18 / 27
第十八話
しおりを挟む
私がバイクに跨がると、スターが走ってきた。
「待って下さい!」
「……何だよ、あんたも来んのか?」
「いえ、先ほどの彼女が、コレを」
スターが手にしてるのは、紙切れだ。
それを受け取り、書かれている内容を確認する。
「どっかの住所か」
「彼女の実家の住所、との事です。 もし、手詰まりになったら、ここへ」
こんなん、ぜってー行く流れじゃねーかよ!
意地でも行かねーからな。
……まあ、貰っといてはやるけど。
私は、紙切れをポケットにねじ込み、ケイトから聞き出した住所へと向かった。
「……ここか?」
キタノ区2-275番地。
街の中心から離れた、寂れた荒野だ。
そこに、ある施設が置かれている。
「イーストシティ刑務所、か」
殺人とか、凶悪な犯罪者が収容されている刑務所だが、この中に、ガーゴイルがいんのか?
でも、それだとおかしな話になる。
ガーゴイルは現在進行形で殺人を行ってる。
ムショに入ってる奴が、どうやって殺人を犯してんだ?
「考えても始まらねーし、入ってみっか」
鎌をバイクに立てかけて、ウォーリーを抱えて入り口の自動ドアまで進むと、壁に取り付けてあるインターホンを鳴らした。
「はい」
「あの、ちょっと中、入れてくんないすか?」
「要件は?」
「面会っす」
「ご予約は?」
「……してないっす」
「許可の無いものは中には入れられない。 お引き取りを」
……だめか。
相手がインターホンじゃ、私の鎌も無力だ。
しかたねーから、少し強引な方法を使うことにする。
一旦、コンビニに向かい、ビールのつまみとかに合う、チーズを購入。
その足で、裏手にあるゴミ置き場に向かうと、私は、地面に這いつくばって、ある生き物を探した。
「……いたっ」
ネズミだ。
早速、チーズを袋から取り出し、こっちにおびき寄せる。
「チチチッ」
「おい、こいつをよーく見な」
私は、鎌を揺らして、ネズミを催眠状態に陥れた。
刑務所に戻って来ると、ポケットからネズミを取り出し、命じた。
「キュービクルん中にある、メイン電源をショートさせてこい」
キュービクルっつーのは、要するに電源の引き込み箇所だ。
そこをショートさせちまえば、電気で制御してるこの建物は、出入りが自由になる。
私は、ネズミを塀の向こうに投げ入れ、その時を待った。
「待って下さい!」
「……何だよ、あんたも来んのか?」
「いえ、先ほどの彼女が、コレを」
スターが手にしてるのは、紙切れだ。
それを受け取り、書かれている内容を確認する。
「どっかの住所か」
「彼女の実家の住所、との事です。 もし、手詰まりになったら、ここへ」
こんなん、ぜってー行く流れじゃねーかよ!
意地でも行かねーからな。
……まあ、貰っといてはやるけど。
私は、紙切れをポケットにねじ込み、ケイトから聞き出した住所へと向かった。
「……ここか?」
キタノ区2-275番地。
街の中心から離れた、寂れた荒野だ。
そこに、ある施設が置かれている。
「イーストシティ刑務所、か」
殺人とか、凶悪な犯罪者が収容されている刑務所だが、この中に、ガーゴイルがいんのか?
でも、それだとおかしな話になる。
ガーゴイルは現在進行形で殺人を行ってる。
ムショに入ってる奴が、どうやって殺人を犯してんだ?
「考えても始まらねーし、入ってみっか」
鎌をバイクに立てかけて、ウォーリーを抱えて入り口の自動ドアまで進むと、壁に取り付けてあるインターホンを鳴らした。
「はい」
「あの、ちょっと中、入れてくんないすか?」
「要件は?」
「面会っす」
「ご予約は?」
「……してないっす」
「許可の無いものは中には入れられない。 お引き取りを」
……だめか。
相手がインターホンじゃ、私の鎌も無力だ。
しかたねーから、少し強引な方法を使うことにする。
一旦、コンビニに向かい、ビールのつまみとかに合う、チーズを購入。
その足で、裏手にあるゴミ置き場に向かうと、私は、地面に這いつくばって、ある生き物を探した。
「……いたっ」
ネズミだ。
早速、チーズを袋から取り出し、こっちにおびき寄せる。
「チチチッ」
「おい、こいつをよーく見な」
私は、鎌を揺らして、ネズミを催眠状態に陥れた。
刑務所に戻って来ると、ポケットからネズミを取り出し、命じた。
「キュービクルん中にある、メイン電源をショートさせてこい」
キュービクルっつーのは、要するに電源の引き込み箇所だ。
そこをショートさせちまえば、電気で制御してるこの建物は、出入りが自由になる。
私は、ネズミを塀の向こうに投げ入れ、その時を待った。
0
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
「魔法を使わない魔術師を切り捨てた国は、取り返しのつかない後悔をする
藤原遊
ファンタジー
魔法を使わない魔術師は、役に立たない。
そう判断した王国は、彼女を「不要」と切り捨てた。
派手な魔法も、奇跡も起こさない。
彼女がしていたのは、魔力の流れを整え、結界を維持し、
魔法事故が起きないよう“何も起こらない状態”を保つことだけだった。
代わりはいくらでもいる。
そう思われていた仕事は、彼女がいなくなった途端に破綻する。
魔法は暴走し、結界は歪み、
国は自分たちが何に守られていたのかを知る。
これは、
魔法を使わなかった魔術師が、
最後まで何もせずに証明した話。
※主人公は一切振り返りません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる