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第二章 女子高にお世話になる2人、キッカケは使用済みパンツです
1 勇者と魔王は、女子高前で拾います
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俺は一つ忘れていたことがある。マオにワンピースを渡したときに言われてやっと気が付いた。
マオは今、ネコミミとワンピースを着ている。言い方を変えればそれだけしか着ていない。そう、下着だ。下着を買い忘れてしまった。
マオは仕方ないですと言ってくれたが、街を歩いているその姿はどこか恥ずかし気だ。
真っ白なワンピースは清楚な彼女にとても似合っていて。そんな彼女が下着を履いておらず、顔を赤らめる姿は不謹慎かもしれないがより可愛らしさを際立たせている。
……こんなエロイ彼女を見ても俺の分身に渡す言葉は「情けない」の一言だった。
「なぁマオ。殴ってみてくれないか」
「どっどうしたのですか、ユウさん、にゃん」
「えっと、情報確認だな。マオは何故か『物攻』が、俺は『物防』が高いよな」
「はいにゃん。その他は確認できていないものもありますが、ユウさんの仰る通り弱体化していると思いますにゃん」
「……」
「にゃん?……」
「……ごめんなマオ。だがそれしか角を隠す方法が思いつかなかったんだ」
「ちっ違います。そんなつもりこれっぽっちもございません。にゃんといったほうが良いかと私が勘違いをしてしまっただけであって」
「あっあぁ。いいんだ。だけどにゃんはやめといてくれ」
ついでに言うと、これっぽっちを指で表現するとき俺の股間を目標にしないでほしい。悲しくなる。
俺は物理的な攻撃にはめっぽう強いらしい。矢を眉間に受けたときはあっ死んだなと思ったけど、HPが一切減らなかったから多分そうだ。火竜の攻撃は火属性、落下は防御力に関係なくダメージを食らう。だからあっさり死んだのだ。
マオは逆に物理的攻撃力が高い。ドアノブとかが壊れていたように、物理的攻撃つまり素手での攻撃力が強いのだ。剣や籠手を使う場合は『技術』に影響されるから、マオは武器を使うより素手が一番破壊力があるって変な感じになっていると思う。
「なんか気になるだろ。一撃でどれくらい削られるか」
「ふふ。そうですね。でもユウさん私は強いですよ。一撃で倒してしまうかもしれません」
「……」
「どうしたのですか。……お気に障っていたら申し訳ございません」
「いやそんな怒ってねぇよ。ただなぁ、もう何度も死んでるし案外そうかもしれねぇって思ってな。それでよぉ俺が死んだら、復活するにしてもマオを一人にしちまうだろ。さっきみてぇなゴミどもがマオに触れようとでもしたら」
「いえ。私も非常に不愉快でしたが、あの程度の輩でしたら問題ありません。なんて言ったって私、物理攻撃には自信ありますから」
マオは右手で拳を作りながら覗き込むようにこちらを見て言ってきた。元気な彼女の笑顔は一番可愛い。ネコミミ越しに角をなでると彼女は幸せそうに目を細めた。
森でマオは3人の男に絡まれた。
俺が現場についた時には既に2人マオが撃退をしており、最後の一人を俺が片づけた。弱体化の進むこの体では中々相手にとどめを刺すことができなかったが、その分長く痛めつけることが出来てスッキリした。
「そうだな、だけど気は抜くなよ。特に角は」
はい、とマオが返事をする。
俺たちは街を歩く。観光ではない。これからのことを考えるためと、仕事を探すためだ。
「ユウさんユウさん、これは何でしょうか」
フォーテインにある女子校近くに差し掛かった時、マオが何度目かになる質問をした。マオは幼少期から魔族の王宮で過ごしていたらしく、あまり外のことをあまり知らない。魔族と人族の文化の違いからきているものかもしれないが、マオははっきり言って世間知らずのお嬢様なのだ。裕福な暮らしは魔族内の対立であまりできなかったそうだがその育ちの良さ、丁寧さからお嬢様って感じがする。
