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第83話
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「…え、ど、うして、」
胸が締め付けられるような痛みが走り、言葉が詰まる。
先輩なら、先に帰るなんてしないと思って任せていたのに。
「それが、1週間前に授業で小テストがあったんだけど、体調崩して受けられなくて。それで昨日、放課後残って補習受けてたんだよね、」
沙紀先輩が説明する。
補習を受けていたことは理解できるけど、その背後にある真実が気になって仕方がない。
補習だけで、あんな時間まで残る必要あったのかな。
「どうして、柊先輩は待ってあげなかったんですか」
私は柊先輩に問いかける。いや、問い詰める。
遅い時間まで残るのなら尚更待ってあげないと。
それに…
柊先輩が待っていてくれたなら、沙紀先輩の本性を知る必要はなかったのかもしれない。
それか、あの電話の内容を柊先輩が直接聞いていたかもしれない。
そしたら、私はこんなにモヤモヤすることもなかった。
「俺も待つって言ったんだけど、」
沙紀先輩が、待たなくていいってって言ったのか。
「私が、いつ終わるか分からないから先に帰ってって言ったんだよ」
沙紀先輩が本当に放課後補習を受けていたのか、それとも、他になにかすることがあったのか。
それは私には分からない。
だけど、私の思ってることが当たっているんだとしたら、先輩がどうしてあの時間まで残っていたのか直ぐに分かるだろう。
「そうですか」
私は小さく答える。
心の中で様々な感情が交錯する。
柊先輩に当たっても仕方ないって分かってる。
だけど、誰かに当たらないと、誰かを責めないと自分が怖てしまいそうだった。
「だから…柊のこと、これ以上責めないであげて」
一体誰のせいで、こんなことになってると思ってるの。
貴方にだけは言われたくない。
「そう、ですね。…昨日、何時まで学校に残ってたんですか?」
私は冷静を装おうとしながら尋ねる。
「7時半過ぎ…かな。どうして?」
確認はいらないと思ったけど、やっぱりあそこに居たのは先輩で間違いないみたいだ。
「知ってたら、一緒に帰ったのになって思って」
先輩には私があそこにいた事を悟られたら駄目だ。
開き直って何をするか分からないから。
「そっか。確かに、そうしたら良かったね。でも、何もなかったからほんとに大丈夫だよ」
そりゃ、無事でしょうね。
指示をしているのは貴方なんだから。
貴方が怪我をした時、私がどれだけ自分を責めたか…
それも、狙いのうちの一つだったのかな。
恩を着せること。
とにかく、これからは沙紀先輩の心配はしなくて良さそうだ。
「…ですね。あ…、そっか」
私は小さく呟く。
昨日、沙紀先輩が電話で言っていたことを思い出した。
手は出すな。怖がらせろ。
あの人が言っていたのは本心じゃなくて、ただ私を脅していただけ。
私に手を出すことが出来ないなら…
私も、もう怖がる必要はないってこと。
胸が締め付けられるような痛みが走り、言葉が詰まる。
先輩なら、先に帰るなんてしないと思って任せていたのに。
「それが、1週間前に授業で小テストがあったんだけど、体調崩して受けられなくて。それで昨日、放課後残って補習受けてたんだよね、」
沙紀先輩が説明する。
補習を受けていたことは理解できるけど、その背後にある真実が気になって仕方がない。
補習だけで、あんな時間まで残る必要あったのかな。
「どうして、柊先輩は待ってあげなかったんですか」
私は柊先輩に問いかける。いや、問い詰める。
遅い時間まで残るのなら尚更待ってあげないと。
それに…
柊先輩が待っていてくれたなら、沙紀先輩の本性を知る必要はなかったのかもしれない。
それか、あの電話の内容を柊先輩が直接聞いていたかもしれない。
そしたら、私はこんなにモヤモヤすることもなかった。
「俺も待つって言ったんだけど、」
沙紀先輩が、待たなくていいってって言ったのか。
「私が、いつ終わるか分からないから先に帰ってって言ったんだよ」
沙紀先輩が本当に放課後補習を受けていたのか、それとも、他になにかすることがあったのか。
それは私には分からない。
だけど、私の思ってることが当たっているんだとしたら、先輩がどうしてあの時間まで残っていたのか直ぐに分かるだろう。
「そうですか」
私は小さく答える。
心の中で様々な感情が交錯する。
柊先輩に当たっても仕方ないって分かってる。
だけど、誰かに当たらないと、誰かを責めないと自分が怖てしまいそうだった。
「だから…柊のこと、これ以上責めないであげて」
一体誰のせいで、こんなことになってると思ってるの。
貴方にだけは言われたくない。
「そう、ですね。…昨日、何時まで学校に残ってたんですか?」
私は冷静を装おうとしながら尋ねる。
「7時半過ぎ…かな。どうして?」
確認はいらないと思ったけど、やっぱりあそこに居たのは先輩で間違いないみたいだ。
「知ってたら、一緒に帰ったのになって思って」
先輩には私があそこにいた事を悟られたら駄目だ。
開き直って何をするか分からないから。
「そっか。確かに、そうしたら良かったね。でも、何もなかったからほんとに大丈夫だよ」
そりゃ、無事でしょうね。
指示をしているのは貴方なんだから。
貴方が怪我をした時、私がどれだけ自分を責めたか…
それも、狙いのうちの一つだったのかな。
恩を着せること。
とにかく、これからは沙紀先輩の心配はしなくて良さそうだ。
「…ですね。あ…、そっか」
私は小さく呟く。
昨日、沙紀先輩が電話で言っていたことを思い出した。
手は出すな。怖がらせろ。
あの人が言っていたのは本心じゃなくて、ただ私を脅していただけ。
私に手を出すことが出来ないなら…
私も、もう怖がる必要はないってこと。
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