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第15話
しおりを挟む「先輩そこで何してるんですか」
「海斗…!」
はぁ、助かった…
「何をしてるのかって聞いてるんです」
「別に、何もしてねぇよ」
はぁ?
シューズ切り刻んで、私に暴力振るおうとしたくせに、"何も"してない…?
「はぁ?シューズボロボロにしたくせに…!」
「俺じゃねぇよ」
なんだコイツ。
じゃあ手に持ってんのは何だよ。
「あんた達がしたって証拠あるけど?」
そう言ってスマホを見せた。
「は?…それよこせ」
「渡すわけないでしょ?馬鹿なの?」
うん。こんな事するんだ。馬鹿に決まってる。
「お前!」
海斗がいるにも関わらず、また私に手を上げようとした。
「先輩。俺には何をしても構いません。ですが、彼女に手を出した時は…許しませんよ」
「んだよ」
「も、もう行こうぜ」
海斗の脅しが怖かったのか、慌てて逃げていった。
「あ、ちょっとシューズどうにかしてから行きなさいよ!」
弁償するなり、とりあえず謝れよ!
「もういいから」
「いや、でも…」
「いいから」
「はい。…えーっと、」
すごく怒ってらっしゃる…
もちろん、こんなことされたら腹が立つだろうけど。
なんか、私にも怒ってる気がするのは気の所為だろうか。
「…お前さぁ」
「は、はい」
何を言われるんだろう。
「前もそうだったけど、相手を刺激するのやめたら?聞いてるこっちがハラハラするんだけど」
刺激してるつもりは無い。
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それに、
「だってどうせ何かされるなら思ったこと言ってやろうと思って…」
「はぁ」
あ、そうだ。
「あの、一応あいつらかイタズラしてるところ動画撮っといたんだけど、いる?」
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「なんで、」
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「そっか、」
「それと、余計な心配かけたくないから、翔には言うなよ」
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「分かった。それよりスパイクはどうするの、」
「こういうこともあろうかと予備のが三足あるから大丈夫」
三足って…
多分こういうことよくあるんだ。
あいつらなのか、はたまた違うやつなのか…
たとえ海斗の実力で成功したとしても、イケメンだから、顔がいいからって、容姿のせいにされて陰口を言われてきたんだろうな。
悔しい思いを何度もしてきたんだ。
私の知らない世界。
海斗はそういう世界で生きてるんだ。
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