何度も何度も質問されるのは悪くない。頼ってくれているというのが感じられてうれしい。だから俺は振り向いた。
しかし、マオの手に握られたものを見た瞬間、俺は固まった。
「ん何っ、だ……」
「む。この布、丈夫ですね。肌触りも良いですし、少し暖かい。それに、いい匂いがします。ユウさんも嗅いでみてください」
マオの名誉の為に先に言っておくと、魔族は内部分裂の影響で物資の供給がままならない状況だった。それは食料だけでなく、衣服も例外なくあてはまる。マオは女の子なのにずっと鎧を着ているような状況だったそうだ。だからあんなにいい汗の香りが、じゃなかった……マオにオシャレというか可愛いワンピースを着せてあげることができて良かった。あの女店員には今度お礼をしにいかないといけないなと思った。
話がそれてしまったが、マオが引っ張ったり引き延ばしたり匂いを嗅いだりしているのは白い3つの穴が開いた布。そう俗にいうパンツなのだが、マオはそれが何なのかわからないようだ。
「キャー、私のパンツ触らないでぇ。頬ずりしないでぇ。嗅ぐのもやめてぇぇぇ」
校門の近くにいた俺たちに、ピンク色の髪をポニーテルにした女生徒が悲鳴を上げながら走ってきた。学生服に黒玉でできたネックレスをつけている。
俺はマオに言われた通り、スンスンと匂いを嗅ぎながら女生徒が走ってくるのを見ている。
「ユウさん、ユウさんやっぱりいい香りがしますよね」
「あぁ、菊みたいな匂いだ。ちょっと湿ってるな」
「ちょなんで嗅ぐのよぉぉ」
その時ひと際強い潮風が吹いた。俺は風上に立ってマオのワンピースを風から守る。
しかし全力で走っていた女生徒は無防備過ぎた。
スカートが風に捲られ隠されていた部分が露になる。ちなみに彼女のパンツは今マオがまたスンスンと匂いを嗅いでいる。
夕方前に吹く潮風の前に制服のスカートはーー
「うっうぅぅぅぅぅぅうわぁぁぁん」
--やっぱり無防備すぎた。
マオは今、ネコミミとワンピースを着ている。言い方を変えればそれだけしか着ていない。そう、下着だ。下着を買い忘れてしまった。
マオは仕方ないですと言ってくれたが、街を歩いているその姿はどこか恥ずかし気だ。
真っ白なワンピースは清楚な彼女にとても似合っていて。そんな彼女が下着を履いておらず、顔を赤らめる姿は不謹慎かもしれないがより可愛らしさを際立たせている。
……こんなエロイ彼女を見ても俺の分身に渡す言葉は「情けない」の一言だった。
「なぁマオ。殴ってみてくれないか」
「どっどうしたのですか、ユウさん、にゃん」
「えっと、情報確認だな。マオは何故か『物攻』が、俺は『物防』が高いよな」
「はいにゃん。その他は確認できていないものもありますが、ユウさんの仰る通り弱体化していると思いますにゃん」
「……」
「にゃん?……」
「……ごめんなマオ。だがそれしか角を隠す方法が思いつかなかったんだ」
「ちっ違います。そんなつもりこれっぽっちもございません。にゃんといったほうが良いかと私が勘違いをしてしまっただけであって」
「あっあぁ。いいんだ。だけどにゃんはやめといてくれ」
ついでに言うと、これっぽっちを指で表現するとき俺の股間を目標にしないでほしい。悲しくなる。
俺は物理的な攻撃にはめっぽう強いらしい。矢を眉間に受けたときはあっ死んだなと思ったけど、HPが一切減らなかったから多分そうだ。火竜の攻撃は火属性、落下は防御力に関係なくダメージを食らう。だからあっさり死んだのだ。
マオは逆に物理的攻撃力が高い。ドアノブとかが壊れていたように、物理的攻撃つまり素手での攻撃力が強いのだ。剣や籠手を使う場合は『技術』に影響されるから、マオは武器を使うより素手が一番破壊力があるって変な感じになっていると思う。
