押入れとはあちらのことでは」
「ん? あれってドアじゃねぇよ」
「ユウさん、押し入れは部屋ではありません………よ」
あぁぁぁぁぁ、やっちまったぁぁぁぁぁ。
押入れって部屋のことだと思ってた。忘れてた。押入れって単語だけ覚えてたから事故ったわ。
恥ずい、もう恥ずかしい。
少しでも、マオの信頼というか好感度というかそれを回復させるというか格好つけというか。
「ちょっ、ちょっとしたレクリエーションの一環だ」
非常に苦しいと思ったが、マオは素直に感心してくれた。彼女は育ちがいいのか純粋な心を持っている。まだ関係が深くない私を楽しませるために、とありがとうまで頂いてしまった。
「グォォォォォォオオオオオオ」
それは要らなかった、俺にはマオのありがとうございますだけで十分なのに。
てか、やばい、家が燃え始めてる。
「早く押入れに入るんだ」
「はい………ユウさん! 押入れの中に穴があります!」
「そこに入って進むんだ。家の外に通じてる」
「………ユウさん、先に行ってもらってもよろしいですか」
「だめだ。お前、火竜倒そうそすんだろ。ほらほら」
しぶしぶ了承したマオの本当の理由を俺は、トンネルを進んでいる際に時々手が濡れたことで気が付いた。あまり前を見ないようにしながら、進んでトンネルの出口に到達する。
かなり失礼なことをしてしまったかもしれないと、火竜が過ぎ去るのをトンネルの出口から窺っている時に思った。
しばらくのち火竜は飛び去って行った。
(あの火竜、まさか俺の家を壊すのが目的ではないよな)
立つ鳥跡を濁さず。綺麗さっぱり俺の家はーー全壊した。
「・・・」
「…ユウさん?」
えっ、どう。
顔を上げると汗だくの、もとい、ただの水を滴らせる魔王のマオが膝立ちでこちらをのぞき込んでいた。瑞々しい白い肌は幼さを残す顔立ちとは反対に、その体つきは丸みを帯びており、女性らしいと形容すべきは彼女こそであると思った。美しいくそして可愛らしい彼女からは、石鹸の香りがした。
(汗だくのほうが良かったな……石鹸の香りもまぁいいが)
でも、一番聞きたいのは何故服を着ていないのかだ。靴を履いているのはわかる。足痛いもんな。砂利の上で裸足だったら痛いのなんのと思い出す。
ここは注意しなくては。注意、注意、ちゅうい………。
「あっ、あのドアノブはいかがしたのです?」
だめだ、らしくない。何か色々混乱している。多く抱える質問の内、そんな重要でないことを選択してしまう程度。
「あっ、申し訳ございません。私が壊してしまいました。ノブが回らないなとクルクルと回して居る内に力が入ってしまったと………」
力が入ったって、ドアノブは壊そうと思わないと普通壊れないもんだと思うが、どんな物攻なんだよ………。
「あぁ、そうだったのか。やっんなこと気にしなくていいから、取り合えず冷えちゃうから中に」
「…なっなかに、ですか………」
「ん?」
「……?」
いや、疑問符を付けたのはこっちであって、マオがコテンと首を傾げる必要はないだろう。
それより、その格好ってか全裸ってか裸ってか、とにかく心に毒だ。この状況で全く反応しない息子を殴りたい気分だ。
そう思った瞬間、周期的な突風が吹く。波が押し寄せるように砂ぼこりが舞う。
「っ!?」
「はっ!?」
俺とマオは再び疑問符を浮かべ、警戒態勢をとる。さっきとは違い、今度は同じことを考えている。
木々の音に混じって、翼の音が聞こえる。
「近いな」
「はい、敵でしょうか」
灰が飛んで来ているから、火竜はかなり近い。追跡はされないように、気を使って自分の死体の足を囮にしたのだから、運が悪いとしか。
「あぁ、火竜だ。断言できる」
「?」
ちょっおま、なんつう顔してんだよ。
何言ってんの此奴と太字で書かれた顔は通常なら、ぶっ潰していたと思うが、マオがすると不思議とムカつかない。可愛いから許すというやつだ、きっと。
