42 / 59
第41話
しおりを挟む
目が覚めると、海斗が私の手を握りしめたままベッドに伏せて眠っていた。
彼の温かい手の感触が、私の心を少しだけ落ち着かせた。
時計を見ると、あれから1時間が経っていた。
私が寝たら授業に行くって言ってたのに。どうしてまだここにいるんだろう。
そっか…。
これは夢なんだ。
夢の中でも一緒にいたいなんて。
重症だなぁ、私。
夢の中じゃないと、私のことが心配でずっとそばに居るなんて、そんな事してくれないよね。
そっと海斗の頭を撫でた。
愛おしいって理由だけで海斗に触るなんて、夢の中でしか出来ない。
本当はもっと、海斗に触れたいし、好きって言いたい。
現実では叶わないんだから、夢の中にいる時ぐらい許してくれるよね。
「…雫?起きたか」
海斗が目を覚まし、私の名前を呼んだ。
私の名前を呼ぶ海斗の声が好きだった。
「うん」
心臓がドキドキして、少しだけ声が震えた。
「体調はどうだ?」
私を見つめる海斗の優しい目が好きだった。
彼の目に映る自分が、少しだけ特別に感じられた。
「さっきよりはマシになったよ」
夢の中だからだろうか、少しだけ元気を取り戻した気がした。
「良かった」
そう言って優しく微笑んだ。
海斗のその笑顔が好きだった。
海斗の好きなところが日に日に多くなっていって、その分自分の気持ちに蓋をすることが辛くなった。
だけど…
夢の中でなら、素直になれるのかな。
自分の気持ちに嘘つかなくてもいいのかな。
「雫…?大丈夫か?まだ調子悪いみたいだけど」
海斗の話を途中でさえぎった。
「好き」
思わず口に出してしまった。
心の中でずっと抑えていた気持ちが、言葉となって溢れ出た。
だけど、大丈夫。
夢の中なんだから、きっと私のいいように物語が進むはず。
「…え、」
海斗は驚いた表情で私を見つめた。
「え…?」
なんか思ってた反応と違う、、?
もしかして、夢の中でも振られるの?
聞きたくない。
"ごめん"なんて言葉は聞きたくない。
答えを聞く前に早く目覚めないと…ってどうすれば起きれるんだっけ。
冷や汗が止まらない。
「雫、今の、本当か…?」
海斗の声が震えていた。
目には驚きと戸惑いが浮かんでいた。
海斗の温かさ、声、すべてが現実のように感じられた。
どうしてこんなにリアルなんだろう…
まさか、
「夢…じゃない、?」
現実と分かった瞬間、冷や汗が背中を伝った。
現実の重みが、私の心にのしかかってきた。
心臓が早鐘のように打ち、頭が真っ白になった。
どうしよう、これが現実なら、私の告白は本当に海斗に届いてしまったんだ。
彼の温かい手の感触が、私の心を少しだけ落ち着かせた。
時計を見ると、あれから1時間が経っていた。
私が寝たら授業に行くって言ってたのに。どうしてまだここにいるんだろう。
そっか…。
これは夢なんだ。
夢の中でも一緒にいたいなんて。
重症だなぁ、私。
夢の中じゃないと、私のことが心配でずっとそばに居るなんて、そんな事してくれないよね。
そっと海斗の頭を撫でた。
愛おしいって理由だけで海斗に触るなんて、夢の中でしか出来ない。
本当はもっと、海斗に触れたいし、好きって言いたい。
現実では叶わないんだから、夢の中にいる時ぐらい許してくれるよね。
「…雫?起きたか」
海斗が目を覚まし、私の名前を呼んだ。
私の名前を呼ぶ海斗の声が好きだった。
「うん」
心臓がドキドキして、少しだけ声が震えた。
「体調はどうだ?」
私を見つめる海斗の優しい目が好きだった。
彼の目に映る自分が、少しだけ特別に感じられた。
「さっきよりはマシになったよ」
夢の中だからだろうか、少しだけ元気を取り戻した気がした。
「良かった」
そう言って優しく微笑んだ。
海斗のその笑顔が好きだった。
海斗の好きなところが日に日に多くなっていって、その分自分の気持ちに蓋をすることが辛くなった。
だけど…
夢の中でなら、素直になれるのかな。
自分の気持ちに嘘つかなくてもいいのかな。
「雫…?大丈夫か?まだ調子悪いみたいだけど」
海斗の話を途中でさえぎった。
「好き」
思わず口に出してしまった。
心の中でずっと抑えていた気持ちが、言葉となって溢れ出た。
だけど、大丈夫。
夢の中なんだから、きっと私のいいように物語が進むはず。
「…え、」
海斗は驚いた表情で私を見つめた。
「え…?」
なんか思ってた反応と違う、、?
もしかして、夢の中でも振られるの?
聞きたくない。
"ごめん"なんて言葉は聞きたくない。
答えを聞く前に早く目覚めないと…ってどうすれば起きれるんだっけ。
冷や汗が止まらない。
「雫、今の、本当か…?」
海斗の声が震えていた。
目には驚きと戸惑いが浮かんでいた。
海斗の温かさ、声、すべてが現実のように感じられた。
どうしてこんなにリアルなんだろう…
まさか、
「夢…じゃない、?」
現実と分かった瞬間、冷や汗が背中を伝った。
現実の重みが、私の心にのしかかってきた。
心臓が早鐘のように打ち、頭が真っ白になった。
どうしよう、これが現実なら、私の告白は本当に海斗に届いてしまったんだ。
1
あなたにおすすめの小説
身代りの花嫁は25歳年上の海軍士官に溺愛される
絵麻
恋愛
桐島花は父が病没後、継母義妹に虐げられて、使用人同然の生活を送っていた。
父の財産も尽きかけた頃、義妹に縁談が舞い込むが継母は花を嫁がせた。
理由は多額の結納金を手に入れるため。
相手は二十五歳も歳上の、海軍の大佐だという。
放り出すように、嫁がされた花を待っていたものは。
地味で冴えないと卑下された日々、花の真の力が時東邸で活かされる。
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる