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第14話
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「心桜ちゃんおはよう」
「あ、おはよう遥希くん」
あの後、私が泣き止むまでずっと背中をさすってくれた。
思い出したら…ちょっと恥ずかしい。
「目、ちょっと腫れちゃったね」
と優しく言いながら、そっと目の下に触れた。
「そこ!朝からイチャイチャしない!」
「おはよう咲月」
「おはよう…ってえぇ!どうしたのその目!」
優しい言葉をかけられて、泣きました。
なんて恥ずかしすぎて言えない。
「色々あって。ね?」
「うん、」
気持ちを察してくれたのか、遥希くんは何も言わないでくれた。
「まさかあんた…」
咲月は、そんな遥希くんに疑いの目を向けた。
「違うよ。遥希くんはただ慰めてくれただけ」
「ふーん?」
「美桜ー何か先輩が呼んでるよ」
クラスメイトに声をかけられた。
「あ、うん、分かった!ありがとう」
先輩…
柊先輩か、沙紀先輩か、
二人一緒…の可能性もあるか。
「心桜、」
「大丈夫。どうせ話さないといけないと思ってたから」
「頑張ってね、」
「ありがとう」
私の思ってること、ちゃんと伝えよう。
そう覚悟を決めて立ち上がり、先輩の方へ向かった。
「心桜ちゃん」
そこには意外な人物が、
「…え、朝陽先輩?」
どうして、ここに朝陽先輩が。
「ごめんね。呼び出したりなんかして」
朝陽先輩が会いに来るなんて、珍しすぎる。
「いえ、それはいいんですけど、どういったご要件で…」
柊先輩に何かあったのかな。
それとも、ただ柊先輩と休戦してることを知って、心配して来てくれたのかな。
「昨日のこと…」
「昨日?」
昨日は朝陽先輩と会ってないけど…
「その…」
「何ですか…?」
なかなか話そうとしない。言いにくいことなのかな。
「昨日、男の人と抱き合ってるの見ちゃって、」
「っ、それは…!」
昨日の、遥希くんとのこと、見られてたんだ。
心臓が一瞬止まったような気がした。
もしかして、勘違いされてる?
「あ、問い詰めてるわけじゃないよ。もちろん心桜ちゃんがそんなことする子じゃないって分かってるから。なにか理由があるんだと思う。だからこそ、知りたい」
彼の優しい声に、少しだけ安心した。
「先輩…」
「心桜ちゃん、どうして泣いてたのか教えてくれる?俺にも何か力になれることがあるかもしれないから」
抱きしめられていた理由じゃなくて、泣いていた理由を聞いてくれるんだ。
「実は…」
そして、昨日のことを正直に、全部話した。
「そっか、それで…」
「心配かけてしまって、すみません」
声が震えた。
そんな私に、先輩は優しく微笑んで、そっと手を握りしめてくれた。
「大丈夫だよ、心桜ちゃん。今まで辛かったね」
「あ、おはよう遥希くん」
あの後、私が泣き止むまでずっと背中をさすってくれた。
思い出したら…ちょっと恥ずかしい。
「目、ちょっと腫れちゃったね」
と優しく言いながら、そっと目の下に触れた。
「そこ!朝からイチャイチャしない!」
「おはよう咲月」
「おはよう…ってえぇ!どうしたのその目!」
優しい言葉をかけられて、泣きました。
なんて恥ずかしすぎて言えない。
「色々あって。ね?」
「うん、」
気持ちを察してくれたのか、遥希くんは何も言わないでくれた。
「まさかあんた…」
咲月は、そんな遥希くんに疑いの目を向けた。
「違うよ。遥希くんはただ慰めてくれただけ」
「ふーん?」
「美桜ー何か先輩が呼んでるよ」
クラスメイトに声をかけられた。
「あ、うん、分かった!ありがとう」
先輩…
柊先輩か、沙紀先輩か、
二人一緒…の可能性もあるか。
「心桜、」
「大丈夫。どうせ話さないといけないと思ってたから」
「頑張ってね、」
「ありがとう」
私の思ってること、ちゃんと伝えよう。
そう覚悟を決めて立ち上がり、先輩の方へ向かった。
「心桜ちゃん」
そこには意外な人物が、
「…え、朝陽先輩?」
どうして、ここに朝陽先輩が。
「ごめんね。呼び出したりなんかして」
朝陽先輩が会いに来るなんて、珍しすぎる。
「いえ、それはいいんですけど、どういったご要件で…」
柊先輩に何かあったのかな。
それとも、ただ柊先輩と休戦してることを知って、心配して来てくれたのかな。
「昨日のこと…」
「昨日?」
昨日は朝陽先輩と会ってないけど…
「その…」
「何ですか…?」
なかなか話そうとしない。言いにくいことなのかな。
「昨日、男の人と抱き合ってるの見ちゃって、」
「っ、それは…!」
昨日の、遥希くんとのこと、見られてたんだ。
心臓が一瞬止まったような気がした。
もしかして、勘違いされてる?
「あ、問い詰めてるわけじゃないよ。もちろん心桜ちゃんがそんなことする子じゃないって分かってるから。なにか理由があるんだと思う。だからこそ、知りたい」
彼の優しい声に、少しだけ安心した。
「先輩…」
「心桜ちゃん、どうして泣いてたのか教えてくれる?俺にも何か力になれることがあるかもしれないから」
抱きしめられていた理由じゃなくて、泣いていた理由を聞いてくれるんだ。
「実は…」
そして、昨日のことを正直に、全部話した。
「そっか、それで…」
「心配かけてしまって、すみません」
声が震えた。
そんな私に、先輩は優しく微笑んで、そっと手を握りしめてくれた。
「大丈夫だよ、心桜ちゃん。今まで辛かったね」
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