「私一人で十分ですよ」
「ちょっと行くな。マジでヤバイ。てか、火竜ってお前と同じ魔族だろ。いいのか」
「どうしたのですか、ユウさん。貴方は私と互角に戦ったではないですか。それに、魔族はもうなく……あとでゆっくりお話しいたします。また、例え同じ魔族だったとしても私たちの邪魔になるのならば。火竜にこんな大切な時間を浪費する道理はこれっぽっちもありません」
親指人差し指で「これっぽっち」を表現するのはいいが、俺の股間の前ではやめてほしい。あながち間違っていないのが余計………泣きたい。
「えっ。まさかユウさんも、これっぽっちなのです………」
「か? までちゃんと言ってくれ。断言しないでくれ」
「ともかく、この手を放してください。………あとで、ゆっくりお願い致します」
「この手を放すと死ぬ」
「ユウさん、……私のことをそこまで思って」
「思ってるよ」
「……えぇ、いきなりっ」もじもじ
マオの力が緩くなったところで、体を引き寄せ持ち上げる。貧弱になった俺でも簡単に持ち上げられるほど彼女は軽かった。
「よっと」
「ほぇぇ」
柔らかく俺の手に吸い付いて離れない肌は魔族だからなのか、彼女だからなのか。明らかに後者だということは明白である。
両足の太ももを手で引き寄せてしまう体制になってしまった為、マオの局部が大胆に開いてしまっているけど、どうせ俺ん家の近くだ。誰もいるはずかねぇ。誰ももいないよな!
◆ ◆ ◆ ◆
勝手知ったる我が家だと言いつつも、実際は野営ばかりで間取りには疎い。宿も使ったことはあまりないので尚更。人里離れている為、ひっそりとしている割に大きいのだ。無駄な土地を無駄に使っているだけの話。今言いたいのは。
「あ゙ぁっん、押し入れが見つかんね」
扉を雑に蹴り開け、廊下を居間を駆け抜ける。俺の脳は無駄なく最適化されるのか、すっかり押し入れまでの道のりが欠如している。
いや、焦っているだけなのかもしれない。困惑しているのか体が火照り始めたマオをやっと床におろす。
「わっかんねぇ、さっぱりわかんねぇ」
「あの、ユウさん。押入れとはあちらのことでは」
「ん? あれってドアじゃねぇよ」
「ユウさん、押し入れは部屋ではありません………よ」
あぁぁぁぁぁ、やっちまったぁぁぁぁぁ。
押入れって部屋のことだと思ってた。忘れてた。押入れって単語だけ覚えてたから事故ったわ。
恥ずい、もう恥ずかしい。
少しでも、マオの信頼というか好感度というかそれを回復させるというか格好つけというか。
「ちょっ、ちょっとしたレクリエーションの一環だ」
非常に苦しいと思ったが、マオは素直に感心してくれた。彼女は育ちがいいのか純粋な心を持っている。まだ関係が深くない私を楽しませるために、とありがとうまで頂いてしまった。
「グォォォォォォオオオオオオ」
それは要らなかった、俺にはマオのありがとうございますだけで十分なのに。
てか、やばい、家が燃え始めてる。
「早く押入れに入るんだ」
「はい………ユウさん! 押入れの中に穴があります!」
「そこに入って進むんだ。家の外に通じてる」
「………ユウさん、先に行ってもらってもよろしいですか」
「だめだ。お前、火竜倒そうそすんだろ。ほらほら」
しぶしぶ了承したマオの本当の理由を俺は、トンネルを進んでいる際に時々手が濡れたことで気が付いた。あまり前を見ないようにしながら、進んでトンネルの出口に到達する。
かなり失礼なことをしてしまったかもしれないと、火竜が過ぎ去るのをトンネルの出口から窺っている時に思った。
しばらくのち火竜は飛び去って行った。
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立つ鳥跡を濁さず。綺麗さっぱり俺の家はーー全壊した。
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