「なんか気になるだろ。一撃でどれくらい削られるか」
「ふふ。そうですね。でもユウさん私は強いですよ。一撃で倒してしまうかもしれません」
「……」
「どうしたのですか。……お気に障っていたら申し訳ございません」
「いやそんな怒ってねぇよ。ただなぁ、もう何度も死んでるし案外そうかもしれねぇって思ってな。それでよぉ俺が死んだら、復活するにしてもマオを一人にしちまうだろ。さっきみてぇなゴミどもがマオに触れようとでもしたら」
「いえ。私も非常に不愉快でしたが、あの程度の輩でしたら問題ありません。なんて言ったって私、物理攻撃には自信ありますから」
マオは右手で拳を作りながら覗き込むようにこちらを見て言ってきた。元気な彼女の笑顔は一番可愛い。ネコミミ越しに角をなでると彼女は幸せそうに目を細めた。
森でマオは3人の男に絡まれた。
俺が現場についた時には既に2人マオが撃退をしており、最後の一人を俺が片づけた。弱体化の進むこの体では中々相手にとどめを刺すことができなかったが、その分長く痛めつけることが出来てスッキリした。
「そうだな、だけど気は抜くなよ。特に角は」
はい、とマオが返事をする。
俺たちは街を歩く。観光ではない。これからのことを考えるためと、仕事を探すためだ。
「ユウさんユウさん、これは何でしょうか」
フォーテインにある女子校近くに差し掛かった時、マオが何度目かになる質問をした。マオは幼少期から魔族の王宮で過ごしていたらしく、あまり外のことをあまり知らない。魔族と人族の文化の違いからきているものかもしれないが、マオははっきり言って世間知らずのお嬢様なのだ。裕福な暮らしは魔族内の対立であまりできなかったそうだがその育ちの良さ、丁寧さからお嬢様って感じがする。
何度も何度も質問されるのは悪くない。頼ってくれているというのが感じられてうれしい。だから俺は振り向いた。
しかし、マオの手に握られたものを見た瞬間、俺は固まった。
「ん何っ、だ……」
「む。この布、丈夫ですね。肌触りも良いですし、少し暖かい。それに、いい匂いがします。ユウさんも嗅いでみてください」
マオの名誉の為に先に言っておくと、魔族は内部分裂の影響で物資の供給がままならない状況だった。それは食料だけでなく、衣服も例外なくあてはまる。マオは女の子なのにずっと鎧を着ているような状況だったそうだ。だからあんなにいい汗の香りが、じゃなかった……マオにオシャレというか可愛いワンピースを着せてあげることができて良かった。あの女店員には今度お礼をしにいかないといけないなと思った。
話がそれてしまったが、マオが引っ張ったり引き延ばしたり匂いを嗅いだりしているのは白い3つの穴が開いた布。そう俗にいうパンツなのだが、マオはそれが何なのかわからないようだ。
「キャー、私のパンツ触らないでぇ。頬ずりしないでぇ。嗅ぐのもやめてぇぇぇ」
校門の近くにいた俺たちに、ピンク色の髪をポニーテルにした女生徒が悲鳴を上げながら走ってきた。学生服に黒玉でできたネックレスをつけている。
俺はマオに言われた通り、スンスンと匂いを嗅ぎながら女生徒が走ってくるのを見ている。
「ユウさん、ユウさんやっぱりいい香りがしますよね」
「あぁ、菊みたいな匂いだ。ちょっと湿ってるな」
「ちょなんで嗅ぐのよぉぉ」
その時ひと際強い潮風が吹いた。俺は風上に立ってマオのワンピースを風から守る。
しかし全力で走っていた女生徒は無防備過ぎた。
スカートが風に捲られ隠されていた部分が露になる。ちなみに彼女のパンツは今マオがまたスンスンと匂いを嗅いでいる。
夕方前に吹く潮風の前に制服のスカートはーー
「うっうぅぅぅぅぅぅうわぁぁぁん」
--やっぱり無防備すぎた。
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