守護者は死神

mogami

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第十五話

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3日後、旅館内にある食堂。

ここで、レモン、クロサキ、私とウォーリーの4人で、朝食のバイキングにありついていた。



「3日間寝てた気分はどーだよ?」



「あったま、痛い……」



「……同じく」



 寝不足も良くねーけど、寝過ぎも良くないっつーしな。

 あの後、私の鎌の能力で、2人は3日間眠りについた。

その間、私のペナルティは解除され、無事に死神に戻れた訳だ。

その際、上司から連絡が入り、次の任務が言い渡された。



「イーストシティの連続殺人犯を追え」



 それが、私の次の依頼だが、丁度良かった。

何故なら、イーストシティの殺人犯はウォーリーの母親の敵で、私はそいつを討つつもりだったからだ。



「イーストシティの殺人犯についてだが」



 クロサキが、クロワッサンを口に運びながら、そう言った。

こいつ、朝食はパン派か。



「ガーゴイル、らしい」



「ガーゴイル?」



「先輩、知らないんですか? 社会に出ていて、何らかのプレッシャーで心身的に追い詰められた人間が、極稀に発症する病気、モンスター。 そのレアケースが、ガーゴイルです」



 知ってるっつの。

要するに、仕事とかで追い詰められて、発狂してモンスター化する、みたいな病気だ。



「大概、ゴブリンだろ?」



「通常はそうだが、ガーゴイルの場合、仕留めるのは難しい」



 ……そんな強いのかよ。



「だからカンナ、お前が選ばれたんだ」



 私なら、相手を催眠状態におとしめて、捕獲することができる。

それともう一人、今回の任務のバディとして、死者の声を聞く能力を持つ、死神が選ばれた。

この後、イーストシティの死体安置所で合流予定だ。

 恐らく、ガーゴイルは人間のなりで身を潜めている。

だから、被害者(死体)から情報を聞きだそうって話だ。

食器を片づけて、食堂から出ようとした時、背後からレモンの声がした。



「先輩、次は負けませんから」



「……ああ、いつでもかかってこいよ」



 私は、そう答えて食堂を後にした。

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