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第44話
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「べつに逃げないよ」
私は視線を逸らしながら答えた。
逃げるわけないじゃない。
むしろその逆で。
離されないように必死なのに。
「私の意思でどうこうできる事じゃないってちゃんと分かってるから。スケッチブックが海斗の手にある以上は言うこと聞かないと」
私は少しだけ自嘲気味に笑った。
私たちの関係はスケッチブック
それがなくなったら
「残念だったな」
海斗は冗談めかして言った。
だけど、どこか寂しそうだった。
「別にそんなんじゃ、」
私は言葉を詰まらせた。
海斗の言葉にどう反応すればいいのか分からなかった。
「元気そうだし、帰るか」
彼は私を見つめながら言った。
「うん。いろいろありがとね、また明日」
海斗も早く授業に戻らないと。
彼女を にサボってると思われて、海斗の評判下がっちゃう。
まぁ、事実なんだろうけど。
「は?俺も一緒に帰るに決まってるだろ」
彼の提案に、私は驚いた。
「え、授業は?」
まだ授業残ってるでしょ。
「早退してもいいだろ」
彼は軽く言った。
「私はいいかもだけど、海斗は?」
いいとしても、これ以上迷惑はかけられない。
「俺は保護者として雫を家まで送り届ける」
保護者はさすがに無理があるんじゃ…
「保護者じゃないでしょ」
本気なのか?
「彼氏は保護者だろ。それに、迎えに来てくれる人もいないのにどうやって帰るんだよ」
迎えが来なくたって、自力で帰れる。
もう熱もそんなに高くないし。
途中で倒れたりもしないはず。
「一人で帰れるよ」
倒れた時はその辺の人が助けてくれるはず。
「なんかあったら?」
彼の問いに、私は何も言えなかった。
「何も無いよ」
私は視線を逸らしながら答えた。
「はいはい。もういいよ。ほんと可愛くないやつ」
彼の言葉に、心が少しだけ痛んだ。
「そっか…」
小さな声で呟いた。
こういう時、彼女なら甘えるのか、
まぁ、しょうがないか。
私は私なんだし。
「え、怒った?」
彼の問いに、私は首を振った。
「怒ってないよ」
そりゃ、好きな人に可愛くないなんて言われたらしょげるけど、怒ってはない。
ムカついてもない。
「悪かったって、そんな顔するなよ」
彼の言葉に、私は自分の表情を確認した。
私、今どんな顔してる?
「だから、別に怒って」
別に怒ってないそう言おうとした。
だけど、
「お前は、そこそこ可愛いよ」
「っ、」
そんなこと言われたら、もう何も言えないじゃん。
分かってる。
私の機嫌を良くするためだって。
でも、それでも嬉しかった。
ちょろいって思われてそうだし、自分でも思う。
でも、仕方ないじゃん。
好きな人に嘘でも可愛いなんて言われて、ドキドキしない方がおかしいじゃん。
私は視線を逸らしながら答えた。
逃げるわけないじゃない。
むしろその逆で。
離されないように必死なのに。
「私の意思でどうこうできる事じゃないってちゃんと分かってるから。スケッチブックが海斗の手にある以上は言うこと聞かないと」
私は少しだけ自嘲気味に笑った。
私たちの関係はスケッチブック
それがなくなったら
「残念だったな」
海斗は冗談めかして言った。
だけど、どこか寂しそうだった。
「別にそんなんじゃ、」
私は言葉を詰まらせた。
海斗の言葉にどう反応すればいいのか分からなかった。
「元気そうだし、帰るか」
彼は私を見つめながら言った。
「うん。いろいろありがとね、また明日」
海斗も早く授業に戻らないと。
彼女を にサボってると思われて、海斗の評判下がっちゃう。
まぁ、事実なんだろうけど。
「は?俺も一緒に帰るに決まってるだろ」
彼の提案に、私は驚いた。
「え、授業は?」
まだ授業残ってるでしょ。
「早退してもいいだろ」
彼は軽く言った。
「私はいいかもだけど、海斗は?」
いいとしても、これ以上迷惑はかけられない。
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「保護者じゃないでしょ」
本気なのか?
「彼氏は保護者だろ。それに、迎えに来てくれる人もいないのにどうやって帰るんだよ」
迎えが来なくたって、自力で帰れる。
もう熱もそんなに高くないし。
途中で倒れたりもしないはず。
「一人で帰れるよ」
倒れた時はその辺の人が助けてくれるはず。
「なんかあったら?」
彼の問いに、私は何も言えなかった。
「何も無いよ」
私は視線を逸らしながら答えた。
「はいはい。もういいよ。ほんと可愛くないやつ」
彼の言葉に、心が少しだけ痛んだ。
「そっか…」
小さな声で呟いた。
こういう時、彼女なら甘えるのか、
まぁ、しょうがないか。
私は私なんだし。
「え、怒った?」
彼の問いに、私は首を振った。
「怒ってないよ」
そりゃ、好きな人に可愛くないなんて言われたらしょげるけど、怒ってはない。
ムカついてもない。
「悪かったって、そんな顔するなよ」
彼の言葉に、私は自分の表情を確認した。
私、今どんな顔してる?
「だから、別に怒って」
別に怒ってないそう言おうとした。
だけど、
「お前は、そこそこ可愛いよ」
「っ、」
そんなこと言われたら、もう何も言えないじゃん。
分かってる。
私の機嫌を良くするためだって。
でも、それでも嬉しかった。
ちょろいって思われてそうだし、自分でも思う。
でも、仕方ないじゃん。
好きな人に嘘でも可愛いなんて言われて、ドキドキしない方がおかしいじゃん。
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